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仕事の為の人生?人生の為の仕事?仕事をする意味とは

日本人は働き過ぎだ、なんてセリフを聞いた事、1度や2度じゃないですよね?実際、欧米と比べると、1年間で仕事をする時間はかなり差があります。加えて、有休消化率も他国と比べてかなり低い。グローバル化が提唱されて久しい今、他国の賛美ではなく、働くことの意味を改めて考える必要はあるのではないでしょうか。

良い大学に行って良い仕事に就く、は遠い昔の話!分かってるけど分かってない

良い大学に行って良い会社に入れば人生安泰、なんて時代が終わったのは、誰でも知っている事です。そう、頭では。なのに、公務員や大手企業が今でも大人気。理由は「安定しているから」。

公務員は確かに、まだ一般企業と比べれば、安定と言えなくもありません。あくまで、いまはまだ、であって、今後どうなるかは分かりませんが。しかし、大手企業であっても安心じゃないというのは、ここ数年で数々の大手が証明してきました。それに、公務員は「職」に就いていますが、企業には「職」というより「会社」に就くといった感じで、長い間続けることを未だ想定して就活しています。

1度就職したら終わり、じゃない!

終身雇用が崩れてきた今、就職したからといって、ずっとその会社で働くわけじゃありません。昔はあまり快く思われていなかった転職も、徐々に地位を上げてきました。

日本では、長年、1つの会社にずっと勤めるのが良いとされてきたわけですが、欧米では、転職がステータスであるとも言われています。スキルがあるなら、どこでもやっていけるはずですよね?逆に言えば、能力が低いから、ずっと同じところに居続けなければならない、という解釈なんだそう。

右も左も分からない状態で就職するのですから、最初に入った業界や職種が「やりたい仕事」ではなかった場合、転職するというのは、今や現実的で実行可能な手段なのです。机上の空論だけでなく、働いてみて初めて分かる事もありますから。

なんの為に働く?

さて、働く意味ってなんでしょうか。生活の為?もちろん、これは大前提ですよね。というか、むしろ、始めはこれが全てだったのではないでしょうか。生きる為に働く。食べるため、生活する為に、それらを賄えるだけのお金を稼ぐ。それが、仕事をする理由だったはずです。

生活に困らないだけのお金を得られるようになったら、生きるだけではなく、楽しめるだけのお金を稼ぐ。それがいつしか、手段と目的の逆転がなされたのではないでしょうか。生活の為に働くはずが、仕事をすること自体が目的になり。仕事を美徳として捉え、仕事が人生の半分以上を占めるようになっています。

「仕事が生き甲斐」?それなら結構なことです。趣味:仕事なら、全く構いません。目的と手段の同一化だろうが、趣味だと言えるなら良いのです。問題は、嫌なのに毎日長時間仕事をしていることです。

仕事の為に働く?休暇の為に働く?

生活する為の手段というだけなら、使い切れない程お金を持っているのに働く人は、意味が分かりませんね。ちなみに、日本人は「明日から給料が2倍になる」というと、「じゃあもっと頑張らなきゃ!」となるそうです。一方、欧米では「じゃあ明日から仕事をする時間は半分にできる!」と考えるのだとか。

確かに、生活の為の手段として考えるなら、仕事を半分にする方が理にかなってますよね。有給休暇だって、制度としては、取って当然の権利なはずなのですが、消化率は高くありません。周りの顔色を伺って、ありもしない仕事をしているフリをしたり、無理やり仕事を作り出したり。仕事が趣味!という人でないならば、一度仕事に対するスタンスを考えてみた方が良いかもしれません。

安心と安定の為というのなら

安定というよりも、スキルヘッジという意味なら、ダブルワーク、トリプルワークも一つの手です。1つの仕事がなくなり、収入口が突然消えても、他の収入があるなら少しは安心です。全く他の分野なら、自己スキルの範囲も広がり、転職する際にも有利になります。

また、多少余分に収入が入ったなら、余暇をどう過ごせるか、の選択肢も広がります。極端なことを言えば、1年で他の人の3年分の収入を得られれば、あと2年は働かなくても良いのですから。大手企業に就職したところで、倒産するときはするんです。良い会社に入ったから安心、ではなく、スキルを磨き、自分でリスクを分散させた方が、これから自分の為になることでしょう。