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面接脱落者の共通項と、面接官がマイナス評点を点ける項目

「妙に緊張しているな~。」「ファッションに統一性がないな。」「マニュアル通りの応答に終始しているな。」「どうしてみな同じ書式の履歴書なんだろう、動機もしかりだよ。」

これは私がメンバーとなっているK大学OBで組織している、某勉強会で出た発言です。

これらの発言をした人達は、K大学卒業した後上場企業に入社し、現在はそれぞれの企業で部長や役員として所属する企業のかじ取りをしています。彼らの年齢は60歳前後。後期団塊の世代と言えます。言わば、企業戦士として現在の日本経済を創りあげた存在と言えます。従って彼らは、現在も、日本において、そして所属する企業で重きをなしています。

では、彼らが期待する人材像とはどう言ったひとなのでしょう?勉強会のメンバーの一人に、具体的な人材像について聞いて見ました。彼らが面接でマイナス評点を点ける項目を列記します。

  • 両親を尊敬していない。
  • 家族のことを良く知らない。
  • 歴史と地理に疎い。
  • 親友がいない。
  • 年齢に見合った、人に負けない特技や知識を持ち合わせていない。
  • 相手の目を見て話さない。
  • 小中時代から続けている趣味や習い事がない
  • 好奇心が旺盛でない。
  • 旅行(外出)が嫌い。
  • 恋愛経験がない。
  • 読書が嫌い。

などを挙げていました。また、「麻雀が出来ないのはね~?」や「スポーツが嫌いな人はね~?」などもありましたが、それはその人の好みの問題なので省きました。いずれにせよ、どの項目も私としては「なるほど。」と、思う項目が並んでいると思います。

特に、地理と歴史については、これから経済社会に身を置く人達にとって必須の知識であり、世界基準の教養でもあります。この事は、英国をはじめとするヨーロッパのエスタブリッシュメントと言われる支配階層の子弟のほとんどが、大学の歴史学科や哲学科に進学すると言う事実からも明らかです。

就職によって社会に出て、今後ますます世界との繋がりが密になってゆく中で、歴史と地理の教養にかけていることは、仕事を円滑に進めるための潤滑油がないことと同じと言えます。それはあなたの知性を疑われることに繋がります。

さて、ここで考えてみましょう。面接で失敗する人の共通項とは何でしょう。その共通項とは、面接でのやり取りの背景に、応募者の歴史と地理に関する知識が欠如していることを見抜かれてしまったことです。

地理を知らなければ、経済活動に支障をきたします。また、歴史を知らなければ、商談を有利に進めることも困難です。少なくとも日本の歴史と政界歴史を対比する事が出来る、そして国連加盟国の地理的位置と首都くらいは覚えておくことが必要です。これは国際人、否ビジネスマンにとって最低限の素養です。

商談相手はあなたとの会話の中に、さりげなく地理や歴史の話題を含ませ、あなたの教養の度合いを計っているのです。これからでも遅くはありません。地理と歴史を復習しましょう。