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3秒で決まる面接!第一印象を決定づけるものとは!?

企業の面接場面では第一印象の占める割合が案外大きい事にお気づきでしょうか?

個人では「出会った時は今ひとつ。でも付き合うほど良くなってきた」と言う事も当然あるでしょう。しかし、それが企業面接場面ではどうかといえばそうとも言い切れません。何せ出会いの時間が限られているしお互いの立場も違う。

方や雇用する側、方や雇用してもらう側。そんな場面で重要になってくるのは、如何にこの不平等な条件で採用側のガードを下げるかということです。

それが「第一印象」です。ただ、この「印象」は即席に作れるものではありません。これは人間性だからです。普段の姿、心構え、習慣、考え方等が裏打ちされて雰囲気となって出てくるものがその人の「印象」となるからです。

特に重要なのが新卒や第二新卒の面接場面。

まだ十分な社会経験もなく応募者の能力にあまり差の出ない面接場面では、採用側はこの「印象」を重視します。よく就活本で見かける「面接マニュアル」には面接待機中の態度から、面接に入る時の礼儀から云々といろいろ書いてありますが、それは至極当たり前な事。(これは日本だけですが)

このようなところでは差が出ません。極論を言えば面接官と一目あった瞬間または挨拶の第一声を発した瞬間で面接のほぼ半分以上が決まります。

何故そのような事が起こるかと言いますと、人それぞれ個性があるように、会社にも当然個性があります。面接官は「この人は我社の雰囲気に合っているかどうか」を瞬時に察知するからです。

もう少し大きな視点で捉えると業界によっても違います。

同じ製造業でも自動車・輸送機器メーカーと電機メーカーでは大きく異なります。ものづくりを「すり合わせ」で数年かけて開発してゆく自動車・輸送機器業界と半年先おろか3ヶ月単位で新商品を投入してゆく電機業界とはおのずから求める人材が異なってきます。

発想やオリジナリティーを重んじるITや玩具メーカーはもっと違います。

このように業界によっても大きく変わりますが、まず、「自分の性格ならどんな業界・業種がよいのだろう」と自分の性格と応募企業のマッチングを熟考することが大切です。

たとえば面接で不採用が続くという人は自分の人間性と会社のカラーがアンマッチしているだけで、ただの「相性」に起因する問題だけなのです。能力の問題ではありません。

「仕事ができる」「能力がある」とは別の次元の問題で、このことは企業も理解しているのです。協調性を重んじる日本の企業は「彼(彼女)の性格や特徴がうちの会社のマインドや雰囲気にマッチしているのか?うまくやっていけるか?」を見るのです。

企業は優秀社員ばかり望んでいるわけではわりません。「普通の人だけれどもウチの風土に合いそうだ」と言う視点で採用となる事がかなり多いのです。

面接練習や筆記試験対策よりも、人間性を磨く事、常に他人にやさしく、素直に接する努力をしている人は、その人格が表面に滲み出て「好印象」という面接最大の武器になるのです。

初めて就職活動に望まれる新卒者や第二新卒の若手の方々にはそのことをよく理解していただき、目指す企業への研究と諦めない精神で果敢に挑戦していただきたいと思います。