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中途採用の面接で自己紹介を求められたら何を中心に話をするべきか

面接における自己紹介と聞くと、学生の就職活動を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、中途採用においても面接の冒頭で「自己紹介をしてください」と言われることはあるのです。自己紹介とは自分のことを話すのですから、さほど悩まなくても簡単にできそうな気がしますよね。ところが、これがけっこう曲者な質問であることをご存知ですか?

事前に想定していなかったため、突然話を振られた瞬間に緊張で頭が真っ白になってしまったとします。その挙句、ぐだぐだの内容をダラダラと話したのでは面接の評価は期待できません。自己紹介とは、どれだけ的確に話をまとめられるかを試される質問でもあるわけです。あなどってはいけません。

では、中途採用の面接における自己紹介とは、どういうことを中心にして話をまとめればよいのでしょうか。

奇をてらわずに率直な内容を過不足なく簡潔にまとめることが大事

面接では面接官の受けをとれたら勝ちだ!――と思い込んでいる人がいますが、それは大きな勘違いです。面接官があなたの緊張を解そうと言ったジョークは大いに受け止めるべきです。しかし、あなたから受けを狙いにいく必要はありません。たまたま会話の中で面接官が笑ってくれたら、それは成功だと言っても良いとは思いますが…。

ですから、自己紹介については過不足のない真面目な内容を、冗長にならないよう簡潔にまとめることが大切です。

  • まずは導入部として氏名と年齢から始めるのが定石です。
  • 次に最終学歴です。大学名だけでなく学部、専攻と続けましょう。もし転職を希望する仕事内容に関わるものがあるのなら、研究内容などについてもさらっと触れておいた方がよいでしょう。
  • 前職(または現職)の職務内容についての説明へと続きます。転職経験が複数ある場合は、業種別などにある程度括っておきましょう。ダラダラ事細かく説明しすぎると、転職経験の多さだけを強調してしまうのでいただけません。
  • その後は、職務経歴の中で挙げた成果や、強調しておきたい内容について短く説明します。
  • 最後はきちんと締めの言葉で自己紹介が終了することを表現した方がメリハリがついてよいでしょう。

……おおよそ自己紹介はこんな内容が中心となると考えてよいでしょう。

自己紹介において注意すべきことは

自己紹介の時間は短すぎてもいけませんが、長すぎてもいけません。淀みなく話すことがきれば、おおよ3分ぐらいが目安になるでしょうか。3分は短いと思われるかもしれませんが、かなりの内容を盛り込むことができるだけの長さがあります。

とにかく明瞭な発音で、早口にならないよう注意して話すことを心がけましょう。また、話しの継ぎ目がダラダラするとだらしのない印象を与えてしまいます。~~で、~~で、~~で……というように、ずっと接続していく話し方はいかにも仕事ができない印象を持たれてしまいそうですね。

きちんと「~~で、~~となりました」というように明瞭な区切を入れて話しましょう。そのためには、事前に自己紹介の内容をしっかりとまとめておき、何度か声に出して練習することをおすすめします。