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働き方の多様化!型にはまった就活を始める前に知っておこう

働き方の多様化、という言葉があちこちで叫ばれて久しい。しかし、結局どんな働き方が増えたのか、変わったのか、ということを理解している人が少ないのも確かだ。

多様化したという内容は、どんなものなのだろうか?そして、その多様化した働き方は、就職活動や、今後社会に出てから影響してくるのだろうか?就活を始める前に、あるいは内定を決める前に、近年話題になっている「働き方」の多様性を知っておこう。今後働くにあたって、選択肢を広げておくのは悪くないだろう。

多様化した働き方。どんなものがある?

働き方が多様化した、と言われても、学生の就職活動にはあまり変化がないように見受けられる。就職支援サイトを見ても、去年や一昨年と同じように、フルタイムの正社員の採用情報が並べられているだけだ。さて、フルタイムの正社員の他に、どんな働き方があるのか。

真新しくはないが、前々から耳にするように、アルバイトやフリーター、派遣社員などの非正社員がある。特に派遣社員は年々増えているようで、今や非正規雇用の人は、雇用者数の3割を超えるという。

更に、近年耳にするのが、フリーランスやノマドという働き方だ。どんなものかというと、フリーランスはその名の通り、フリーで働く自営業者であるし、ノマドはもとは遊牧民という意味だそうだが、つまりは固定されたオフィスではなく、場所的な自由を持って働く人を指す。カフェなどでパソコンを開いて仕事している人を想像してもらえればいい。エンジニアやデザイナー、ライターなどに多い。

更に、最近注目されているのは、副業ならぬ複業という働き方。どんなものかと言えば、普通にサラリーマンとして会社勤めしている人が、もう1つ仕事を持っているということ。サラリーマンとフリーライターの複業や、サラリーマンとジムのオーナーなど。中にはミュージシャンとエンジニア、なんて人も。

昔からサラリーマンが副業するというのは、少なからず存在していた。しかし、副業は主業ありき。主業が会社で、副業はお小遣い稼ぎというポジションだ。一方、複業は文字通り複数の仕事を持つこと。どちらがメインでどちらがサブか、ではない。そして、こんな働き方が現在注目を集めているらしい。

また、日本ではまだまだ少数だが、ワークシェアリングやコラボワークなどの働き方も登場してきた。もともと1人分の仕事であったものを、3人に割り振って給料も3分の1の代わりに、労働時間も3分の1という正社員待遇の働き方や、自分のできる分だけを引き受け、チームで1つの仕事を仕上げる働き方だ。働く意欲はあれど時間や体力に制限がかかりやすい女性やシニアを中心に注目されている働き方だ。

実際、その働き方は従来の働き方と何が違う?

さて、最近話題になっている複業に、ここでも注目してみよう。複業をすることによって、一体これまでと何が変わるのか。1つはリスクヘッジだ。大企業に入っても安定とは言えない現代、いつリストラや倒産が起こるかも分からない。または、会社に入ってから自分に合っていないと思うこともある。そこで、1つの収入口がなくなっても、もう1つ別口の収入があれば慌てなくても済む。

また、複業は違う業種であることが多いが、平行して仕事をすることで同時に複数のスキルアップも望める。そして異なる業界に人脈ができるのも嬉しいところだ。これまで、1つの会社に就職したら、転職するまではその会社外で、新しく繋がりを持つことは難しかった。しかし、同時並行する仕事環境は視野を広げるのに役立つ。

そして、複業も、このような従来とは違う働き方が増えてきたことも、1つの会社で、フルタイムの正社員として働くことが全てではない、ということを改めて教えてくれる。

結婚したら仕事を辞めるか悩む、という人はワークシェアリングやコラボワークという働き方ができる会社を探してみればいいし、嫌だったら辞めようといった気持ちで複業するのもいい。まずは、どんな働き方をしたいか、を考え、いろいろは働き方があること知ろう。企業を探すのは、それからでも遅くないはずだ。