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自信が無い人が成果を出すには?仕事は自信なんて無くてもいい

自分に自信が持てない若いビジネスマンが増えているようですね。成功体験が少なく、責任のある仕事や自立した仕事をしてこなかった人に、その傾向は多いようです。

しかし、一定の成果を出している人の中にも自信が無い人がいるのが驚きです。では、なぜ自信が無くても成果が出せて、成果が出ても自信が無いのでしょうか?

自信を持てと言われても

仕事をする中で、こんな事を言われた経験はありませんか?「どうしてお前はそんなに自信が無いんだ!もっと自信を持て!」と。

しかし、自信を持てと言われていきなり自信を持てるのでしょうか?自信は持とうと思って持てる訳ではありません。実際、自信を持てなくて悩んでいる人も、たくさんいるくらいです。

逆に自信を持てとついつい言ってしまっている人は、持てと言っても持てないものなんだ、という事を肝に銘じておいて下さい。

自信が無くても成果は出せる

しかし、自信が無い人にも、人に自信を付けさせないといけないと思っている人にも朗報です。自信なんか無くても仕事の成果は出るんです。筆者の周りでも、自分に自信が無い事を悩みながらも仕事の成果を出している人はたくさんいます。

自信がないのに某大手企業のトップセールスだとか、自信が無いのに数々の賞を受賞しているプロのピアニストだとか、自信が無いのに個人事業主でビジネスを立ちあげてメディアにも引っ張りだこの人だとか。

自分への自信と成果はあまり関係が無い事を証明するかのように、自信を持たずに第一線で活躍しているビジネスマンはたくさんいます。自信が有るから成果が出るんだという勘違いを、まずは訂正して下さい。

成果を出したら自信が付く

自信が有るから成果が出るのではない事が分かって、少しホッとしたのではないでしょうか?でも、いつまでも自信の無い自分でいる事は嫌という人がほとんどです。

先の例のトップセールスマンも、ピアニストも、メディア露出の事業主も、自信が無いと言いながら、本人たちも、どうせなら自信は有ったほうがいいという共通認識です。

自信が無くても仕事の成果が出る理由は、目指す所がはっきりとしていて、そこに向かって必要なプロセスを踏んでいるからです。つまりオートメーションです。

目標が有れば、そこからその目標までの逆算をして、単純にその作業をこなしているからです。

例えばトップセールスの人は、目標金額は月に3000万円だから、そこから1週間に必要な売上を割り出し、1日に行う仕事を計画します。

ピアニストは、コンサートの日に演奏する曲目に対して、コンサートの2週間前にはこれくらい完成させていて、そのためには1ヶ月前にはこのレベルで、だから今日はこの練習をしなければならないとか。

メディア露出の事業主は、1ヶ月後にリリースを打たなければならないので、この資料やチラシは2週間前までに完成させる必要がある。なので今週中には企画を完成させなければならないから、今日はその関係者のアポを取ろうとか。

そうやって逆算して1日の作業に落とし込んでいて、それを淡々とこなしているだけなので、特に自信は必要ありません。

ですので、自信が有るから成果が出るのでは決してないのです。逆に言うと、そうやって成果を上げていくから自信は自然に付いていくものなんです。

成果を出しているのに自信が無いのはなぜ?

成果が出るから自信が自然に付いてくると書きましたが、では上記の登場人物達は一体どう解釈すればいいのでしょうか?彼らは成果が出ているのに自信が無いのです。

自信が無くても成果が出る事は分かって一安心しましたが、彼らが言うように、やはり自信も付けたいですよね。

成果にともなって自信が無い理由はこうです。彼らは今後更に活躍する可能性が高いからです。つまり彼らが求める自分に対する自己評価がものすごく高いのです。

ですから、今も周りから見れば、彼らは多くの成果を上げてはいますが、本人達にとっては、その程度の成果で自信を持つことがおこがましいくらいの成果としか受け止めていないのです。

実際彼らと話をすると、彼らの今後の目標はとても高い位置にありました。確かに今の成果よりも遥かにハイレベルで、その目標から見れば今の成果は大したことがないように思えます。

結局、自信というのは自分に対してどこまで求めて、どこまで満足するかと言う事のようですから、自信が無いと言うことは、まだまだ伸びしろが有るんだというくらいの軽い気持ちで、粛々と成果を出す事に励まれてはいかがでしょうか?