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就職難に振り回されないで就職先がないなら自分で作ればいい

仕事はあっても、その仕事に見合うだけの報酬がないという場合、心の中では転職を希望していることはよくあるものです。

しかし、現実には、自分の能力に見合う報酬をうるには程遠い社会状況が待ち受けています。次の職場は、都合よく仕事に見合うだけの報酬を約束してくれるとは限らないのです。では、その状況から脱出するには、どんな方法があるのでしょうか。

ウォーキングが趣味の人に聞いてみたことがあります。いくら健康増進のためといっても、この車社会で歩くことに意味があるのですか、と。すると、彼は答えて、街中を歩いてご覧なさい。

いつも自分の乗っていたバイクや車の凄まじいスピードに驚くはずです。人は、歩いて生活してきた生き物です。激しい雨に打たれながら山道を歩いた経験があれば、晴れている時のウォーキングなんてなんでもありません、と。

最初から苦労のない転職などは、ありえません。自分の都合に合わせて社会は動いているわけではないからです。ウォーキングのように、目的を持って少しずつ行動を起こせば、必ずゴールにたどり着けます。

そのためには、自分自身の持っているスキルに注目することも現状打破への第一歩になります。

自分の良さを知っている人がどれほどいるでしょうか。人柄の良さ、世話好き、困っている人を見たら思わず助けたくなる人。さまざまな個性を持った人がいます。

しかし、その個性のために、人から誤解されてしまったり、苦労することがあるはずです。いい人のイメージを持っている人は、人から利用されることも多く、自分自身何がとりえなのか分からない人も多いのではないでしょうか。そんな人の場合の転職の可能性を探ってみましょう。

初期投資の少なくて済む便利屋に目を向けて

例えば、比較的簡単に独立起業できる方法があります。便利屋がそれです。スキルは必要ありません。お年寄りの買い物補助、庭の片付け、倉庫の整理、水栓金具の修理など、身近なところに需要があります。

最初は、少しずつ補助的な仕事から始めて、慣れてくればハウスクリーニングやエアコンの掃除など多少の技術を必要とする仕事を覚えていけば身の丈にあった報酬を得られるようになります。

初期投資は、軽トラックなどの運搬用車両、剪定鋏、庭掃除のための熊手や鎌、ちょっとした水栓金具の修理に使う工具類くらいです。便利屋で一番の問題は、PRの方法です。

宣伝効果のある媒体を使ってPRしなければ、顧客の獲得にはつながりません。自分が営業エリアにしたい地域に新聞広告を出す方法もいいでしょう。インターネットにHPを作るのもいいです。

しかし、最初からその方法を採ると、資金的に続かないことがあるので、最初はエリアを縮小して手配りでチラシを配る方法がいいでしょう。手渡しでチラシを配っている最中に仕事の受注があるかもしれません。

まずは、情報収集から始めます。当然、同業他社の動きには注目すべきでしょう。便利屋の場合は小回りがきくので、色々な得意分野によって店の性格も違ってきます。思い切って同業他社に赴いてみるのもいいかもしれません。

独立起業する場合の注意点やアドバイスを受けられる可能性もあるからです。特に地方都市の場合は、少子高齢化が進んでいますから、便利屋の需要は高まっています。

仕事によっては、家一件まるごと片付るようなこともあります。住んでいた高齢者が亡くなって、そこにある遺品の片付けを請け負うこともあるからです。

便利屋の他には、リサイクルセンターを作る、という独立起業の方法もあります。目利きを必要とするので、数年間は勉強の期間と捉えて我慢が必要です。

しかし、この仕事も便利屋などの仕事との合わせ技を使って事業展開すれば、かなりの報酬を期待できます。いずれにしても、採算に合うまでの数年間は堪忍することは覚悟しましょう。

徳川家康も、「堪忍は無事のいしずえ」と言っています。ゆっくりと景色を楽しみながら歩くウォーキングのように、焦らずに事業を展開していくことが肝心です。