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いい会社があったら転職しようと思っているうちは一生転職できない

転職しようかな…。もしかしたら、誰でも一度や二度は考えるのかもしれません。そもそも、そんな風に考えるきっかけとはどんなものでしょうか?

  • 残業と休日出勤が多すぎて、心も体も疲弊しきってしまった。
  • 上司の態度があまりにも理不尽で、堪忍袋の緒が切れた。
  • 会社の業績が悪化し、将来に不安を感じて転職せざるを得ない。
  • 事務職として採用されたはずが、営業に異動させられることになった。
  • 同僚との人間関係がうまくいかず、ストレスのあまり体調を崩してしまった。

挙げていったらきりがないほど、それぞれの理由があるのだと思います。事情はどうあれ、とにかく現在の仕事または職場に不満や不安があるから転職を考える、という部分は共通しているのですが。

もちろん、現在の仕事に何の不満もないけれど純粋にステップアップを目指して転職したいという人もいるでしょう。羨ましい限りですが、それが極々少数派であることは否めません。

とにかく、どれだけストレスを抱えていようとも、明確な理由を持って転職を決意したのなら、あとはひたすら邁進するのみです。転職に関する情報を出来る限り集め、必要な資格を取得し、来るべき現職の退職、そして新たなる再就職に向けて着々とコマを進めていきましょう。

どんな理由があろうとも、後に残る人たちに出来るだけ迷惑をかけないよう退職の準備をし、鮮やかに次の仕事へと移っていく。本気で転職を考える人は、こんな風に実現できるための下準備をきちんとしているものです。

それに対し、漠然と「何かいい仕事があったら転職しようかな…」と考えている程度の人は、この時点ですでに本気の転職希望者に負けています。

――今の仕事はおもしろくないけど、土日祝休めるし残業もあんまりないからそこはOKです。でも何か他にいい仕事があったら、変わってもいいかなぁ。

そんなあなたが「あ、いい仕事があった!」と見つけた時には、その仕事はすでに本気の転職希望者のリーチがかかっています。なぜなら入念な下調べと準備をしていますから、スピーディーな対応、気構えともにあなたの上手をいっているのです。かなうわけがありません。

――この間の仕事は問い合わせた時にはもう決まってしまったけど、次にまた良さそうな仕事を見つけたら転職してみようかな…

そんな悠長に構えている間は、いくら良い仕事の求人を見つけたとしても本気の誰かに勝つことはまずムリでしょう。

転職してもしなくてもどちらもでもいいと思っている。ならば、不満を感じている部分をどうにかして改善できないか模索してみることをおすすめします。ダメもとで取り組んだ結果改善できたとしたら、もともと待遇面ではそこそこ満足しているわけです。わざわざ転職する必要などありません。

「えー、改善するなんて面倒臭い。どうせ言っても無駄だもん」と思ったあなた。今より条件の良い職場に転職するためには、それよりもっと面倒臭いことをこなしていかなければいけないんですよ?

どうやっても現職において仕事もしくは職場環境などの改善が見込めない。しかし、そうガツガツと転職したいというところまで気持ちが高まっていない。それなら、せめて転職活動の第一歩として資格取得、語学研修など、とにかく役に立ちそうなことにチャレンジしてみましょう。

「えー、何やっていいのかわかんない」と嘆いたあなた。ステップアップのために何を磨けばいいのかわからない状態で、どうやってステップアップすると言うんですか?

転職において「成功した」と言えるのは、現在の仕事よりも何かが改善することです。ベストとまではいかなくてもベターだと言えるような転職をしない限り、「転職するんじゃなかった!」と後悔するのは目に見えています。

待遇、仕事の内容、職場の環境、上司や同僚との人間関係。何もかもに満足がいく職場などそう滅多にお目にかかれるものではありません。もしあったとしたら、そのような理想的な会社にはそれ相当の努力をした人間でなければ選んでもらえないでしょう。

「転職しよっかなー」と言うのは簡単です。それに対し、会社側から「うん、ぜひそうしなよ」と返されるような社員でいるうちは、ベターな転職など一生ムリであることを自覚するべきでしょう。