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従順なだけじゃ通用しない!上司が新人に求める「社会人」像

良い上司という言葉は、よく耳にする。誰でもこんな上司は嫌だな、とかこんな上司だったらな、という理想はあるだろう。

しかし、理想の部下について考えたことがあるだろうか。

もちろん、既に部下を持っている人・持ったことがある人なら、部下についての理想像があるだろう。しかし、就職活動をしている大学生や、学生を卒業したばかりの新社会人などは、理想の上司を考えたことはあっても、部下については考えたことがないかもしれない。

誰だって、仕事を始めたら最初は誰かの部下になるだろう。そこで、今回は部下であるという立場について、「良い部下」「良い社会人」だと上司や先輩に思われるような社会人像を考えてみよう。

社会人として必要なものは?

まず前提としてなければならないのが、良い部下・良い上司という前に、社会人として持っているべき「社会人基礎力」だ。社会人基礎力という言葉がどれだけ一般的なものかは不明だが、これが何かと言うと、職場や地域社会で働く為に必要な基礎的な力、だと経済産業省が提唱しているものだ。

大まかに3つの能力があり、その中に12の能力要素がある。大きく3つとは、前に踏み出す力、考える力、チームで働く力、の3つだそうだ。小さな12項目についてはここでは触れないことにする。

踏み出す力とは、積極性や実行力。考える力は文字通り思考力や想像力、計画を立てる能力だろう。チームで働く力というのも、文字通りチームワークだ。こうしてみると、確かに必要最低限の要件に思える。上司や企業が社会人に求めるのは、このような要件を担保した人だということだ。

良い部下と思われるのはどんな人?

さて、初めに企業に入る場合、我々は大半が部下として新人としてスタートを切る。良い上司を求めるのはほとんどの人が共通するだろうが、良い部下とはどんなものか?上司によっても、部下に求めるものは違うだろうが、ある程度共通して求められるものを挙げてみよう。

まずは、①学ぶ姿勢。学ぶ姿勢とは、教わることに対して謙虚であり、教えてくれる人に対する礼儀を弁えたり、積極的に質問をしたりすることだ。学ぶ気がない人に、献身的に教えようと思う人は少ない。

飲み込みが良い人は確かに教えがいがあるが、それでも話を聞く態度や真面目に取り組む姿勢は、評価される。ちなみに、勤怠などもここに含まれる。真面目な勤務態度は良い部下としては必須だということだ。

次に、②報告・連絡が早い事。よくホウレンソウといって報告、連絡、相談を求められるが、その報告などが遅い人はあまり評価されない。例えば、仕事を振られて、それが期日までに間に合わない際に、期日ぎりぎりにその報告するのは良くない。

ミスをした場合でも、その報告をすぐに上司にすれば、もしかしたら深刻な事態にはならないかもしれない。しかし、怒られるのが嫌だから、評価が下がるから、と報告を先延ばしにすると、ミスの内容によっては取り返しのつかない大事故になる場合だってある。

また、仕事を請け負い、いつまでにできるか、を伝えるのも必要だ。仕事を請け負ったことと共に、いつまでにできるか、をきちんと伝えよう。それによって上司は、部下の計画力や手際などを判断する。なんにせよ、報告・連絡は早めにすることが大事だ。

一緒に働きたいと思われる人・思われない人

残念ながら、一緒に働きたいと思われる人と思われない人がいる。これは、単純に人の好き嫌いだけではない。例え仕事以外の付き合いが全く無い人でも、あの人なら一緒に仕事をする上で信用できる、という信頼感を持てる人は確かにいる。

一緒に仕事をしたくない人の特徴といえば、言われたことを言われた通りにやらない人や、約束や期日を破る人、仕事に対して人に対して、誠実でない人だろう。聞けば当たり前と思えることが、実行するのはできないことも多々ある。しかし、次の仕事、ステップに繋げる為にも、一緒に働きたくない部下や人にはなりたくないものだ。