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就活都市伝説?親が自分が希望する会社や関連会社社員だったら有利?

一昔前までは、入学試験などで「下駄(ゲタ)を履かせてもらう」と言う事が、受験生の間に都市伝説として存在していました。

ゲタを履かせるとは、入学試験の点数に「温情点」を加算すると言う事です。例えば、500点満点で合格最低点数が400点の場合、Aさんと言う受験生が380点しか取れなかったとしても、20点の温情点を加算する事によって合格すると言う事です。

さて、今回は「就活都市伝説?親の1人が自分の志望先企業の社員か、関連会社の社員だったら有利?」と言うテーマについて検証してみます。

これは、世界的規模で事業展開をしている総合商社の副社長、M&A戦略を果敢に推し進める経営戦略で有名な総合商社の部長、船舶不況と言われながらもクルーズに活路を見出している船舶会社の某海外支社長、軍需品の制作を手掛けていることで有名な製作所の取締役、ロッキード事件で名を馳せた航空会社の元社長室長など、上場企業のOBや現役の部課長クラスの社員、そして役員などからインタビューで聞いた実話です。

インタビューして判ったこと!

それは、この厳しい就職活動においても、「下駄(ゲタ)を履かせてもらう」と言う事があると言う事です。もちろん、偏差値が40とか50と言った程度では論外ですが、「そこそこの偏差値の大学を卒業し、成績もそれなりならば」と言う条件があります。では、3つの具体例を挙げましょう。

第1の例として、某航空会社の社長室長を経て退職した男性のご子息のケースです。この方のご子息は、筆記試験を免除され、社長直々のお声がかりで採用に至りました。入社後は自分の希望する部署に配属され、現在は某国の支社長として活躍しています。この元社長室長は故人となりましたが、ご子息は現在も現役として活躍しており、近い将来は役員となると噂されています。

次に、世界的規模で事業展開をしている総合商社の副社長のご子息2名についての例です。この方のご長男は、形式だけのエントリーシート提出と筆記試験、そして面接を受け採用されました。

配属先は第1の例と同様に、自分の希望する部署に配属されています。現在は国内の某支店長として鉄鋼部門を専門として活躍しています。次男の方は、父親と同じ会社に入社するのを嫌がったために、関連会社である某化学会社に就職しました。現在、次男の方は独立起業し、前職である某化学会社を主たる取引先として業績を伸ばしています。

第3の例ですが、この女性は、ご両親がたまたま趣味を通して某一部上場の鉄道会社の代表取締役と懇意だったために、その代表取締役の紹介で某大手航空会社に、念願のフライトアテンダントとして採用されました。

この女性の場合はエントリーシートの提出は元より筆記試験も面接もなかったそうです。そして、航空会社の人事部長と人事担当役員が、わざわざ女性の自宅に電話をして来て、入社の意思を確認しただけだったそうです。この女性は、結婚後もベテランのフライトアテンダントとして活躍しています。

いかがですか?競争率100倍とか200倍とか言われている人気企業でも、「下駄(ゲタ)を履かせてもらう」と言う裏ワザがあるのが現実です。都市伝説は本当だと思いました。私見ですが、「下駄(ゲタ)を履かせてもらう」と言った手法には感心できません。