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「この人の部下で恥ずかしい」と思わせる上司のイタイ行動とは?

会社に入社して数年すれば、望まなくともいつの間にか自分も上司という存在になっているもの。

上から下から言いたい放題言われて本当にしんどいんだよ!と嘆く中間管理職世代の人も多いのではないでしょうか。

でも自分が一部下であった頃をよくよく思い出してみると、上司の能力によって仕事の効率や業績に大きな差が生じた気が…。指揮官が優秀ならば、職場も上手くまわるのは道理です。

世の中に会社の数だけ上司はいれど、「この人の部下で恥ずかしい…。」と部下に思わせてしまった上司の具体的な例を挙げてみました。理想の上司とまではいかなくとも、「うちの上司はまだマシだな。」と部下からの及第点をもらえるヒントを探してみてください。

ビジネスマナーがまるでなってない!取引先を一緒に訪問したくない上司

「本当にあの人と営業に行くのが恥ずかしい。あまりメンタルは強い方ではないので二人一組での営業の方が気が楽だけど、あの人との営業回りだけは別。一人で営業に出た方がずっと効率がいいし、取れる仕事も取れなくなるからオフィスに残ってて!って思います。」

そう語るのは、去年化粧品会社に転職したTさん。Tさんが入社した当初からそのイタイ上司っぷりが目についていたと言います。まだ新入社員である彼女にそこまで言わせる上司のイタイっぷりはどのようなものなのでしょうか。

「まず取引先との優劣の差を全く把握していない。たとえこちらが客先であっても取引先に横柄な態度をとらないことは社会人として当然のマナー。ところがその上司は自分たちの客先に対しても、なんだかとてもエラそうな物言いをするんです。営業のなんたるかをわかっていない上司の態度に、こちらが恥ずかしいやら気をもむやらで…。」

イタイ上司であるその人が口を開くと、客先の人は驚いた顔をしたり、妙な間ができてしまったりとTさんは気が気でないと語ります。長年の付き合いがある客先だけでなく、新規開拓の営業でも同じようなことをしていたというから驚きです。

もし新規で飛び込んできた営業が横柄な態度だったら、もらえる仕事だってもらえなくなってしまいますよね。Tさんのご苦労、お察しします。ところがそのイタイ上司、お客様への応対だけで話はすまないようで

「まるで社長気分でふんぞり返っているくせに、自社製品のアピールポイントが全く頭に入っていないため客先から質問が来ると借りてきた猫のように静かになっちゃうんです。慌ててフォローを入れますが、企画書の内容やそれにまつわる予備知識くらい営業に出る際には叩き込んできて欲しい。」

そこまでくると確かにTさんが「一緒に営業を回るのが恥ずかしい。」と思って当然かもしれません。同席し、足を引っ張るだけの上司がいても部下には何のプラスにもなりませんし、マナーや商談は上司のやりかたを部下はお手本とするわけですから、そんな当たり前のことを当たり前としてできない時点でイタイの烙印を押されてしまうのです。

それって帰りたくないだけなんじゃない?無理矢理仕事を長引かせる上司

一方、Iさんの職場ではこんな上司が。

「上司の家庭がうまくいってないらしいとの噂は聞いていましたが、家に帰りたくないのか就業時間が終わってから仕事にとりかかろうとするのが本当に困る。就業時間内には、食堂でこっそり小説を読んでいたり、ふらふらとどこかへ行ったり。他の部署の人たちに「司書官」と呼ばれているのが自分の上司だと思うと本当に恥ずかしい。」

Iさんには家庭があり小さな子供たちとの時間を過ごすため、なるべく時間内に仕事が終わるよう集中して業務をこなしているのだという。そんなIさんの元に、就業時間が終わると共にやってくるイタイ上司。「この仕事、納期に間に合うようもうちょっとやっておこうか。」などと口にしながらゆっくりと仕事にとりかかるのだそう。そんな身勝手な上司にIさんまで残業をつき合わされるのだと、Iさんは怒りをにじませる。

「司書官の噂が社長の耳にも入ったため、なんと会社全体で一人での残業が禁止になったんです。しかも残業するほどの仕事量なんてない。納期に間に合うよう、時間内でしっかりスケジュールを組んでいるんですから。もちろん上司の仕事は始めからカウントしていません。あてにならないので。」

就業時間内は読書をして過ごし、時間外手当までもらえるIさんの上司はイタイながらも幸せ者である。それにしても給料が発生している時間内には責任を持って仕事をする事が社会人として当然の行為ですし、部下から仕事の算段に入れられていない上司というのはなんともお粗末なものです。

上記のイタイ上司っぷりにかなう人は中々いないかも知れませんね。ただ意外なことに「恥ずかしいと思う上司」の話を聞くとき、「仕事の能力が低い」ことに関してはほとんど話題に上らないのです。結論として「能力の高さ」は尊敬するに値するかどうかに関係することであり、部下に「恥ずかしい上司」と思わせる行動とは社会人としての当然の行為を行っているか否かで決まるものなのではないでしょうか。