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プロフェッショナルってどういうこと?仕事に誇りを持つとは

仕事が好きじゃない人も仕事にプライドは持っている

何のために働いているの?と聞くと多くの人は「そりゃあ働かなくちゃ食べていかれないから」と答えます。私もその一人。今やっている仕事、本当に「好き」だと思えたり「やっててよかった」と思うことはごく稀にありますが、多くの時間は「やらなくちゃいけないからやっている」んですよね。

じゃあ、その「やらなくちゃいけない」というのはどういうことなんでしょう?否応なく目の前に流れてくる仕事、本当に嫌ならやらないこともできます。やらないと職務放棄ということでクビになるかもしれませんが、理屈を言えばそういうこと。だけれども、多くの人は「やらなくちゃいけない」と自発的に動きます。

それがプライドの所在だったりする

傍から見ると文句を言い言い働いているように見えるお姉さんでも、いざと言うときにパキパキ動いてくれたりお願いごとをしたら話が早くて助かったりすることってありますよね。それが「誰かがやらなくちゃいけないこと」だと理解して「じゃあ私やっとくよ」と言ってくれる人のありがたいこと。

誰もがお願いする立場にもお願いされる立場にもなりますが、自分が困ったときに社内の誰かが助けてくれるかどうかって、誰かが困っているときにどう動いたかが大きく影響したりします。

部署異動などで業務の引き継ぎをするときなどに、よくわかるのですが、仕事にプライドを持っている人の業務引き継ぎはシンプルにまとまっていて、わかりやすい。そうでない人の引き継ぎは、中身がなくてだらだらと長いか、まったく要領を得ないことが多かったりします。

仕事に誇りを持っていないとプロフェッショナルにはなれない

先日、植木屋さんに仕事をお願いする機会がありました。彼らの世界ではよくあることのようですが、切っている現場のお隣の方から「うちもお願いできないか」と声がかかったそう。一応、お隣から言われたけど受けてもいいか、と聞かれましたので、どうぞどうぞ、と答えました。

ところが、お隣の家にはとっても大きな欅の木が。それも切るとなると植木屋さんではなくて高木専門の方にお願いしないと難しいんだそうです。それで彼は「よかったら高木専門の人を紹介します」と言ったそうです。

別に、低いところは彼が受けてあげてもよかったと思うんです。でも、まとめてやってもらった方が安くなるし、お客さんもその方が気持ちがいいでしょ。と。「僕が無理してやることもできなくはないんだけど、できない仕事は受けないほうがいいから」とも言ってました。

できない仕事を受けない、って、仕事に誇りを持っていないとできないんです。逆説的ですが、お金だけを見て仕事をしている人って、安請け合いしがち。できることをちゃんとやる。できないことはできる人を紹介する。本当にできないことは断る。自分の仕事を知っている人にしかできないことなんですよね。