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転職の決めては?ライフスタイル重視派は注目の「地元で就職」!

転職を考える時、一般的に一番目がいきやすいのはやはり「給与」や「待遇」ではないでしょうか。

よりよい給与がもらえれば生活が充実しますし、社会保障がしっかりとした企業に入社しておけば安心して毎日を暮らすことができます。

更に目が行く要項として「休日」や、「勤務時間」等それぞれのライフスタイルに合わせたものが挙げることができますが、その要項に「勤務時間」を加えて転職活動を行ったAさんに地元で就職をする理由や、メリットを聞いてみました。

地元で就職する決めてとなった出来事とは?

前職は都内で事務職をしていたAさん。都内での仕事は魅力的であったと語ります。

「立地が都心ということもあって、ランチや、就業後にはオシャレなお店で食事をとったり、友人と遊んだりするのに事欠かない華やかな環境でした。雇用形態は派遣社員であったものの、地元で就職するより給与額も多かったです。

欲をいえば待遇や将来への不安から正社員になりたかったのですが、毎日が充実していたのであまり考えなかったというのが本音です。通勤にも慣れてしまえば別段苦になることはありませんでした。」

前職にとりたてて不満がない様子のAさん。では、何故Aさんは地元での転職を決断したのでしょうか。

「きっかけは2011年に起こった東日本大震災です。あの日は平日で会社に出勤していましたので、電車はもちろん、全ての交通機関がストップする中を8時間かけて自宅に歩いて帰りました。

家族との連絡も一切取れず、あとどれくらい歩けば家に着くんだろう?家族はみんな無事なんだろうか?と、沢山の不安を抱えながら歩いたあの夜の出来事を忘れることができません。いざというときに家族との距離が近いということがどれほど大切か痛感し、地元での転職を意識し始めました。」

Aさんが決断した理由の他にも地元で転職する理由として多いのは、「家族と過ごす時間やをなるべく多くしたい」、「自分の時間をなるべく通勤に費やしたくない」等という「ライフスタイル重視傾向」が強く影響しているようです。

派遣期間満了後、Aさんは地元企業で一般事務の正社員として働き始めました。

地元に就職して生活が変わった!実際働いてみて、地元のココがよかった!

職業安定所に仕事を探しに行ったAさんは、まず給与額を見て驚いたといいます。

「地元の企業では給与額が下がってしまうことは予想していましたが、実際ハローワークで給与の低さを目の当たりにしビックリしました。前職では週休2日でも給与額は手取りで20万を超えていましたが、地元企業の場合、平均でも手取りが16万程度。やっぱり都心で働いた方がいいのかも、と一瞬迷ってしまうほどでした。ただ、正社員での雇用応募も数多くあったので条件が合いそうな会社には片っ端からアプローチしました。」

迷いもある中で地元企業に転職をしたAさんですが、今では地元で就職したことに満足していると話します。

「地元で転職をして一番よかったと思う事は、やはり自分の時間が有効に使えるということです。自宅から15分の企業を選んだということもあり、就業時間が終わったらすぐにプライベートな時間になります。

給与が安い分、物価も都内より安いので、考えていたより生活に影響はありませんでした。それに正社員での採用ということもあり、毎月の給与に加えて賞与が年2回支給されますから、実際には前職の給与と年収はほぼ変わらないんですよね。」

会社の規定にもよりますが、確かに正社員と派遣社員では給与面での待遇に違いがあるかもしれません。派遣社員の場合、賞与がない上に交通費が支給されないケースも多々あり、実際通勤等にかかる費用を計算すると地元で正社員として働く額とたいした違いがないと言われても納得です。

給与面だけでなく、手当や待遇等でも正社員の方が優遇されている場合が多く、終身雇用も期待できるため「正社員としての雇用募集が多い」自治体であれば一考の価値があるかもしれません。実際Aさんの職場にも「家庭との両立がはかれるから、地元で就職した。」と話す先輩社員もいるのだとか。

最後に「自分でも気がつかなったけれど、実は結構満員電車ってストレスになっていたみたい。あれに乗らなくてもいいと思うとホッとした自分がいました。」と笑って話してくれたAさん。人により就職先を選ぶ条件は多種多様ですが、自分のライフスタイルを充実させたいと考えている人は「通勤時間」も条件に加えてみてはいかがでしょうか。