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企業と対等の立場で就活!エントリーシートから読み解く企業側の本音

新卒、第二新卒、そして転職を問わず、就職活動の第1歩はエントリーシートが送られてくる時点から始まります。

多くの方は、「就職活動で一番重要なポイントは面接にある」と思われているかと思います。しかし、エントリーシートは就職活動において重要な第一関門と言えるのです。それは、どのような形式のエントリーシートが送られてくるかにより、企業側の本音を読み取る事が出来るからです。

つまり、企業から送られてきたエントリーシートを一読すれば、企業側の意図が判断できると言うことです。従って、企業から送られて来たエントリーシートへの記入が、企業の意図するベクトルと異なれば、その時点で面接のチャンスもなくなってしまう事になりかねません。

では、どんなタイプのエントリーシートが送られてくるのか、そして企業の意図をどのように見ぬくのかについて見てみる事にします。

先ず一般的な「履歴書形式のエントリーシート」について見てみます。この履歴書タイプのエントリーシートの特徴としては、間口(門戸)を広くし、多くの学生や転職希望者の応募を期待している場合が多いと言えます。

そこには、質問の例として、氏名・住所・保有する資格・大学名と学部・学科名そして専攻などが記されています。このエントリーシートの場合は、記入に際しての注意事項を熟読する事が重要です。そして、記入ミスや漏れをなくする事に心がけねばなりません。

次に「設問に対し、詳しく回答させる形式のエントリーシート」について見てみます。このエントリーシートの特徴としては、応募の段階で人数を絞り込む必要性がある場合に使用されます。そして応募者が記入して返送されたこのエントリーシートは、面接におけるとても重要な資料となります。このエントリーシートに記入する際には、企業側が応募者について何を知りたいのか、企業側の意図と本音を充分に勘案して記入する事が必要です。

このエントリーシートにおける代表的な設問の例として、「自己PRをして下さい。」や「あなたの長所と短所を記入して下さい。」、「大学で打ち込んだ事は何ですか?」、「当社に何を期待していますか?当社で何がしたいですか?」、また「10年後の君のイメージ像の概略を記入して下さい。」、そして、「君にとっての仕事とは?」と言った抽象的なものが散見されます。

この形式のエントリーシートの設問では、自己分析能力や応募者の潜在能力を見る場合が多いので、設問への記入には細心の注意が必要となります。

最後に、「専門知識を問う形式のエントリーシート」について検討して見ます。この形式のエントリーシートの特徴として、「大学で学んだ専攻や技術についての知識や能力を把握するための設問が多い」ことが挙げられます。

この形式のエントリーシートを送付する企業は、専門職や職種別採用をしている企業がほとんどです。企業側の意図として、応募者の基礎能力を見極めるために設問を作成します。

このエントリーシートの代表的な設問としては、「日本のTTP参加に際しての最重要課題について君はどう思いますか?」や、「日本の次世代通信に必要な技術開発についての君の意見を開陳して下さい。」、そして「弊社の世界戦略には、将来性のある東南アジア企業のM&Aが含まれています。M&Aの種類と手法を判る範囲で答えてください。」などが挙げられます。

  

いかがですか、エントリーシートは就職活動における重要な第一関門です。応募先企業の企業戦略や意図、そして本音を十分把握したうえで記入しましょう。