自分の魅力を伝えよう!自己中にならない自己アピールの仕方
自己アピールは、個性を出せる機会
就職活動をしていると、エントリーシートや履歴書、面接などで自己アピールをする機会がたくさんありますよね。「何を書けば良いのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
大切なのは、「あなたを雇うと、会社にはどんな人材が入ることになるか」ということです。誰でも、一緒に働く人の性格は気になりますよね。
ですので、「職場でどんな風に働く人だろうか?」とイメージできるようなことを中心にするのが良いでしょう。
こんな内容だと、厳しいかも……
まずダメな例から挙げましょう。
「私は、リーダーシップがあります。昨年の大学の新歓では新入生のために、率先してサークルの内容や今までの活動を説明し、理解してもらいました。もちろん、無理に入らせたりはしませんでした。人の顔を覚えるのも得意なので、新歓で話した子がサークルに入ってくれたときは本当に嬉しかったです」
少し短めですが、例えばこんな自己アピールはまずいい印象を持たれないでしょう。どこがダメなのでしょうか。まず、略語を使ってしまっていること。面接官や採用担当者は、あなたの友達ではありません。
パソコン(=パーソナルコンピュータの略)など、会社でも通用する略語ならともかく、「新歓」のような略語は基本的に使わないようにしましょう。
次に、「自分が何をしたか」しか書いていないこと。面接官は、あなたがどんなことをして、その結果周りに良い影響を与えられたかという話を聞きたがっています。
自分の視点だけで話しているのもマイナスです。説明を理解したかどうかは相手にしかわかりません。先輩に遠慮して、わかったふりをしている可能性もあります。
そして、「その後どうなったか」「結果、何を学んだか」が全く書かれていないところが大きな欠点です。この話では、新入生歓迎会の時点で話が終わってしまっています。
率先してサークルの説明をした結果、前の年よりも入部者が増えたとか、サークル活動でこんなことがあって、どう感じたかなどが入っていません。これでは報告をしただけで、アピールにはつながらないのです。
魅力をアピールする内容とは
では、どんな内容なら企業にとって魅力を感じるのでしょうか。上記の例を書き直してみました。
「私は、リーダーシップがあります。昨年の大学の新歓では、率先してサークルの内容や今までの活動を説明しました。わかりやすいと評判だったようで、前年の倍の人数が入部し、その後も誘い合ってたくさんの人が入ってくれました。
学園祭が5月だったため、新入生にはあまり準備する期間がなかったのですが、取りまとめる役を引き受け、無事当日を迎えることができました。
そのとき行ったイベントには期間中約1000人のお客様が来て下さり、大成功を収めました。打ち上げの席ではひとりひとりにお礼と『お疲れ様』を言ったところ、『先輩のおかげです』と言ってもらえて深い充実感を味わいました。
この経験で、人と団結すること、そして何かを成し遂げることの喜びとやりがいを感じることができました」
時系列をはっきりさせ、具体的なエピソードを取り入れた例です。何をして、どういう結果が生まれたかをメインにし、最後にどのようなことを学んだのかがはっきりしています。
このように、ストーリー性と結果をわかりやすく書く・話すと、あなたがどんな魅力を持った人物かがわかりやすいでしょう。
主軸はどんなことでもいい
ここに挙げたのはほんの一例です。アルバイトでの経験や、特技をどのように仕事に生かしたいかという点をメインにしても、立派な自己アピールができるでしょう。
できれば応募の前に一度書き出してみて、誰かに見てもらうといいですね。学校の就職担当者や、就職エージェントなど、こういったものを読み慣れている人が良いでしょう。
あなたを一番魅力的に思わせるようなエピソードを上手にアピールして、ぜひ内定を勝ち取ってください。