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年齢制限を気にして派遣登録時の服装やメイクを若作りにするのはNG

派遣労働者も雇用対策法第10条の適用により、募集や採用に関して年齢制限を設けてはいけないことになっています。そう、なってはいるのですが――。

年齢が高くなればなるほど派遣としての仕事紹介は難しいという現実

建前と実際には大きな隔たりがある。それは言わずと知れた周知の事実でしょう。派遣先企業から「若い子がいい」と言われれば派遣会社はそれに従わざるをえません。ここに、自社の理念をなかなか理解してもらえない派遣会社としてのジレンマがあるのですが…。

年齢は若いけれど実務経験は不足しているし、社会人としてのマナーもいまひとつ不安がある。年齢はいっているけれどスキル、実務経験ともに申し分なく、謙虚な性格で社会人としても不足がない。

こんな二人のスタッフがいたとして、結局年齢ただその一点のみで若い方を派遣することになる、なんてよくある話です。割り切れない思いを抱いたところで顧客(派遣先企業)の鶴の一声にはかないません。派遣会社としても常識・良識のあるスタッフを派遣した方が後々のトラブル等を考えると本当は楽なのですが…。

登録希望者がきちんとした人であればあるほど、年齢というその一点だけで仕事紹介ができない現実は派遣会社にとっても辛いものです。とは言え、どこにどんなチャンスがあるかはわかりません。

たいがいの場合年齢制限は○○才まで、という括りになりますが、時々○○才以上、というオーダーもあるのです。どうせダメに決まっている、などとあきらめずに、年齢が多少高くても派遣登録にはチャレンジしておくべきしょう。ただし、その際にはいくつかの注意点があります。

ムリに若作りをする必要はない

年齢が高いことを気にして服装やメイクを若作りにして少しでも若く見えるよう工夫してみる――。そんな努力は絶対にやめた方がよいでしょう。ムリな若作りは痛々しく、時に滑稽にすら見えてしまうからです。若作りしているつもりはなくても、そう見えてしまえば同じことでしょう。

すでに流行遅れになっている若い頃の服装で登録に来る人がいます。子育てなどをはさんで仕事に復帰する場合、かつて仕事をしていた時に着ていた服を引っぱり出してくるのでしょう。再放送ドラマに登場する人物の服装や髪型、メイクが現在とはずれていて違和感を感じたことはありませんか?それと同じで、なんとも言えない痛々しい感じが拭えません。

もちろん、型によっては今でも問題なく着られるものもありますので、全てがダメというわけではありません。念のため違和感があるかないかを家族や友人などに見てもらっておくと安心です。

また、若い年代むけの洋服やアクセサリーを身につけている人がいますが、これもあまりおすすめできません。若い年代向けのチープな製品は若い年齢だからこそ許されるもの。ある程度年齢がいった人が身につけると途端に安っぽさが際立っていることに本人だけが気がついていません。

メイクにしても、10代のようなこってりマスカラと太いアイラインは30代、40代だとかなりイタイことになってしまいます。グロスにしても、あまりテラテラ光らせているとくすんだ肌では生々しさだけが際立つことになりかねません。それを隠したくてファンデーションの厚塗りをすれば、まさに本末転倒なメイクの出来上がり、というわけです。

変な若作りをするぐらいなら、落ち着いた髪形、メイクで整えている方がよっぽど若く見えるのですから皮肉なもの。社会人として常識・良識ともに兼ね備えているとアピールした方が結果は確実に良くなるでしょう。年齢が高いことをメリットだと思わせる見た目は、若作りではなく「落ち着き」と「上品さ」なのです。