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アルバイトの定番、新聞配達と牛乳配達、あなたはどっち派?

新聞の求人欄でもよく見かける新聞配達と牛乳配達。なんとなくは知っている人もいるでしょう。しかし、その実際を知っている人は意外に少ないのかもしれません。

もし、どちらかのアルバイトを選択しようとしたとき、両方の業務について経験者だから語れる詳しい内容をお教えしましょう。

学生のアルバイトや女性のパートで定番の新聞配達と牛乳配達。この二つの配達には、早朝から始まるか、積み込みから片付けまで一人でするかの違いがあります。

新聞配達の仕事の内容

新聞配達の場合は、新聞販売店に朝刊の到着する午前2時頃からチラシ広告の中入れが始まり、学生では午前4時頃から、パート配達の人は午前3時半頃から配達が始まります。

配達のコースは、順路帳という符号で書かれた帳面を使ってコースを辿っての配達となります。配達が終わると業務は終了ですが、月末になると集金業務が始まります。すべての集金を終えたら終了です。

パート配達以外には、専従といって、販売店の従業員になっているケースもあります。専従には、営業のノルマがあるときもあり、ノルマが達成できれば配達以外での報奨金をもらっているケースもあります。

夕刊のある地域では、専従が主にチラシの組み込みをしていることが多く、配達はバイクを使います。配達部数の多いのに加えて、パートやアルバイトが休んだときの代配もしなければならないのでハードワークになりがちです。

新聞販売店では、パートやアルバイトを大切にします。年間12回しかない休刊日のほかは、毎日が配達になるからです。

給料は、配達している部数で計算します。より多く配達すれば、当然給料も増えてきます。販売店によっては、パートの部あたり配達単価を少しずつ昇給してくれるところもあります。もし、パートになろうと考えているなら、そのあたりのことを店主に聞いてみるといいでしょう。

牛乳配達の仕事の内容

牛乳配達の場合は、パートの仕事になります。乳製品の容器は、完全殺菌されているので、まず賞味期間中に腐敗することはありません。そこで、牛乳配達は、早朝の仕事から昼間の仕事に移行したのです。

職場に到着すると、自分で冷蔵庫に入って検品します。銘柄、数量の確認がそれです。次に、予定コースに新規の顧客が入っているかどうかのチェック。

当日の配達が休みの顧客がないかのチェックをします。それが終了すると、配達のときに配布するチラシを確認し、乳製品以外の配達があるかどうかのチェックをします。すべての積み込みが終われば、配達へ出かけます。

配達コースは、月水金と火木土の2コースに分かれます。毎日配達するパート従業員もいますが、普通はどちらか1コースだけを任されるケースが多いようです。

配達には、軽トラか軽の保冷車を使います。顧客の家に着いたら前回までに配達した商品の空瓶を回収します。宅配ボックスは保温性のいいケースを使っていますが、夏場で日差しのきつい場所のボックスは顧客と相談して日陰に移動させることがあります。商品をボックスに入れ、保冷剤を入れれば配達は完了です。

集金の時期は、事業所によって違いますが、袋集金という方法を使います。配達のときに請求書を入れた封筒を配り、次回以降の配達のとき顧客に請求金額を封筒に入れてボックスに入れてもらいます。

配達は、それを回収して代わりに領収書をいれます。もちろん、顧客の中には、この方法を無用心だとして直接手渡しにするケースもあります。したがって、集金の時期は、パート配達員にとっては忙しい時期となります。集金には、それ以外に銀行振込もあります。こちらは、領収した金額の明細を配るだけですから楽です。

牛乳配達で忙しい時期は、GWや盆、正月などの連休前です。2~3日分の商品を配達している通常の時期とは違って、ダブ配という2回分の配達をするからです。これに加えて正月前では、年越しそばやおせち料理といった乳製品以外の配達をするので体力的にとてもきつくなります。

2つの職種を経験して実感したこと

新聞配達も牛乳配達も、お客さんに好かれなければ生き生きと仕事をすることができません。夏の暑い時期、新聞配達で集金に回っていると、おばあちゃんが麦茶を出してくれたりします。牛乳配達のときには、昼間なのでそういう機会がさらに多くなります。

仕事のやりがいについてどちらの職種にも共通することは、その会社の経営者に従業員に対する人情味があるかどうかです。

人は、信頼されて他人から喜ばれることに生きがいを見つけます。経営者に人情味があるかどうかは、すぐわかります。町の人に聞けばいいだけの話です。ぜひ、いい職場を選んでください。