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上手に人を褒められる?意外と知らない他人の褒め方~上司編~

世の中には褒められて悪い気がする人はいない。ってよく聞きますよね。接客業や、接待など、社会人になると他人をほめなくてはならないシチュエーションに出会う事がとても多くなります。しかし、自分は褒めているつもりでも、とんでもない事を言ってる人をたまに見かけます。

目上の人を褒める場合や、お客様を褒める場合、部下を褒める場合など、微妙に違ったテクニックが必要となります。他人を褒めるという行為は、案外難しい事なのかもしれません。そこで、今回は上司や目上の人を褒めるときに失敗しないためのちょっとしたコツをご紹介します。

社内の上司の場合は下調べをきちんとする

人を褒めるうえで下調べ(リサーチ)は非常に有効で、重要です。もともとの観察力があったり、話術がある人は別ですが、突発的になにかいいことをいわなければ・・・と言って相手を褒める場合に、思わぬ大失敗をしてしまう事もあります。目上の人を褒めるときには、ある程度相手の事を把握しておく必要があります。その人の関心の高い事、低い事、趣味や力を入れている事などは調べておくとよいでしょう。

相手のコンプレックスには触れない

たとえば、髪型に非常に関心が高い目上の人がいるとします。本人が力を入れているポイントなので、とてもキマッているときに、かっこいいですね~というのは、一見成功のように思えますよね。しかし、これはかなり危険なのです。

本人が力を入れているポイントというのは他人には分からないコダワリが隠されています。周りの人は、今日はキマッている!と思っても本人的には70点ということがあるかも知れません。そんなときに、今日いいですね!なんて言ってみても、ありがとうと、返されるその裏で「ああ、この人は全然わかってないな。」と思われているかもしれません。

つまり、本人の関心が高いことは、よっぽど自信がない限り、触れないようにするのが吉なのです。好きな事を話題にするのは良いようにも感じますが、目上の人の場合はリスクを避けるほうを優先するべきです。

相手がもっとも気にしていないポイントを褒める

では、リスクが低い褒め方は何か。上記の逆のポイントを利用すればよいのです。たとえば、ネクタイに関心の高い上司と低い上司がいるとします。関心の高い上司のネクタイを褒めると、上記のコンプレックスに触れない。という記述の通りになりますよね。

では関心の低い上司のネクタイを褒めてみるとどうでしょうか。「今日のネクタイ、とてもお似合いですね」と言われると、自分では全く思っていなかった場所について他人に褒められた上司は、「そうなのかな?」と思いつつも悪い気持ちになる人は少ないと思います。実際、何の前触れもなく行ってみると、かなりの高確率で、褒められたネクタイの出現率が高くなります。

また、こうした場合は、相手の関心を引く場所なので、一言褒めた後に、なにがどう良かったのが、具体的表現を添えると効果が高まります。「今日のネクタイは、肌のお色と相性がいいカラーですね」「(上司との)イメージが重なって、明るい印象がします。」などです。関心が低いポイントでは、相手が不機嫌になる確率が低く、特に何も思わないか、思ってもみない所を褒められて上機嫌になるかの二択になる場合がほとんどです。

さりげなさく褒める事が効果を大きくする

会話をはじめるとき、最初からいきなり相手を持ち上げる人がいますが、実は逆効果です。あまりよくない仕事の話をしないといけないときに最初に褒めてから始めると、あいつ、ごまをすっていたな・・・という印象を持たれがちですが、すべての会話が終わった後に、付け加えるように「あ、それと、今日のネクタイ、素敵ですね。」と言われた方が、人間はぐっと来ると思いませんか。人を持ち上げるときは、さりげなく、あいての心がゆるんだ瞬間をねらいましょう。

一番大切なことは嘘をつかない事

最初に言っておきますが、これが一番重要です。思ってもいない事を褒めない事です。これが一番の失敗のもとだからです。趣味の悪いシャツだな・・・・と思いながら褒めたとしても、やっぱり相手の心底には響かないことを覚えておきましょう。

目上の人を褒める場合には、良いところが一つも見つからないと言う人もいるかもしれません。そういう時は、その上司を好きになる努力をしてみましょう。好きとまではいかなくても、他の社員に聞いてみる等、一つくらいいいところを見つける努力は出来ます。

他人を褒めるときに一番大切なのは、実際口頭で相手を褒める前に、自分自身でこういった行いをする事なのではないかと思います。人を褒めるときはまず、その人を好きなる事です。そうして、あなた自身が「ほめ上手」になることで、次はあなたが他人に褒められる人になる事でしょう。