こんなアルバイト知ってる?ホテルのインスペクションというお仕事
私は、ホテルのインスペクションという仕事をアルバイトでしてみて、こんな珍しい仕事があるのかと知って驚きました。
インスペクションというのは、ルームメイクのチェックです。私は大学を卒業してメーカーに勤めたり、特許事務所で働いたりしていたので、こういう肉体労働をする機会はほとんどありませんでした。
私をインスペクションで採用したホテルは、かなり有名なホテルでした。インスペクションには、女性しかいませんでした。
メイドの制服があって、若い人が着ると、とてもかわいく見えました。入社する前は、結構楽な仕事なのかなと思っていましたが、実際にやってみると、非常に辛い仕事だとわかりました。
想像と違った過酷な労働
仕事の内容は、ベッドがきれいに作れているか、枕が逆になっていないか、ライトが点灯するか、グラスが欠けていないか、床に髪の毛が落ちていないか、便器が汚れていないか、リネンがきちんと置いてあるか、バスタブに汚れがついていないか、等のチェックです。
ここには一部しかご紹介しませんが、書ききれないほどたくさんのチェック項目があり、一つでもチェックを怠ると、お客様からクレームが来ます。
上司は、中卒で、その職場で10年以上働いていると言っていました。おそらく、大卒の人は、インスペクションにはいなかったに違いないです。
社員はアルバイトに指示をするだけ
この職場の人達が年を取ると、恐らく、ホテル掃除をすることになるのだと思いました。社員もいますが、社員は、アルバイトに指図するだけで、あまり何もしません。このホテルは一つ一つの部屋が非常に大きくて、12畳以上あり、大きい部屋は25畳くらいありました。
その部屋を、一人で、一日最低でも30部屋チェックしなければなりません。ベテランの人は50部屋くらいできると言われました。
でも、私の場合はいくら頑張っても、15部屋くらいしかチェックできませんでした。今考えてみれば、これは、上司の女の人が私の仕事の邪魔をしていたからではないかと思いました。
仕事の邪魔をする上司
彼女は毎日不機嫌で、怒鳴ってきました。覚えることがたくさんあったのですが、一度聞いたことをその場で覚えないと、一時間くらいお説教されました。
お説教が長すぎて、覚えたことを忘れてしまったり、部屋が寒くて体調を壊したり、トイレに行かせてもらえなかったりで、結局辞めてしまいましたが、この上司とうまくやっていけるような人で、体育会系のひとであれば、結構長続きするのかなぁと思いました。
私は痩せていますが、周りにいた人達は結構太っていてこんな体でもよく動けるなぁと感心しました。あと、年も若い人もいれば、40代くらいの人もいました。珍しい仕事なのでご紹介しましたが、何かの参考にしていただければ幸いです。