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転職だけが方法じゃない!キャリアアップするにはどうするべきか

転職すれば、キャリアアップできるとは限らない

転職することが珍しいことではなくなった現在、転職=キャリアアップと考えている人は少なくありません。しかし、転職だけがキャリアアップする方法とは限りません。場合によっては、今の会社でずっと働くほうが結果としてキャリアアップになることもあります。どのような場合に転職が向くのかを考えてみましょう。

転職すれば全て解決する?

まず、転職を考えた理由は何でしょうか。「人間関係で悩んでいる」「給料がいい会社に行きたい」などなど、個々人によっていろいろな事情があることでしょう。このうち、給料を上げたいというだけで転職を選ぶのはあまりオススメできません。なぜなら、企業側は「少しでも安く、少しでも優秀な人材が欲しい」と考えていることが大半だからです。

求人によく「給料は経験を考慮します」というようなことが書かれていますよね。「少しでも安く雇いたい」という本音をぼかすと、こんな言い方になりそうな気がしませんか?もちろん、本当に実力を買ってくれる会社もあるでしょう。

逆に、転職したほうがいいのは人間関係が原因の場合。特にセクハラ・パワハラのように一方的に被害を受けているときは、社内で闘うよりも転職するのが良いと思います。力になってくれる人がいればいいのですが、大体の場合後日別のトラブルになることが多いからです。そんな会社にいつまでも労働力を提供してあげるなんて、馬鹿馬鹿しいですよね。さっさと見切りをつけて、新たな気分で働いたほうが心身ともに良いでしょう。

また、「いろいろな会社で働いて、業界全体の知識を深めたい」「どこでも働けるようにしたい」という場合も転職が良いでしょう。これはどちらかといと、技術職・専門職の方に多い転職の仕方ですね。

ちなみに筆者は事務職で10社近く渡り歩いたことがありますが、キャリアアップできたかと聞かれると、頷けません。できることがあまり増えていないなと思うからです。事務職であれば、同じ会社で生活の基盤をしっかりさせ、資格取得などで自分の価値を挙げていくほうが向いているのではと思います。もちろん、絶対にそうだとは言えないのですが。

今の会社で頑張ると……?

これに対し、仮に転職せず今の会社で経験を積んだ場合はどうでしょうか。勤続年数が増えるごとに信用される、というのが日本の企業では一般的です。ですので、落ち着いた基盤を固めて信頼を持たれたい場合は、こちらのほうが向いているでしょう。

まだ年功序列の概念が根強いため、転職するよりは給料が上がる可能性も若干高いです。長期間働く人が多い会社や業種、職種では特にそうですね。

特に子供を産むつもりの女性であれば、転職しないほうがいいこともあります。長期間働いてもらいたいと考えている会社や職場では、産休・育休後も復帰がしやすいようにしてくれていることが多く、頼もしいでしょう。

転職したい理由がわかれば、道が見えてきます

以上はあくまで筆者の私見です。しかし、転職以外にもキャリアアップ・スキルアップの方法はたくさんあります。焦って退職せずに、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。