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No.1ビジネスアドバイザーであるアンソニーロビンズ 20年ぶりの出版インタビュー

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アンソニー・ロビンズは、大人気作家であり、実業家であり、博愛主義者でもあります。37年以上も、イベントを通して、暖かく面白く、そして人生を変えてしまうようなパワーで人々を魅了してきました。

全米で最も素晴らしいビジネス戦略家です。世界的に有名なスポーツ選手や、実業家、全米トップ500に入るような社長、さらには国の大臣に指導するために呼ばれることもあります。

ロビンズ氏は、いくつもの企業の設立者、もしくは共同経営者であり、そのビジネスは5つ星のフィジーのリゾートから3Dの装飾がなされた義足にまで及びます。

アンソニー・ロビンズ基金とその他の団体を通して、毎年56カ国にいる4百万人もの人に食べ物が普及されるように資金を送っています。

また、1500以上の学校や700もの刑務所、そして5万のボランティア組織やシェルターでのプログラムを始動させました。

現在の自宅は、フロリダのパームビーチにあります。

(参考動画)

マリー(インタビュアー):こんにちは、マリー・フォレオです。今日のゲストとお会いしたくて仕方がありませんでした!

なんと、今日のゲストは、わたしがずっと尊敬し続けてきた方で、この方に影響された人が何百人といるんではないでしょうか。

今日は、そのゲストの最新本についてインタビューしたいと思います。アンソニーさん、今日は忙しい中お越しいただいてありがとうございます。

アンソニー:こちらこそ、呼んでいただいてありがとう。

マリー:『お金の達人』で、インタビューして下さったときに言ったと思うのですが、この場を借りて、もう一度感謝を伝えたいです。

わたしが20代前半だった時、『自分の持つパワーを解き放て』の講演を行って、そのとき教えられたことが、今も心に残っています。

いつも言われたことを考えながら、動いたり、ビジネスをしたりします。このインタビューでは、アンソニー・ロビンズとは何者なのか、どんな仕事をしているのか、どのように人々の役に立っているのかを聞きたいです。

アンソニーさんのすることは、人の人生に大きな変化をもたらすので、本日こちらに来て頂いて、本当に天にも登るような気持ちです。

アンソニー:それは、それは。ありがとうございます。

マリー:では、さっそく始めますね。アンソニーさんのエネルギ-や情熱、そしてみなぎるスタミナは素晴らしいですよね。本当に尊敬してしまうのですが、お仕事を30年以上も続けていて。

アンソニー:もうほとんど40年になっちゃいますよ。(笑)

マリー:それは、すごいことですね。素晴らしいです。

アンソニー:そうですね。(笑)

アンソニーの考えるエネルギー源

マリー:時が経つごとにどんどん講演がよくなってきているような気がします。仕事の量も増えていますし、より高い地位にある人に向けてのアドバイスもしていますよね。

そのスタミナを保つために、どんなことを毎日しているのか教えてもらえますか?どんな習慣がありますか?また、どうやって、そのように高い仕事の質を保つことができるのですか?

アンソニー:肉体的な面では、長距離マラソン相当の距離を毎週末走っているのがひとつ言えますね。

52時間走ったりもします。26.5マイル(1マイル訳1.6km)先日走って、その前は22マイル走りました。

身体的な点から言っても、よい体形を維持することが大切なんです。実際、わたしは過去と比べても今のほうが、体が引き締まっていますし、耐久力や筋力は25歳の時よりもいいと思います。

そのためにすることがあるのですが、その上で一番大切なのは何より精神的なものだということです。

エネルギーの始発点は、体ではないんです。食べ物、また睡眠から来るものでもありません。

これらのもの全部なしで長期間過ごしたことがあるから言えるんですよ。エネルギーはやらなければならないという使命感から湧き出てくるんです。

惹きつけられるものからやってくるのであって、押し付けられたものからやってはきません。モチベーションには、2つの形があって、一つ目は自分で無理やりやろうとすること。

でも、それには限界があります。しかし、もし何かに魅了されているとしたら、何か自分の存在よりも大きなことにワクワクしたり、興味をそそられたり、自分がその一部と感じるようなものがあったら、そこに大抵の人が夢にも思わないようなエネルギーがあるんです。

それは、わたしたち全員が持っているものですが、そのエネルギーを見つけ出し、放つことが出来る人は少ないです。

わたしは、毎日エネルギーを探し出し、それを爆発させるんです。毎日です。それが起こることを願うわけではないですが、エネルギーがそこにあることをわかっていても、それを当たり前のように粗末に扱ったりしません。

毎日必ず10分間は行うPriming(プライミング)

毎日、『Priming(プライミング)』と呼ばれるステップを踏みます。Priming(プライミング)とは、瞑想ではないのですが、瞑想の特徴も持っています。

まず朝一番にするのは、座って、熱いお風呂に入って、それから冷水に浸かります。いくつか家があるのですが、わたしの持っているすべての家でそれをします。

家の中には、敷地内に川が流れているものもあり、そこに飛び込むこともできます。その家に来たことありますよね?(笑)

