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携帯ゲームアプリの人気から学ぶ、成功するビジネスの基本とは

事業を起こす人は何かしら成功のチャンスを見出し挑戦していますよね。そして失敗する人は自分が描いた成功の狙いがお客さんのニーズにマッチしていなかったところが多くの原因です。

例えばモノづくりにおいて性能の良いもの品質の良いものをつくることが成功の近道と認識されていますが、それはお客さんが”良いものを欲しがっている”というニーズが存在するからなのです。

近年一気に市場を伸ばしている携帯ゲームアプリやPCブラウザゲームもお客さんのニーズに合致するポイントが多かったからこそ成功したのですね。そこで今回はゲームアプリの成功から学ぶビジネスの考え方を紹介させていただきたいと思います。

ニーズの変化に応える

多くのユーザーがゲームに求めているものとはなんでしょう?一昔前はCGが美しいとか練り込まれているシステムだとか、ゲームそのものの品質で差がついてきたものが多く見受けられました。シリーズものはナンバリングが進むたびに格段にクオリティーが上がってドット絵の頃に比べもはや実写よりも美しい映像が流れるようになっています。恐らく当時の人はその過程に興味や感動があり今までやったことのない高品質なゲームに飛びついていたのだと思います。

しかし現在はどうでしょうか?ゲームに求められているものは手軽さと暇つぶしなのではないでしょうか。これは以前と比べゲームをすることで過ごしていた娯楽時間がPCなどにより映像作品やコミュニティーなど時間に左右されることなく気軽に楽しめるものが増え、ガッツリゲームをやろうと思う人が少なくなったからだと考えられます。そこでゲームもちょっと空いた時間に手軽に楽しめるもので無ければ普及しにくくなったのですね。

ここで大事なのがニーズの変化です。今までの徹底的に作りこまれた豪華なゲームより手軽に楽しめるシンプルなものが普及しやすいという変化を正しく認識しなければいけません。

お金の使わせ方

ここでの成功のポイントは楽しさを実感するまで一切お金を使わせないということですね。いまのゲームアプリは基本無料であったり広告費で稼ぐ完全無料であったり、とにかく面白いと思わせるまでお金を使わせません。それに対し今まで家庭用ゲームは本体数万、ソフト数千円と自分が満足できるかわからない状態で先に大金を払わなければならなかったのです。つまらなかったら消せばいいやという安心感に取っ掛かり易さがあるのですね。

そしてその後の課金システムにも触れておきます。例えば今までのゲームであればソフトの6千円で考えると3ヶ月遊べたとしてら1ヶ月2千円掛かったことになるのですが、ゲームを買った人は6千円払った感覚しかないのです。

その点課金システムはゲームを始めるのは無料として有利に進めたりコレクションを増やすのに課金するのに一回数百円なのです。仮に今までのゲームと同じように月2000円課金して3ヶ月遊んだとしても6000円払った感覚は無く、課金した瞬間の数百円しか使っていない感覚にさえなるのです。

これは他にもいえることなのですが、例えば60万の車を月1万程度のローンで購入したとしても60万の買い物をしたという感覚が残ってしまいます。しかし携帯電話の料金を月1万同じ期間払い続けたとしても60万の買い物をしたいう感覚がありませんよね。つまり固定の金額を設定しないことで大金を使わせているという感覚をなくし、高い買い物をするときの躊躇が無いことがお金を使わせるポイントなのだと考えます。

より有利な市場で戦う

家庭用ゲームにしても、売れ行きが悪いハードよりも、市場が活発なハードでソフトを作るほうが有利なのは当然ですよね。携帯アプリゲームもPCブラウザゲームも市場が大きい、つまり誰でも持っている端末で勝負しているからこそ成功しているのです。田舎にコンビニを作ってもはやらないというのと同じで競争率が高くとも人口が多いところで勝負して客を取り込むべきなのです。

今回ゲームアプリの成功からビジネスを学ぶ内容を書かせていただきましたが、やはり成功というのはリアルタイムで変化するお客さんのニーズに応えられるかなのだと考えます。逆の考え方であれば自分たちが素晴らしいモノやサービスを作り上げそれをお客さんに興味を持たせることになるのですが、やはりリスクが高く時間と費用が掛かってしまいます。ですので現状求められているものを完全に近い形で提供することこそが成功の近道ですね。