派遣登録の予約をする最初の電話ですでに評価が始まるという事実
問い合わせの電話からすでに始まっている
派遣会社に登録をしてみようかな。
求人募集に派遣の仕事が掲載されていたので、まだ決まっていないか問い合わせてみよう。
いずれにしても、まずはその派遣会社に電話をすることになるでしょう。
「派遣に登録したいんですけど……」
「求人募集を見たんですけど……」
こんな風に、語尾を濁した話し方で電話かけてくる人がかなりの割合でいます。
このような電話のかけ方をしてきた人は、この時点ですでに「事務としては期待できないない」と判断されているのをご存知ですか?
当然といえば当然ですよね。
とてもではありませんが、こんな電話のかけ方をする人が事務職として通用するとは思えませんから。
もちろん、派遣会社としてはその場でそんなことを言ったりはしません。
「登録のご希望ですか?」
「先週の求人情報に掲載された営業事務についてのお問い合わせですか?」
というように、曖昧になってしまった語尾の部分を懇切丁寧にフォローしてくれることでしょう。
しかし、仮にも事務職を希望しているのだとしたら、この部分まで自分自身で言い切らなければいけません。
きちんとした電話の問い合わせができない人は、実際に会って面談をしても印象が良い方に変わることはごく稀なのです。
電話のかけかた一つで後回しにされることも…)
問い合わせの電話の時点で「こりゃ、使えなさそう」と判断された場合――。
登録や面接の日程は派遣コーディネーターの予定に余裕があるところに組まれることになるわけです。
すぐにでも会いたいと思われる問い合わせの場合、出来る限り早いうちにスケジュールを入れようとしますから。
たとえスケジュール的に多少のムリをしてでも、1日でも早く会いたいと思うわけですね。
なぜなら他の派遣会社にとられたくないからです。
1日でも早く面接し、速やかに仕事を紹介して我が社の派遣として稼働させたい。
――これが派遣会社の本音ですから。
逆に、「今週の予定はうまっているので、来週以降のご予定はいかがですか?」と聞かれた場合。
残念ながら、派遣スタッフとして期待されていないと言ってもよいでしょう。
事務職希望でなくても電話の印象は大切
自分は事務職希望ではないから、電話のかけかたなど多少悪くてもいい。
そう考えている人は知らないところで損をしているかもしれません。
きちんとした電話のかけ方ができる人は、実際に会った印象もきちんと話せる人であることが多いもの。
たとえ事務職ではなくても、周囲ときちんとしたコミュニケーションをとれる人が望まれることはどの分野でも同じことなのです。
電話が苦手だから組立や検査を希望しているのだと言う人がいます。
しかし、たとえ愛想のない電話のかけかたであっても、きちんと用件が伝えられる人は作業効率良く仕事をこなせる印象を与えることができます。
つまり、語尾をごにょごにょ濁すような人は作業をさせても手際が悪そうだと思われてしまうわけですね。
そしてこれまでの実績から振り返ってみると、その判断で概ね間違っていません。
登録希望や求人問合せの電話は気軽にしてもかまいません。
臆せずばんばん問い合わせてみましょう。
しかし、気軽に問い合わせるのと用件を最後まで伝えずに語尾を濁すのとはまったくの別物だと理解しておくべきです。