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仕事にモチベーションは要らない。低モチベーションで成果を出すには

仕事の現場では、常にモチベーション説が唱えられています。モチベーションを上げろと声を大にする人もいらっしゃいますが、実はモチベーションと仕事の能率はあまり関係有りません。モチベーションが低くても成果を出せる人になりましょう!

モチベーションを上げろと言われたこと有りませんか?

会社員の方々で、上司や先輩からモチベーションを上げなさいと言われた事は有りませんか?確かに、やる気が無い人を見ると、ついつい言いたくなる言葉かも知れませんね。

しかし、モチベーションというものを理解している方は決してその様な事を言わないはずなんです。モチベーションは本人が簡単にコントロール出来るものでは有りませんし、環境に左右されやすいものでも有ります。

人間に備わっている恒常性によって、一旦出たモチベーションもすぐに消えて無くなったりしますので、モチベーションを上げろと言われても出たり、出続けたりするものでは無いのです。

モチベーションを上げ続けられますか?

モチベーションが高い人がいたとします。その人は年中どんな事があってもモチベーションを維持出来るのでしょうか?

自分で仕事を立ち上げた経営者でも常にモチベーションが高い日を維持し続けている訳では有りません。雨の日や、長期休暇で休みボケの日、前日恋人と別れたり、家に不幸が有ったり、二日酔いが酷かったり。

人は自分の事情や環境、状況によって気分を変える生き物です。そんな様々なケースが想定される中で、ずっと年中モチベーションを高くしている事はほぼ不可能と言っていいと思います。

それよりも建設的な事は、モチベーションの高い低いに左右されずに、仕事のクオリティーや成果の水準を高く維持する事だと思います。プロフェッショナルと言うのは、やはり結果が大事。目的は結果な訳です。

結果という目的を得る手段、方法としてモチベーションが高いという事が必要な訳ですから、手段、方法よりも結果にアプローチをした考え方をしなければなりませんよね。手段や方法は、必ずしもモチベーションで無くても、他の方法でも良い訳です。

モチベーションが低くても成果は上がります

実際によく有る例を紹介しますと、仕事を効率的にルーチン化して、更に行動量が多い人は、モチベーションが低くても成果を出します。例えば営業の様な、一見モチベーションが高くないと成果が出ないと思われがちな職種ですら、効率的なルーチンワークと行動量の掛け算で成果が出ます。

営業の回る先を効率的に決めておいて、その行動量も多くして、営業ツールも効果的なのを持ち歩き、トークスクリプトもしっかりと完成させて有れば、モチベーションが高かろうが低かろうが自然と売り上げは上がるんです。

お客様との接触回数を増やし、お客様の疑問に先回りして回答を事前準備しておき、お客様のニーズとウォンツに答える仕組みを事前に作っておけば、必然的にお客様はあなたに発注する事でしょう。

ですので、そこにモチベーションが影響する理由はあまり有りません。前日に恋人と別れて落ち込もうが、プロポーズを受けてもらって幸せを一身に受けていようが、同じルーチンワークをするだけで売れてしまうんです。

モチベーションが高いと売れるという幻想をさっさと捨て、モチベーションが低くても売れるという認識をして下さい。モチベーションが低いと自覚している人は安心して下さいね。

モチベーションのせいにしていませんか?

このモチベーションという言葉、実はよく言い訳にも使われています。環境がこうだから部下のモチベーションが低くて困っているとか、最近これこれこう言う事が有ったから、モチベーションが上がらなくて成果が出ないとか。

しかし、先ほどから書いている様に、モチベーションは成果と関わりが有りませんから、もうプロとしてそういう言い訳は出来ませんよね。環境によるモチベーションの低下と、創意工夫による成果のアップとは因果関係は余り有りません。

あなたに最近色々有って、モチベーションが上がらない事とあなたの成果とも余り因果関係は有りません。色々有ったのでしたらモチベーションが上がらなくて当然と思って頂いても差し支えは有りません。

そんなモチベーションが低くても創意工夫によって成果を上げているご自身の姿を想像し、今後どんな事が有っても成果を出せるビジネスマンになった所を想像してみましょう。そして、そんなご自身を誇りに思ってくださいね。その方がとても素敵な事だと思いませんか?是非モチベーションと切り離しで考えてくださいね。