派遣で働くなら契約期間のブランクを避けるためにも複数に登録すべき

派遣で仕事をするということは、必ず有期雇用契約で働くことになります。ですから、仮にある派遣先での仕事が終了したとして、タイミング良く次の仕事に派遣されるとは限りません。

次の仕事が決まるまでをちょっとした休暇期間にしてしまおう――。そうできる人はいいですが、金銭的な面も含めてそうはいかない人も多いはずです。できるだけブランクを作らずに次の仕事に派遣されたい。そのためには、複数の派遣会社に登録することをおすすめします。

複数の派遣会社に登録することは違法？

まったく違法ではありません。登録したからと言って派遣会社に雇用されているわけではないからです。派遣契約を結んで初めて派遣会社との間に雇用関係が成立します。登録の時点ではなんの法的な拘束もありませんので、何も心配することはありません。

複数に登録するメリットは？

派遣会社というのはどれも同じように見えても中味にはかなりの違いがあります。一つには派遣先（顧客）として持っている会社の違いが挙げられるでしょう。ある派遣会社では精密機器メーカーに派遣先を多く持っているかもしれません。また別の派遣会社は食品製造会社にルートがある、という具合にです。

また、どこの派遣会社でも常に派遣先を確保しているとは限りません。Ａ社に登録して事務職を探していたけれど一向に紹介がなかったとします。しかし、Ｂ社なら条件の合う仕事があるかもしれません。

ですから希望の派遣先にスムーズに派遣されるよう、できるだけ多くの派遣会社に登録するようにしましょう。それにより、現在の派遣契約が終了しても、ブランクをあけずに違う派遣会社で次の仕事を紹介してもらえる可能性も高くなるのです。

闇雲に登録すればいいというものではない

世の中に派遣会社と名のつくところは数多くありますが、その中味は千差万別です。中には違法な派遣を平気でするところや、派遣スタッフのフォローがきちんとされない質の悪いところもあるのです。そういうところには登録しても意味がありません。

それを防ぐためには、事前に派遣会社の性質を確認しておくことが大切です。同時に登録に出向いた際には、対応の誠実さをきちんと見極めておきましょう。違法なことはしていなくても、コーディネーターや担当営業の対応にも会社によって差があります。後々のことを考え、自分が信頼できると思う派遣会社を厳選しなければいけません。

ブランクをあけないためのポイントは？

Ａ社で派遣されたからといって他の派遣会社との繋がりを断つ必要はありません。いついつにＡ社との契約が終わるので、その後に何か仕事があったら紹介してください――。そのように、自分がどういう状態であるかをこまめに連絡をしておくことで、タイミング良く仕事の紹介がくることはよくあることなのです。

他の派遣会社で働いた子には仕事の紹介はしない――。そんなケチなことを言う派遣会社はロクなものではありません。きちんとした派遣会社は、先々の予定まで考えて登録スタッフへの仕事紹介を考えています。当然、複数に登録しているこなど承知しているものです。

このように派遣で働くのであれば、無駄なブランク期間を作らないための努力をしましょう。良質な派遣会社数社に登録することは、派遣として働くうえでとても重要なことの一つなのです。