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介護福祉士:しほさんのお仕事体験談 【青森市大型病院 勤務】

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アナタのお仕事の一日の流れは?

私は以前、派遣で大きな総合病院の医療事務をやっていました。私は病棟勤務でした。医療事務というのは、皆さんご存じの通り、患者さんに関する点数計算など様々な事務仕事を行います。

朝8時半に全体打ち合わせ、その後医療事務メンバーだけの打ち合わせをして通常業務が始まります。定時は夕方5時です。私は派遣でしたので残業はなく、ほとんど5時で退勤していました。

働く中で嬉しかった出来事や、やりがいを感じたポイント

私が介護福祉士になった理由は、正直に言うとこれからあぶれることのない職業だからで、どこに行っても職はあると思ったからです。

実際に職についてみると、職務内容はとてもつらく、青森では給料もとても安いので、割に合わないと思うことも多々あります。ただ、人間相手の職業なので、嫌なこともあればとてもうれしかったこともあるのですが、その中でも特にうれしかったことを紹介します。

私の勤めている病院は入院患者が多く、外来の方が入院する階と、長期入院している方の階とで階ごとに部署がわかれています。私は長期入院の方の階なため、患者様とは名前も覚え会うような仲となっており、○○ちゃんと話しかけることも少なくありません。

そんな中、認知症が進んでいるため、私のことを「きーちゃん」と呼ぶ患者様がいて、呼ばれる度に「ちがう!○○だよ!」と答えていたのですが、一向に私の名前を覚える気配もなく、数ヶ月でその患者様は退院することになりました。

その患者が退院する際、私が介助することになり、最後に話をしたとき、その患者様が「ありがとね○○ちゃん」と呼んでくれたことがとてもうれしかったです。

本当に認知症が進んでしまっていた患者様で、ご家族の名前も間違えるような方だったので、呼んでもらえたときは何とも言えない気持ちになりました。

衝撃的だった事件や一番印象に残っている嫌な思い出

私はこの仕事について9年目ですが、はじめの頃は人の死というものに慣れることが出来ず、毎回とても悲しいと思っていました。そのことが原因でやめようと思ったことも多々あります。

医者や看護士と違い、直接処置をするわけでは無いのですが、お亡くなりになった方をストレッチャーに移したり、ベットを片付けたりするときなどは、どうしても悲しくなってしまい、気持ちが落ち込んでしまいました。

そんなとき、さらに気が落ち込むような事を話しているご家族の方がいて、その会話の内容がとても嫌な思い出として心に残っています。

そのご家族は、面会もほとんど来ることが無く、介護施設への移動や退院も無理だという風に、ほぼほったらかしのご家族でした。そのご家族が、亡くなった患者様の前で、

「これで年金貰えなくなった」

というような話をしているのを聞いたときは、数日間イライラしてしまい、仕事にも支障をきたしていたかもしれません。

今ではそのようなご家族の方にも慣れてしまい、あまりイライラすることも無くなりましたが、年金のために延命してくれと頼むご家族や、生命保険の為に延命を拒否するご家族なども多く、すこし、そのようなご家族を見ると悲しくなります。

これからその仕事に就く方へのアドバイスやメッセージ

病院で働くという事は、人を相手にしているということもあり、とても精神的に疲れることが多い職場です。

そんな中でも、とてもやりがいのある仕事ですし、どこに行っても職には困らない職種ですので、数年間はがんばってみて、どうしても自分に合わないようでしたら、別な職種へとチャレンジすることも良いかと思います。