もっと時間があったら…そしたら完璧な仕事ができるのですか?
毎日、忙しい日々を過ごしている会社員のみなさん!「もっと時間があったら…」つい、そうやって嘆いていませんか?
本当にもっと時間があって、1日が24時間ではなく、30時間くらいあったらお客様に大満足いただける結果がだせるのですか?
就業時間を長くすれば、上司に完璧だと言われるくらいの仕事をこなせるのですか?
残念ですが、時間には限りがあります。そして、誰にでも平等です。同じ時間でも、あなたよりはるかにいい結果をだしている人は大勢います。その違いはどこにあるのでしょうか?
嘆く前に、努力はしていますか?
筆者も、会社員だった頃は休憩時間もろくに取れず、気づけば終電…そんな日々を過ごしたこともあります。自分の仕事に集中したくても、なぜか他の仕事や余計な仕事がどんどん増えていき、なかなか自分の仕事が進まないときもありました。
そんなときは、よく嘆いていました。「もっと時間があったらいいのに…」と。そうしたら、自分の仕事を進めるだけの時間ができる、そう思っていました。
しかし、あるとき気づいてしまったのです。時間があるからといって、いい仕事ができるわけではないということを。
筆者が勤めていた会社は、土曜日に出勤しなければいけないときが、ごくたまにありました。お客様はお休みだったので、電話やメールの対応に追われることもなく、まさしく仕事に集中できる環境がありました。
土曜出勤のときは、ほとんどの社員が有給休暇を取得するので、出勤している社員も少なく、日頃の騒がしさがウソのようでした。
これだけ静かなのだから、集中して仕事に取り組めるだろう、そう思うかもしれません。時間を有効に使える、と考えるかもしれません。
実際の仕事の出来栄えは、普段と大して変わらないものでした。
これだけ静かな環境で、自分の仕事に集中できる時間が存分にあるのに、なぜ?と思われるかもしれません。時間に制限がない分、どこかでまだ時間はある、と自分を甘やかせてしまっていることに気づいたのです。
「時間があったら…」と考えていたときは、●時までに終わらせる、という制限があったので、それまでに終わらせるにはどうすればいいのかを考えながら仕事していました。それが時間ができた途端、考えなくなってしまったのです。
もっと…ではなく、どうすれば?
本当に考えないといけないことは「もっと時間があったら…」ではなく、「どうすれば●時までに終わらせられるか?この時間でいい結果をだすにはどうすればいいか?」というように、自分が努力することでした。
世の中を見渡せば、同じ24時間生きていても、並外れた結果をだす人もいます。優秀な成果をだしている人もいます。その人たちだけが、1日30時間もあるわけではありません。みんな同じ24時間だけなのです。
時間がないと嘆いたところで、1日の時間を増やすことは不可能です。できないものを嘆いていてもしょうがないのです。今の環境で、どれだけの努力ができるか?
それを考え、実行に移していくしかないのです。もっと時間がほしいと嘆いているのなら、ぜひ明日からは、その限られた時間内でどこまでできるかチャレンジしてみてはどうでしょうか?