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就活最前線!~傾向と対策~人事担当者に評価される読んでおきたい本

就職活動を無事終了し、採用された人達に聞いたところ、人事担当者に評価される“読んでおきたい本”の傾向が判りました。

このデータは、約30名の新卒で採用された人達から聞いて得たものです。

良きにつけ悪しきにつけ、現在の企業の中枢を担っているのは団塊の世代です。それは、人事権についても同様です。人事権を掌握している団塊の世代の人達は、読書と言う作業に関して独自の価値観を持っています。

下記の会話は、W大学OBが主催する、ある勉強会での会話をテープ起こししたものです。口語体で読み苦しい文言や文章がありますが、出来るだけ正確に記しましたのでご容赦ください。

A氏:「“最近読んだ本の中で印象に残った本はなんですか?”と、応募者に聞く面接担当者はアホだと思うよ。」

B氏:「どうして?」

A氏:「だって、どうせ流行に迎合した、付け焼刃みたいな答えだろう。俺ならば、“中学生のときに読んだ本の中で印象に残っている本は?”と聞くよ。その方が、この応募者は小学生から高校生に間に、どんなジャンルに好奇心を働かせていたのか?どれほどの理解力・吸収力があったのか判るからな。」

C氏:「それから俺の場合だけど、漫画を劇画と言い換えて、“漫画は日本文化です”と、のたまう連中は即不採用だね。」

A氏:「どうして?漫画やアニメは世界で評価されている日本のカルチャーでしょう?」

C氏:「漫画やアニメはあくまで漫画さ。そんな彼らは文章読解力がないと思うよ。それに、自分の人格形成に必要な情報を、安易な入手手段に頼るような連中の下心を逆手にとって、判り易く絵で伝えてるだけの代物だと思うよ、少なくとも俺は。」

B氏:「独断と偏見の極みだな。だけど一理ある。じゃ、小学生から高校生に間に読んでいたら評価する本って、例えば何がある?」

A氏:「それでさっきの続きだけど、どんな本を読んでいれば評価するの?」

C氏:「そうだな。じゃランキング形式で言うかね。」

以下、「就職にまだ間に合う!傾向と対策 読んでおきたい本」のランキングです。これは、団塊世代の人事決定権者のランキングですので、多分に独断と偏見に満ち溢れていると思われますがご了承下さい。

1.教科書(要するに学校で使う教科書を熟読すると言うことです。)

2.日本の歴史・世界の歴史(客観的事実に基づいて著された本:親の教育方針が大切)

3.地図帳

4.動物図鑑・植物図鑑

5.著名人の伝記

6.日本の美術・世界の美術

B氏:「なんだ、一般常識の範囲じゃないの。なんでこれが?」

C氏:「だから、その一般常識がない連中が多いのが実情だろ?だから、かえって評価するのさ。それに、これらの本を読むことで、社会に出てからの判断基準の殆ど全てを学べると思わないか?」

思わず納得、と思いました。「原点に戻れ!」でしょうか?