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「あんなに盛り上がったのに…」陥りがちな面接失敗談ワースト3

就職活動をする上で必ずと言っていいほどあるのが面接。一生懸命対策をし、自分では完璧と思ったのに、なぜか不採用……という経験はありませんか?

 実はその理由は、とんでもないところにあったのです。

失敗1:笑顔を意識しすぎて……

「面接では笑顔が大事」と聞いたAさんは、いつでも笑顔でいられるように練習を重ねてきました。そしてグループ面接、Aさんは面接官との受け答えも、他の就活生の話を聞くときも、ずっと笑顔をキープしていました。Aさんは、面接官にいい印象を与えられたと確信したのですが……結果は不採用でした。

<何がダメ?>

就活のハウツー本や就活サイトでは、必ずと言っていいほど「明るい笑顔でハキハキしゃべる」というアドバイスがあります。もちろん笑顔や話し方そのものも大切なのですが、これは実は「笑顔かどうか」というより、社会人としてTPOに合った行動ができるかということを見られています。

例えば、他の就活生が受け答えに失敗した時や辛いエピソードを話した時は、笑顔よりも真面目な表情のほうがTPOに合っていると考えられます。だから、常に笑顔のAさんは、「もしかしたらお客様の失敗や失言を笑ったりするような、失礼な行動をするかもしれない」と判断され、次へ進むことが出来なかったのです。

失敗2:「独自の着眼点」をアピールしたつもりが……

家電量販店のX社は、品ぞろえの豊富さとサービスの良さで顧客満足度一位を獲得しています。しかし、それを志望動機にするのはありきたりだと考えたB君は、顧客から評判の良い「書籍コーナーの充実」を志望動機にしました。「商品に関連する書籍を豊富に取り扱うことで、関連商品と書籍双方から売り上げ増を目指します」とアピールするB君に、面接官も「面白い着眼点だね」といい反応をしていたように見えたのですが……結果は不採用でした。

<何がダメ?>

志望動機が他の人と同じでは自己アピールが十分にできないと思い込んでしまったB君。「他の志望者との差別化」を優先するあまり、企業理念をないがしろにしてしまうことは、就活生が陥りがちな間違いの一つです。

B君は他の人が挙げないようなポイントを志望動機とすることで、業界研究を十分にやったことや鋭い着眼点をもっていることをアピールしたつもりだったかもしれません。しかし志望する会社のメインの業種ではないところを強く押し出してしまうと「それなら本屋さんか出版社を受けたら? 当社の理念を理解していますか?」と思われ、アピールどころか却ってマイナスに思われてしまう危険があります。

大切なのは「志望理由や志望者の考えが、企業の理念と合っていること」。

B君の例で言えば、やはりX社は家電量販店なのですから、まずは家電に深く関連する志望動機を考えなければいけなかったのです。

失敗3:フレンドリーな面接官に、うっかり……

一流大学の学生であるC君は、成績は優秀ですがあがり症で、いつも面接では言いたいことの半分も言えません。Y社の面接官は「ラグビー部なんですね。僕も花園まで観に行きます」「ご出身は広島ですか。僕の祖母も広島在住で……」など、雑談を交えて緊張をほぐしてくれました。

おかげでC君はリラックスし、志望動機や自己アピールはもちろん、会社に求めることやキャリアパスに関する質問など、納得いくまで話すことが出来ました。とても充実した面接だとC君は満足したのですが……結果は不採用でした。

<何がダメ?>

就職活動は、自分の一生を左右する、人生の大きな局面です。当然かなりの緊張を伴います。緊張して言いたいことを言えなかったり、心にもないことを口走ってしまったり……ペーパーテストと違って、一生懸命準備をしてもパーフェクトな結果が出せるとは限りません。そんな就活生にとって、緊張をほぐしてくれる面接官はありがたいものです。緊張が解けることで饒舌になり、考えていることを伝えられるようになるからです。

しかし、面接官のフレンドリーな雰囲気に流されて、つい面接で言うべきではないようなことを正直に言ってしまうことがあります。上手な面接官は、頭の中に暗記した建前ではなく、隠そうとしている本音をうまく引き出そうとしています。面接官が優しいのは、緊張しているあなたが可哀そうだからではないのです。また、フレンドリーな空気に乗せられて、普段の言葉づかいがうっかり出てしまうというような失敗もあります。

いかがでしたか。笑顔も独自の着眼点も、明朗闊達な自己アピールも、全てとても大切なものです。しかしやり過ぎてしまうと、せっかくのアピールポイントがマイナスになってしまうこともあるのです。まさに過ぎたるは及ばざるがごとし、ぜひ面接本番までに、あなたの魅力を最大限にアピールできる「ちょうどいい」表現方法を見つけて、内定を勝ち取ってください!