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時間だけが無駄に過ぎる不毛な討論を終わらせる究極の一言

私が不毛な討論が如何に無駄で労力を要することかを学んだのは小学6年生の時です。教師と生徒全員の言い合いでしたが、はやく終わらせて欲しい、何故『お互いに』の言葉を出さないんだろうと教師に対して思っていましたね。

会社においても不毛な討論に時間を使ってしまって作業が滞ることって良くありますよね。そこで言い合いを終わらすにあたり『お互いに』がどのような重要な意味を持つのかをご紹介させていただきます。

一方的な主張を続けていても討論は平行線が続く

冒頭での私の小学生時代の討論の内容ですが、自分のクラスの人の悪ふざけが原因で始まったことですが、担任の授業ではなく確か家庭科かなんかで、気の弱い女性の先生が担当の授業で、教室においてあった文化祭で使う大きなダンボールにクラスのヤンチャな男子が授業中ずっと隠れてて先生をからかうということをしていたのです。

そして授業の中盤以降にダンボールから飛び出て脅かすといった今考えるとなんとも情けない悪ふざけでした。

それが原因で女性教師は泣いてしまって、それを聞きつけた担任の男性教師が次の自分が担当である授業を1時間つかい生徒全員に対して説教をしていました。もちろんダンボール事件は皆知っていて止めることなく中には喜ぶ人もいたので担任の「皆同罪だ」というのは当然だと思いますが、討論になった原因は担任が制裁としてダンボール事件の張本人にローキックをかましたことが生徒側の反論を買ったのです。

当時は悪いことをした生徒を叩く、打つ(体罰)は結構当たり前で、それが今みたいに社会で取り上げられることはなく、生徒も体罰自体を不満にしていたわけではなかったのですが、「全員同罪」とされているところから、なんか生徒全員で仲間を教師から守る為に反論するムードみたいなのが沸いていたのです。

ですのでその授業は1時間まるまる「お前らは反省していない、悪いことをした自覚がない」という教師の言葉と「生徒を蹴るのは良くない」というまさに不毛な討論が続いてしまったのです。

その当時ちょっと捻くれていたというか、大人ぶっていた自分は討論に参加せずずっと机で「授業を潰してまでこんな不毛な会話を続ける意味があるのか」と思っており、むしろどうすればこの言い合いに落とし所がつけられるのかなどと考えていました。

学校だからこういうのも勉強だと思われるかもしれませんが、実際延々と不毛な会話を聞いているとちょっと不安になってきますよね。普通の会社でもなんとか早く終わらせないと本来の職務に影響が出るという不毛な討論はあると思います。

平行線をたどる討論を終わらす為には

私の経験談が長くなってしまいましたが、先にあげた例は教師が一言「私も自分のしたことを良く考えるから、お前らもキチンと反省しろ」というだけで生徒側は何の反論も出来なくなるのです。

不毛な討論というのは結局双方が主張を言い合ってどちらも落としどころを見つけようとしないのがほぼ原因ですので、白黒はっきりするまでお互い引けない状況で無い限り灰色で討論を終えるべきなのですよね。ですので不毛な討論を終わらせる究極の一言は「お互い~しよう」という妥協点の示唆であるのです。

対複数の討論は収集がつかなくなる

なるべくこちらの主張を通す話をするならば、まずは一対一の会話をするべきです。納得していないであろう人を最初から複数人相手にするのは得策ではありません。多数決ではありませんが、討論する中でこちらの主張と相手の主張の数が違えば不利な展開は免れませんし、なにより同じような発言を複数の人に言われはじめたら収集が付きにくくなります。もし複数人を相手にするならば相手の発言を封じるか、発言時間を制限する必要がありますね。

今回は不毛な討論を終わらすための内容を書かせていただきましたが、討論の基本は一対一で終わらせる為には妥協点を見つけるところから意識しないといけないのがポイントです。例であげた私の担任も恐らくは”学級裁判”の恐ろしさを垣間見たと思いますし、その後一対全員を相手にする討論はしていないでしょうね。

皆さんにも同じような経験があるかと思いますが、発言に出ないだけでお互い「悪いことをしてしまった」という認識は恐らくあるはずなので、それを認める認めないに拘り続けて問題が大きくなったり、貴重な時間を失なったりしないよう気をつけてくださいね。