土木作業員って実際どうなの?ガテン系お仕事図鑑
ガテン系のお仕事で最も身近なお仕事といえば「土木作業員」ではないでしょうか。道路工事などで実際に働いている姿を見る機会も多いと思いますが、今回は土木作業員のお仕事内容や、仕事をする上でココがいい、悪いと思えるポイントをまとめてみました。
土木作業員ってこんなこともします!多岐に渡るお仕事内容
土木作業員のお仕事で一番最初に思いつくのが「道路工事」かもしれません。道路工事とは道路を舗装したり、縁石や側溝を設置したりするお仕事をさします。アスファルトを定着させるためにランマー(上下に動く振動で地面などを固める機械)やローラー車を使用したり、側溝を設置するための掘削を行います。
その他にも建物の基礎工事(土台を作ること)を行ったり、学校の校庭や更地の整地、河川の堤防を作ったりと「土木作業員」のお仕事内容は実に多岐に渡ります。それだけの仕事をこなすには様々なスキルが必要なのでは?と思いますが、機械の操縦などはオペレーターが行うことがほとんどなので初心者でも就職しやすいのが魅力の一つかもしれません。
入社後にはバックホウやダンプの操縦を覚えたり、仕事に必要な技術を実務にて取得していきます。「入社したての頃はスコップしか持たせてもらえない。」ところから徐々にステップアップしていけばよいので、若年層の就職も多いようです。
気になる土木作業員の給与額、勤務時間とは?
土木作業員の給与額は会社によって差がありますが、平均で25万円程度が相場と言われています。(ただし初任給は20万に達しない場合が多いそう。)勤務時間は午前8時から午後5時がスタンダードのようです。
屋外での作業が主な土木作業員のお仕事ですから、日中の明るい時間帯が就業時間となっているのです。ただし年度末など繁忙期や、交通量の多い道路の舗装を行う時には夜勤が発生することもあります。基本的には日曜祝日休みの会社が多いのも特徴です。
また屋外での作業なので天候も勤務に影響します。例えば雨が降っている時には、仕事の内容によっては作業ができないことがあります。作業ができないということは仕事がないということですから、「今日は急遽お休みね!」なんてこともしばしばあるようです。
堅実派にとっては頭の痛い問題?!土木作業員の給与体制や、待遇って?
土木作業員の求人情報を見た時に、雇用形態が「正社員以外」と記載されている場合があります。正社員以外って何?と思う人もいるかと思いますが、つまりは「日雇い労働者」の募集です。
もちろん正社員の募集も行っていますが、土木作業員の募集は上記のように「日雇い労働」の求人が他業種に比べて多いことも特徴です。給与体制は日給月給制が多く、祝日や天候不良の日などでお休みが増える=給与額が減るという頭の痛い問題に発展しがちでもあります。
また「正社員」での雇用でない場合には社会保険や年金などの待遇が期待できないかもしれません。加入保険は雇用保険と労災のみという会社も中にはあるようです。もちろんそういった企業ばかりではありませんから、堅実な生活設計をしたいと考える人は社会保障などの体制が整っている企業かどうか入社する前に雇用条件をしっかりと確認しておきましょう。
土木作業員のココがいい!悪いの本音とは?
実際に土木作業員として従事している人に話を聞くと「仕事の時間が適度に早くに始まり、早くに終わるのがうれしい。」など勤務時間をメリットに感じている人が多いようです。作業員の場合は残業があまりない職場環境がほとんどなので、夜の時間は遊んだり家族と過ごせたりと自由に過ごせるのが魅力だといいます。
また天候による急なお休みも、お財布事情よりプライベートを充実させたいと考える人にとっては都合がいいかもしれませんね。実家住まいの独身者や共働き夫婦であれば収入の心配もあまりないでしょうし、デメリットと感じがちな部分に関してもメリットに転じるケースがあるようです。
またガテン系のお仕事なので自然と筋肉がつき、うっとりするような肉体美を手に入れることも夢ではありません。土木作業員として長く従事してきたおじ様方は確かにマッチョな人が多いですよね。
反対にデメリットといえば「屋外での仕事がメインなので、猛暑や冬場などの作業がつらい。」、「慣れるまでは家に帰ったら寝るだけの生活だった。」などの体力面の話がよく出てきます。
その他にも「基本的に男ばかりの職場環境なので出会いがない。」などの意見もありました。出会いの場を積極的に作れる人でなければ、実はシングルのまま退職を迎える人もいるのだとか。
土木作業員のお仕事は「体を動かすことが好きで、勤務時間が比較的固定していることを希望するプライベート重視派」の人が向いているかも。興味がある方はトライしてみてもいいかも知れません。