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「後悔先に立たず」そしてチャンスも先には立ってはいません

「後悔先に立たず」とは本当に良く例えたことわざだと思います。自分がやろうとしていること、やろうか迷っていることはやってみて初めてそれが後悔につながるのかもしくは大成功を収めるチャンスとなりうるのか、どちらにしてもやってみないことにはわからないのです。

確かに不安、躊躇、戸惑いの末踏み出すことを辞めたとき、リスクは回避できるかもしれません、しかしその反面すべてのチャンスを逃してしまうこともまた事実であることから、何かを始めようとして悩むときどのようなことを考えるべきか今回はご紹介させていただきたいと思います。

後悔してもそれはゼロではない

え?ゼロでなかったらマイナスだよね。そう考えるかもしれませんが、総合的にその瞬間の結果だけ見ると間違いではないのかもしれません。しかしマイナスであれど、後悔するまでに行ってきたことは経験であり、失敗から生まれる知識もできますよね。いずれそのことが成功に繋がる可能性を考えると、後悔だけで終わることでは決してありません。

それに対してやることを諦めてしまったら、ゼロのまま得るものはほとんどないでしょう。自分自身が常に成長していかなければ職場で出世やステップアップは出来ません。多少のリスクは恐れずに失敗や後悔を糧に出来るよう挑戦をしていくことは自分にとってプラスになりますね。

リスクと効果

例えば何かを運搬するときに車をつかうかどうか迷ったとき、事故を起こしたときのリスクを考えれば車両以外の安全な方法で運搬すると確かにリスクは少ないです。しかし効果はどうでしょう。車両を用いて運搬するのはそれ以外の方法に比べ数倍~数十倍の効率性や効果が得られるとしたら、リスクのみにとらわれるのはマイナスです。

ここで重要なのは、リスクからの視点で物事を判断したときに、リスクの高いものを切り捨てるのではなく、効果が高いのであればリスクの高い方法でのリスク低下を考えてみるべきです。つまり上記の例えでいうと、車両を用いた運搬に高いリスクがあるのであれば、事故が起き難くなるような工夫をしたり教育を実施したり、リスク低下を実践したうえで再度選択したほうがよいということですね。

現状維持にもリスクがある

例えば昔からやっている方法で問題なく仕事がやれている場合やそれなりの成果が出ている場合、新しい方法やシステム、機材の納入はリスクの点からしても不必要だと考える方も多いと思いますが、いくら現状に満足しているとしても、世が競争社会である以上、現状維持をし続ける事は、いずれ新しい方法を選んだライバルなどに差をつけられてしまう危険があるのです。

もちろん、現状の方法でうまく進んでいるものを無理に変える必要はないのですが、将来を見越して、新たな方法やシステムに目をむけ研究したり、知識を蓄えておくことは競争社会で勝ち残るためには必須なのです。

減点式評価では業績は伸びない

減点式評価は、ミスや失敗による減点がメインで評価され、リスクのある挑戦が評価の期待に見合わない採点方法です。この方法は”なにもしない”のが有利とされ、事なかれ主義を生み出す苗床です。言われたことを淡々とこなすことが満点であり、少しでもリスクのある工夫や改善に評価のプラス要素がないのですね。

採算や成長を余り気にする必要の無い、いわば競争の舞台にない役所仕事などに目立ちますね。このやり方にまったくメリットがないとは言いませんが、社員のやる気、会社への貢献、業績の向上の面から考えると著しく成長を滞らせるのでリスクに見合った成果を期待できる挑戦をどんどん受け入れていかねばいけません。

色々書かせていただきましたが、文明の無かった地球上で科学の進歩や発展、社会構造の構築がここまで進んできたのは、先人達がリスクを恐れず挑戦してきてくれたおかげであります。もし、世の中全体が現状を良しとし続けてきたとしたら、未だ自然の中で漁や狩りを中心とした生き方をしているだろうと思います。何かに挑戦することは新しい世界を見ることのできるチャンスであることを忘れてはいけませんね。