どこの会社に派遣されても即戦力となる正しい敬語を身につけよう
敬語が正しく使えると、どんな職場に派遣されても仕事に慣れるまでの日数を早めることができます。まずは適切な言葉遣いをマスターしなければ…、などと悠長にかまえていたら仕事を覚えるどころではありません。
特に電話応対が業務内容に含まれる仕事の場合、当たり前のことですが適切な言葉遣いは必要不可欠です。電話応対がなくても、職場の人間関係を円滑に進めるうえで大切なマナーとなるでしょう。
敬語や丁寧な言葉遣いを苦手にする人もいます。そのため、敬語が必要な職場はイヤだと言う人がいますが、それではいつまでたっても進歩しません。敬語を使う、使わないを自ら選択できるようになっておけば、自ずと可能性が広がるもの。いつまでもグズグズと逃げていないで、さっさと慣れてしまいましょう。
敬語は使い慣れることによって初めて身につくもの
何もお殿様や王様相手に話すわけではありません。社会人として恥ずかしくない程度の敬語や丁寧語が使えればそれでいいわけです。つまり、常識的なレベルさえ押さえておけばそうそう恥をかくことはありません。
基本を覚えておきさえすれば、あとは使い慣れるだけです。押さえるべきポイントは、場所や相手によってどの程度の丁寧さで接するかを判断することでしょうか。これは、普段から使うことでしか磨かれません。
知識のみで対応しようとしても適切ではない言葉を使った挙句、失笑をかうだけです。とは言え、慣れるまでは例え間違えてもくじけずに練習するしかありません。その気持ちなくしては、敬語の上達はありえないのですから。
まずはどこの職場でも使う可能性の高い言葉遣いを覚えよう
派遣として勤務する場合、お客様相手はもちろんのこと、派遣先の社員と話す時も敬語を使うことが多くなります。そこで、まずは一般的に使う機会が多いと思われる言葉遣いを憶えておきましょう。
・お願いいたします。
→ 職場の社員と話すなら「お願いします」を使うことが多いかもしれません。
・かしこまりました。
→ お客様相手ではかなり頻繁に使う言葉です。
・いたしかねます。
→ 「できません」の丁寧な言い方です。
・わかりかねます。
→ 「わかりません」の丁寧な言い方です。
・申し訳ございません。
→ 職場の社員が相手なら「申し訳ありません」の方が自然な印象になるでしょう。「すみません」では雑に聞こえるので注意が必要です。
・ただいま席を外しております。
→ トイレ、休憩など理由はともかく、社内にはいるが「席にいない」ということを言っています。
・恐れ入りますが
→ これも使う頻度が意外に高い言葉です。
・少々お待ちください。
→ 「少々お待ちいただけますか?」という言い方もあります。
丁寧にしようとするあまり間違った言葉の使い方をしてはいけない
例えば、「お」をつける必要がないものに「お」を付けて話す人がいます。「おコーヒー」や「おビール」などは完全に間違いですね。飲み屋のママか?と思われるのがオチですから、これは絶対にやめましょう。
また、「~の方(ほう)」という言い方も間違った言葉の使い方です。ファミレスやファーストフードにはこんな話し方をする店員が多いのはなぜなのでしょうか。「こちらが○○の方になります」は「こちらが○○です」が正しい言い方です。
意外なところでは「了解しました」というのも敬語としては間違っているので注意しましょう。「了解」というのは「相手の事情に対して認める・許す」という意味で、上から目線の言葉です。
若い世代はあまり気にならない言葉であっても、年配者にはむっとされてしまうケースもあるのです。きちんと正しい言葉遣いを学び、適切に使えるよう日頃から気をつけておきましょう。常識のある言葉遣いは、人間スキルの一部ですから、絶対にないがしろにしてはいけません。