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外資系企業で働きたいなら、大使館の活用がベスト!

駐日米国大使館や駐日英国大使館など、国連加盟国のほとんどが、日本に大使館を設置しています。耳慣れないところでは、バチカン市国大使館やルクセンブルグ大公国大使館、そしてエストニア大使館などがあります。

皆さんは、「外資系企業に就職することに、大使館がどんな関係があるの?」と思われることと思います。大使館にはたくさんの部署があり、その中には商務部と言う部署が必ずあります。ここで、大使館の役割と存在意義について確認してみましょう。

大使館は自国の利益のためにそれぞれの国に設置されています。では、自国の利益とはなんでしょう。端的に言えば、大使館を設置している国と自国が友好的関係を結び、お互いの経済の発展に寄与する、と言うことになります。ここでは、日本を例に挙げて説明します。

大使館の商務部は、自国に経済的利益をもたらすための情報収集など行っています。一例を取ると、自国の企業で日本に支社を創りたい、事業を始めたいなどの要望に対して、「人・モノ・金・情報」を提供しています。日本についてあまり知識のない企業が日本進出を意図する時、真っ先に頼るのが大使館の商務部です

あなたが外資系企業に就職したい、若しくは転職したいと考えているならば、大使館の商務部と懇意になっておくことです。大使館への出入りは身分証明書の提示と持ち物検査だけですので、難しいことではありません。何度か通っている内に、商務部のスタッフと懇意になれます。

商務部には、自国の企業、特に日本に進出したい企業についての情報が山積しており、有効な情報が入手できます。そして、「実は私は貴国の企業で働きたいのです。私の経歴は・・・です。日本に進出したい企業で、私の経歴が活かせるような会社があれば是非ご紹介ください。」と伝えておきます。

日本に進出したい企業が一番最初にしなければならいことは、優秀な人材の確保です。それがあって、初めてオフィスの設置や企業活動に必要な経営資源を整えることが出来ます。言わば、その企業の創設者の立場となるわけです。これは大きな意味を持っています。

もしあなたがそのような立場で、企業の日本進出を手助けしたとしたら、近い将来(多分1年~2年後)には役職者に昇格するでしょう。私の友人の何人かは、このような手法で、支店長やCOO(業務執行役員)に昇り詰めています。

大使館の商務部は、自国の経済的発展を目的としていますから、本音の部分では人材紹介会社と同じ機能を発揮しているのです。「当たって砕けろ」ではありませんが、大使館の商務部を活用して、外資系企業への就職・転職が成功する事を祈っています。