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就活最前線!~絶対必須+世界基準の教養!~歴史+地理の知識

上場企業や中堅企業の部長クラスの方達が会員となっているある異業種交流会で、新入社員に求める知識と教養について交わされた会話の概略です

。この会話は、彼らの承諾を得てレコーダーに録音し、テープ起こしをしたものです。彼らの本音を正確に表現するために、敢えて口語体で記します。5名の方々の会話です。

A氏:「ところで、俺は元々地理や歴史は好きだけど、今の若い連中に歴史・地理の知識を求めるのは無理なんじゃないのかね?以前、TVのクイズに学生達が出ていたのを見ていて腰を抜かしたよ。三重県の県庁所在地が判らないんだからな。」

B氏:「そうそう、それに、俺がびっくりしたのは、鎌倉幕府を開いた人物はと聞かれて、武田信玄って答えていた東京六大学の学生がいた事だよ。」

C氏:「そうそう、10年位前、TVの女性アナウンサーが、”旧中山道”を”1日中(いちにちじゅう)、山道(やまみち)”って答えてたのをみんなも覚えてるんじゃないの?」

D氏:「俺も覚えてるよ。あれには俺も笑ったぜ。と、言うより、よくもああ言う風な読み方が出来ると逆に感心したよ。」

E氏:「な~に、あれはTV局のヤラセでしょう?TVの番組を面白くするための。」

B氏:「しかし何だな、彼ら彼女らは、知識や教養よりも以前に常識がないって事だな。」

A氏:「これじゃ、社会に出たってまともに相手にされないぜ。それより自分にとって人生がつまらないんじゃないのかね?」

D氏:「全くだな。世界中のトップ達やエリート達は、小さい時から地理・歴史は教養として教え込まれているんだからな。」

E氏:「そうだよな、地理・歴史が判らなけりゃ、企業戦略も戦術も考えられない事くらい判りそうなもんだと思うけど、そう言う発想はないのかな?

B氏:「俺もそう思うよ。少なくとも国連加盟国の名前と首都くらいは知っていて欲しいし、5大陸のどの辺に位置するかもな。」

C氏:「そう言えば、ウチの取引先はEC諸国が多いんだけど、某英国企業のCOO(業務執行役員)のポジションにいる友人が、こんなことを言ってた。欧米の、特にイギリスの未来のエリート達が大学で学ぶ“学科”は何だと思う?2学科あるんだな。」

A氏:「社会学とか地政学とか、それとも国際政治学あたりかな?」

C氏:「何と、哲学科か史学科なんだそうだよ。俺の英国人の友人はジェントルマンの称号を持つ家庭の出身なんだけど、両親も哲学科と史学科出身なんだ。」

E氏:「なるほどな、歴史=地理とも言える訳か。」

いかがですか。歴史を知れば地理が判る、それらが判れば各国の伝統や文化、風俗、そして国民性も理解できると言うことですね。それらが判れば自社にとって有利な企業戦略が立てられると言うことです。歴史と地理の教養は必須です。