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就活に口を出し過ぎる親を上手くかわせれば社会人になっても役に立つ

なぜ就職活動をしなければいけないかを考えたことはありますか?それはざっくり言ってしまえば、大人になったとみなされたからです。

今までは保護者に面倒をみてもらって生きてきました。しかし、肉体的にも精神的にも成長して大人になったのだから、一人で生きていけると判断されたわけです。もちろん、体だけ成長して中味はまったく追いついていない人もいるわけですが。

まあ、それはそれとして――。大人になったのだからきちんと働いて納税し、社会の一員としてしっかりやれ、ということです。

しかし、今までのように何かにつけて守られていた立場でなくなる、ということは怖いことですよね。就職活動に勤しむ学生の皆さんが将来を考えて不安になるのは、当然のことなのでしょう。

しかし、それを見守りながらも子どもの成長のためにあえて自立を促すのが親の立場。……のはずが、どうもそのあたりの感覚がおかしなことになっている親御さんも多いようです。

親が就活に口をだしすぎるならケーススタディに利用しよう

親が子どもの就職について心配するのは当然のことです。いくら巣立ちの時がきたとはいえ、親にとって子どもはまだまだ世間知らずのひよっ子ですから。

間違った方向にいくのではないか、とはらはらするのはある意味仕方がないことなのでしょう。だからと言って、そこに手出し口出しが多くなるのは考えものですが…。

実際に企業の人事に親御さんが問い合わせをしてくるケースがあります。

 採用試験はどうやって受けるのか?

 転勤を希望しなければずっと地元から通える部署で働かせてもらえるのか?

 うちの子は英語が得意なので、活かせる部門に配置してもらえるのか?

……過保護まるだしもいいところですね。おいおい、そういうのは親ではなくて子ども本人が問い合わせるべきでしょうが!?と、ツッコミたくなります。しかし、この手の親御さんにはそのように言ったところであまり効き目がありません。

もし、自分の親が知らない間にそんなことをしていたどうでしょう?余計なことするな!と頭にくるのなら問題はありません。親がしたのは明らかに余計なことですから、そこははっきりと抗議するべきでしょう。

そして、できることなら怒鳴り散らして喧嘩するのではなく、「そういう手出しはやめてほしい」と説得を試みましょう。上記のような極端なケースでなくても、なにかと口をだしてくる親に対しても同じことです。

情に訴えてみたり、毅然と言い放ってみたり。うまく説得できたとしたら社会人になってから必ず役に立つ日がくること請け合いです。

親というのは子どもがある意味もっとも説得しにくい相手。なぜなら、相手はいくつになっても「あなたはワタシの子ども」という上から目線で見てくるのですから。

仕事をしていると、理不尽な上から目線にさらされる場面が必ずあるものです。――全部、あなたのためなのよ。そういう親の鬱陶しい押し付けを上手にいなせる力があれば、社会に出てから遭遇するそのような場面も乗り切りやすくなるでしょう。

親の指示通り就活している学生は一度自分を振り返ってみるべき

問題は親からの過剰な干渉をありがたい、もしくは当然だと思う学生でしょうか。幼い頃から親の干渉を受け続けていると、自分で何も判断しないまま成長してしまうことがあります。小さな頃ならそれで良かったのでしょう。しかし、社会に出たらそのままではいられません。

仕事をする場面で、指示を受けて動くことは大切なことです。しかし、指示を受けなければ動けない人材のままでいれば、遅かれ早かれ会社のお荷物になるでしょう。就活においても自分で判断せず親任せがスタンダードになっている学生をほしい企業はありません。

もしも、親御さんのすすめるままに何の疑問も持たず就職活動を進めていたとしたら、一度よく考えてみませんか?就職するのはあくまでも自分であり、親ではありません。その視点にたったうえで、本当に自分はこの会社で仕事をしたいのか?

業種や職種は本当にこれでいいのか?疑問なんてない、とあっさり納得せずにムリをしてでも一度疑問を持ってみましょう。

仕事をしていると、うまく進めているつもりでも「これで良かっただろうか?」と思う場面があるものです。その結果、これで間違いないと確信できることもあれば、違う方法の方がよかったと気づくことだってあるかもしれません。

しかし、自ら考えて判断をしてこなかった人にはこういう作業ができません。そしてその結果、「指示がないと動けない使えないヤツ」と烙印を押されてしまうのです。

疑問を持つ、ということはある日突然できることではありません。経験の積み重ねによって正しく疑問を持つことができるようになるのですから、親の言うことにこの際ですから疑問を持ってみましょう。