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素晴らし過ぎる企業ビジョンには要注意!ブラック企業に入らない為に

ブラック企業にだけは入りたくない、というのは社会人やこれから社会に出る人にとって、共通の考えだろう。

仕事がキツい、長時間労働だからといって一概にブラックとは言えないことも、少し考えれば分かる。では、「本当のブラック企業」を見分ける方法はないのだろうか?

辞めたくても辞めれない、とまことしやかに噂されるブラック企業。入ってから気付いても遅いのでは?そこで、皆が恐れるブラック企業にうっかり間違って入らない為に、ブラック企業の特徴、見分け方を考えてみよう。

募集要項、採用情報で見えてくる?

まず、年中いつでも求人を出している企業。あるいは、採用募集人数が異様に多い企業。このような企業は、採用する人数と同じくらい、離職する人が多いということだ。もちろん、新規事業立ち上げで人が必要、という場合もあるだろうが、その場合はそう何度も求人を出したりしない。

毎年100人新卒を採用しているのに、数年前から従業員数が大きく変化していない企業も危険だ。毎年何百人と採用しているにも関わらず、従業員数が増えないということは、辞める人が後を絶たず、常に人を補充しないと回らないということだからだ。

次に、学歴不問や未経験歓迎、の文句。これは一概には言えないが、誰でもできる仕事なのに人が不足していたり、そう言わないと人が来ない、という事もある。また、従業員の平均年齢が異様に若い会社。ベンチャーではありがちだが、創業から何年も経っているのに、常に平均年齢が25、6歳の企業は、新卒で入社して数年で辞める人が多いということだ。

そして、よく言われる事だが、あからさまな綺麗事や美し過ぎるビジョンを堂々と言う企業は、怪しい。嘘で塗固める必要のあるブラック企業にはよくある話のようだ。

会社説明会、面接でのブラック探し

会社説明会や採用面接では、離職率や平均勤続年数などを尋ねたい。業界や業種によって離職率には差があるが、新卒から3年での平均離職率は28%と言われている。異常値だったり、誤摩化されたり、嫌な顔をされたら怪しいと思った方がいい。同業他社と比べて低いか高いか、もある程度の指標にはなるだろう。

採用の際、面接の回数が少ない企業。人物重視、と言っておきながら、1回や2回の面接で内定がでる企業には、ブラックやグレーゾーンの企業が多いという。というのも、人手不足だから早く現場に入ってほしいし、人を選んでいる余裕がないのだ。

会社側のアピールで、やりがいや社風のみ、というのも疑った方がいい。本当にそれしか良いところがない場合もある。正直、やりがいというのは自分で見つけるものであって、人に勧められるものではないし、そもそもブラック企業のいうやりがいは、単にやりがいがある、と信じないと続けていけないような仕事だという。

さらに、アットホームと謳う企業も怪しい。いや、アットホームなのは人によっては長所なのだろうが、本当にそれしかない企業もある。やたらとアットホームな職場、と売りにしているところはブラックが多い、とブラック企業社員は口を揃えて言う。

それでもブラックに入ってしまったら...

さて、注意していてもブラックに入ってしまった場合、どうすればいいか。気付いた時点で辞めるべきか、それとも3年は続けて転職したほうが良いのか。答えは、正直そのブラック度合いとその人によって異なる。

多少ブラックでも、周囲の人に恵まれる場合もあるし、自分の周囲だけでも改善の余地があるなら、3年耐えて転職した方がいいだろう。同業他社でも有名なブラック企業や、福利厚生を聞いてあからさまなブラック企業などを数年続けられた、というのは精神力や体力をアピールすることもできる。

しかし、3年耐える前に身体を壊す、精神的に無理だと思った場合は、すぐに辞めて他の就職口を探した方が懸命だ。あと3年、なんて思っているうちに身体を壊したのでは本末転倒だ。実際、酷い労働の末、過労死やその一歩手前になってしまう人も少なくない。

願わくは、入る前に気付きたいものだが、入ってから気付いてしまった場合は、しっかり考えてから行動するべきだ。