マリー:はい(笑)

アンソニー:冷たい水に飛び込むことができるところが他にもあって、自分の神経システムを鍛えるために飛び込みもします。

全ての筋肉や神経、内臓器官にこたえるんですよ。だから、それが精神鍛錬になるんです。

次にすることがPrimingです。座って、最低10分間はします。というのも、10分さえも時間をさくことができないようなら、人生を楽しんでいない証拠だと考えるからです。

言い訳なんてありません。だから、毎日座って、3分半深呼吸30回を3回セットで行います。

最初の3分半は目を閉じて、別の世界に入り、自分の生活の中で感謝していること3つを選び出し、その3つに集中します。

感傷的になったり、頭のなかだけで感じたりするんじゃなくて、体で感じるようにします。3つのうち1つは最低シンプルなものを選ぶようにしています。

体に当たる心地良い風だったり、息子や娘の優しい瞳だったり、人生になくてはならないものだったりします。

感謝の気持ちや嬉しい気持ちを自分で育むようにしています。それを3分半で感じ取ります。

次の3分半の深呼吸のセットでは、心を癒やしたり、強くしたり、人のために役立つことを考えたりします。

これには、一つのサイクルがあって、それは自分から始まり、わたしの人生に関わる人全てを巡って、愛を送るんです。

ちょっと臭く聞こえるかもしれませんが、それがわたしの生きる使命だと思います。エネルギーを生み出したり、癒やしたり、強くしたりするために必要なプロセスなんです。

情熱や感謝の気持ちや洞察力をさらに高めたり、能力や忍耐力を伸ばします。最後の3分間の深呼吸のセットは、何が人生で達成したいのかを考えます。

時々、今後の6ヶ月、もしくは1ヶ月で何ができるか考えたりすることもありますし、その日に何がしたいか考えたりすることもあります。

でも、共通しているのは、それらのことを目で見て、考えて、達成できた時のことをイメージすることです。そのイメージを持ちながら1日をスタートします。その後、運動したりすることもあります。

マリー:食事についてはどうですか?何か今まで変えてきたことはありますか?

アンソニー:わたしの食事は、とてもシンプルです。朝食には、サラダとプロテインと、さかなを食べたり七面鳥やベーコンを食べることもあります。

赤身の肉や鶏肉を食べることは無いですね。昼や夜にだべるものも簡単なものはかりです。

でも、妻、セージに会った時は、妻は静脈切開術や鍼治療を施したり、栄養士としても働いていたので、食事のことなどこれから心配しなくていいのではと思っていました。

妻との考え方の違いに言葉が出なかった

忘れもしないのは、はじめてのデートでウィートグラス(草の一種)のジュースを頼んだんです。

いいスタートだと思っていたら、それから彼女はパフェを追加で注文したんです。わたしは、「なにしてるんだよ!」というと、彼女は「食べてるんだよ。ばかじゃないの」と言ってきました。(笑)

ばか以外の言葉が出てこればよかったのですが。わたしは、当時、何を食べるかのルールにかなりこだわっていましたので。

彼女は、体にすごくいいものと悪いものを交互に食べてれば良いという考え方なんですよね。わたしも、今ではそうやって食べています。

今は、楽しみも増えましたが、彼女と会ったころは、彼女の食事で健康と不健康な食べ物がごちゃまぜになっているのが気になりましたね。

それが今となっては良いバランスとなっていますよ。食事を楽しみますが、食べ物はエネルギー源だとして捉えています。

人生には、もっと楽しいことがたくさんありますからね。食べ物から楽しいことを見出そうとはあんまりしないですね。

マリー:夜、本当はゆっくり休みたいのですが、とても興奮してしまってそれができないこともあるのですが、アンソニーさんの体をしっかり休ませるお決まりの習慣などはありますか?

アンソニー:妻は、ないと言うでしょうね(笑)わたしはあると思いますが、彼女は絶対反対しますね。妻は、寝ることが大好きなんです。

妻は8時間も眠れますし、睡眠が人生で一番すばらしいことだと考えているようです。でも、わたしにとっては、睡眠は、死んでいるようなものです。

だから、それが私達の夫婦関係で難しいところでもありました。わたしは、パッと飛び起きて、すぐに家から飛び出したいタイプなんです。

旅行でフィジーに一緒に行った時、お休み気分のはずだったのですが、朝の6時にわたしは目を覚まして、彼女に「どこにいくつもりなのよ!?」と言われてしまいました。

でも、「1日をはじめないと!山に登ったりさ」と答えると、「ベットに戻って、わたしがどういう風に1日を始めるか教えるから」と言われたんです。

それで、あぁ、これがより良い1日の始め方か、と思ったんですが、ただ彼女の横に寝ているだけなんですよ。

まぁ、女性ですからしょうがないんですかね。真夜中に起きて、彼女にどこへ行くつもりか聞かれて、「中国にでも行くと思った?朝の3時だよ、トイレに行くに決まってるだろ」と答えたこともありました。

