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働きすぎに要注意!長く働くための仕事術と健康管理法

今の20代のビジネスマンは昔のサラリーマンほど仕事に没頭するという人は少ないかもしれない。自分のペースや時間を大事にし、あまり無理な働き方をしないようである。

今の50代のオヤジから見れば「今の若い奴は付き合いが悪い」とか「昔はみんなもっと仕事をしていたのに、今の若い奴ときたら・・・」と訳の解らない事を言っている人も多い。

無理をしない働き方を身につける

確かに昔はもっとゴリゴリ働いて徹夜なんて何のそのという働き方をしていたのは確かである。

また、会社にはそれを望む高度成長期のモーレツ化石サラリーマンが上司にいて、その上司に気にいってもらえなければ出世は困難と言う雰囲気があった。

しかしながら時代は変わり、昔の日本の様な非効率な働き方では世界に通用しなくなり、スピードと効率が求められる時代になってくるとアイデアと工夫次第で働き方を自分流に変えることができる機会が増えてきたのは非常に喜ばしい事だと思う。

若い時から無理をしない働き方を身につけていれば、その習慣で定年以降も末永く働くことができるのである。今や定年から平均寿命まで20年もある。本当に人生はマラソンと同じなんだなあと痛感するのである。

無理をすれば身体が壊れてしまう

何故、こんな事を言うのかというと、私が今最も反省しているのは無理な働き方とそれによるストレス、またその解消のために飲み続けたアルコールやタバコのために体を害してしまっているからである。

若い時(20代、30代)には人の3倍以上は仕事をし、時差をものともせず海外を駆けずり回り先頭をきって仕事をやってきた。当然ストレスも相当なものであったのだが若気の至というか勢いでアルコールと煙によりそのストレスをごまかしてきたのである。

もともとアルコールは強い方でウィスキーのボトルを一晩で平気で開けていた。こんな生活を約20年ほど続けていたが40代に入ったとたん反動が現れてきた。

最初に来たのが高血圧である。「何かフラフラするなあ」と思っていたがある日突然起き上がれなくなった。「これはおかしい」と思って病院に行って血圧を測ったら238もあった。それ以降抗高血圧とは切っても切れない縁となってしまった。

次に来たのが糖尿病である。高血圧のため3ヶ月に1回のペースで採血していたのだが、これも突然糖尿の数値がどっと上がった。

それまで糖尿の「と」の字も関係なかったのにすっかり糖尿病患者になってしまった。この時に医師に言われた言葉に衝撃が走った。

「このままだと必ず10年以内に死にますよ。」

40歳も後半になって、「死」と言うものを考えるようになって来てはいたものの、この言葉で「死」というものがグッと身近なものになった。それと共に今までの働き方を大いに反省した。

人からの評価を気にしすぎない事

それはどんな働き方かと言えば、「人に認められたい」「人から評価してもらいたい」「人に自慢したい」と言う他人の目と評価を常に意識した働き方である。

一番大事な自分というものを見失った生き方、一番自分を不幸にする働き方なのである。これには大いに反省した。

平均寿命までまだ40年弱ある。人生の半分は過ぎたがまだまだ長い。まずは健康を取り戻しつつ自分の望む、自分のやりたい仕事をじっくりやっていきたいと思うようになった。

自分を忘れた仕事をしていると健康まで害し、やがて取り返しのつかない事になってしまう。だから、最近の若者は働き方と言い、時間の使い方といい、上手に適度な「ほどほど感」を知っている。さすがその時代を担う人々なのである。

やはり、その時代時代にマッチした働き方というものが存在している。上で述べたような「無理をしない働き方」を続けていけば、少なくとも私のような後悔は無いはずだ。

一番大事なのは自分の身体

ただ今の時代でも、がむしゃらに仕事を頑張る人は必ずいるはずだろう。上で述べたような私のような考えのもと、捨て身で仕事に打ち込む方も少なくはない。そんな方には、ほんの少しでもいい。

自身の身体をいたわってあげて欲しい。あなたの働き以前に、あなたの身体も大事な資本なのだから、その点を崩してはいけない。より長く働くためには、自分を不幸にするような働き方は絶対にするべきではない。