コミュニケーション方法を学ぶ前に、まずは話しかける一歩を!
社会人になっての一番の悩みといえば、会社の人間関係ではないでしょうか。コミュニケーションがうまくとれない…そのことが苦痛になり、仕事に支障をきたすのなら、それほどもったいないことはありません。仕事は人間関係で成り立っているのですから、この部分がうまくできていれば、どんな人とだって、どんな仕事だってなんの問題もなく進むはずです。それなのに…
- 部下をどう叱っていいかわからない
- 上司が怖くて仕事の報告ができない
- 先輩とどんな話をしていいかわからない
このように、毎日、仕事以外のことで悩んでいませんか?どんなにコミュニケーションについて書かれた本を読んでも改善されないのなら、方法が違うのかもしれません。もう一度、見直してみましょう!
コミュニケーション上手な人とは
コミュニケーションがうまい人の特徴として
- 明るい
- ポジティブ
- 話がうまい
- 話を聞くのがうまい
このようにいろいろ例を挙げられると思います。また、「聞き上手」というのは、どの本にも必ずといっていいほど登場してくると思います。「話し上手よりも聞き上手を目指そう」といった具合に。
みなさんも、本を読んで勉強し、実際に聞き上手になるべく、いろいろ努力をしてきたのでしょう。あいづちをうってみたり、表情を変化させたり…。その効果はでましたか?自分は誰とでもコミュニケーションをそつなくとれる、そう自信を持って言えますか?
筆者は、いくら本に書いてある通りに聞き上手を目指したところで、コミュニケーション上手になれるとは、到底思えません。そもそも、聞き上手を目指しているのに、相手の話に興味を持って聞いていますか?あいづちや表情の変化にばかりとらわれてしまい、肝心な相手の話は表面的に聞き、自分の話す番になったら、マシンガントークをしていませんか?
聞き上手を目指すことが悪いとは言いません。本に書いてあることを額面通りに受けとっても、相手の話す内容に隠された思いを理解しないことには、本当の意味で聞くことはできていないのです。
知識だけあっても…
コミュニケーションで悩んでいる多くの人に共通していえるのは、知識はあるということです。いろんな本を読んで、話すタイミングや雑談に使えそうな話題、聞き上手になるためのポイントなど、多くの知識をもっています。ただ、実際にそれをちゃんと使えてない人が多いのです。
中には、自分は使えていると思う人もいるでしょう。しかし、そうした人の多くがただの自慢話で終わっているのです。それでは、誰ともコミュニケーションは取れていません。
多くの知識を持っていながら、コミュニケーションが取れないと悩んでいるなら、周りの人に自分から話しかけていますか?何人か話しかけて終わっていませんか?Aさんにはうまくいったのに、Bさんにはうまくいかない…それは当たり前ではないでしょうか?人間は誰ひとりとして同じ性格の人なんていません。
Aさんにうまくいったとしても、それが全員に通じるわけがないのです。Aさんと同じ方法がBさんには通じなかったのなら、違う方法を見つけるしかないのです。どんな方法ならBさんにあうのかは、やってみなければわかりません。とにかく話しかけてみるしか、現状を打破する方法はないのです。