だから、それから彼女の横でベットに居ながらにして出来る仕事をやりだしたんです。

でも、ばかな映画を見ることもありますよ。脳を完全に休ませるために、そいうものを見たりします。読書で脳を休ませることはできないんです。

自分の生活に本に書かれていることを組み込もうと考え始めたりすると、頭がフルで働き始めます。

たくさん、蛍光ペンで下線を引いたりしちゃいますしね。そのかわりに、『ファミリーガイ』などのアニメの映画を見て、爆笑したり、馬鹿げたシリーズ物を見たりしてね。

例えば、『リベンジ』とか。脳が完全にリラックスできるようなものです。

偉人達と仕事をするにあたって

マリー:アンソニーさんは、大統領やセリーナ・ウィリアムズ(テニスプレイヤー)、また、世界中で活躍する投資家のポール・チューダー・ジョーンズとお仕事をなさってきましたよね。

この方たちのような偉い人達と働く時って、どうやって準備するんですか?仕事を開始するにあたって、どんな質問を自分に投げかけたりしますか?

アンソニー:一人ひとり違うのですが、全体に言えることは、そのクライアントについての情報をできるかぎり把握してから会いに行くことです。

その人が何がほしいのか?人生において何を得たいのか?どんな目標があるのか?何を追いかけているのか?何を恐れているのか?心配しているか?こういったことを知りたいからです。

人生は、自分がほしいものと恐れているものの間で行ったり来たりするようなものだと思います。

ですから、もしわたしがクライアントのほしいものと恐れているものの両方を知ることができたら、ほとんど全てを理解できたようなものです。

それから、もう少し調査を重ねて、他の人からもその人がどんな問題を抱えているのかを聞いたりします。本人から話を聞くのはその後です。大切なのは、本人に合う前にどれだけ本人のことを知ることができるかです。

その情報が本当かどうかは本人と会って確かめることができます。本人には、問題は何なのか、理解してから聞きます。

大抵わたしがなんとなくその問題点を話し始めて、解決策を見つけ出そうとすると、3つの段階に至ります。

一つ目は、作戦を変えてみること。わたしたちはみな何らかの成功に至る計画を持っています。スポーツ界にしろビジネス界にしろ、進む道を変えることはあります。

何か忘れたり、くだらないミスをしたり、やめてしまったり、それが悪い習慣になることもあります。気の持ちようが変わったことが理由だったりもします。

何十年も同じことをしていて、成功してはいるのですが、気が変わったり。

友達の中にもいたのですが、その友達はアカデミー賞を52回も受賞した後、「もう二度と映画は作りたくない。強制させられたら自殺する勢いだよ。アカデミー賞なんていらない。」

彼は、あきあきしちゃったんですよね。時々、満足し過ぎちゃうと、ハングリー精神を失っちゃって、考えが変わるんです。

考え方が変わってしまった時、体の反応の仕方も変わってしまいます。その仕事に対する姿勢も変わってしまいます。

つまり、全てが変化するんです。その気の持ちようが余計強くなってくることもありますし、そんなに変わらなくてもいいかなと思うこともあります。

わたしは、クライアントのそういった心の変化に注意しながら、話を聞いていきます。また、彼らの置かれている状況も大切です。

一緒の仕事をイライラしっぱなしの職場でこなしているかもしれないし、ワクワクするような職場で行っているかもしれないからです。

同じ仕事内容でも、同じ成果が上がるとは限りません。だから、どんな環境にクライアントが今いるのか、過去はどうだったのかを聞き出していきます。

例えば、ポール・チューダー・ジョーンズ(最も成功しているヘッジファンド運用者の1人)の過去の1番活躍していた時のビデオで、どんな風に体を動かしていたかを見ると、今の状態との違いがわかります。

会った時の彼は、猫背でじっと座っていて、足を骨折しているし、話すスピードも変わっていました。物理的、身体的に何が起こっているか観察して、精神的な面を考慮に入れた上で、実際に何を習慣的に行っているのか考えます。

その上で、最も活躍していた時期のように戻れるもしくは、それを上回るようなレベルにまでいける計画を立てます。

マリー:すごいことですね。実は他にも聞きたくてしょうがないことがあります。普通の人が何年かかってもできないようなことを成し遂げてきましたよね。

高い地位の人とも親交をもってきて、仕事の生産能力の観点からすると、成功者は一般の人が知らないどのようなことを理解しているのですか?一般の人が見落としてるのは何でしょうか?

アンソニー:一番大切なのは、何をしているかではなく、どんな結果を得たいかに集中することだと思います。

大抵の人はいくつもの役割を持っていて、すごいビジネスマンになろうと思っていたり、完璧な夫、妻、また父親、そして、地域に貢献する人材になろうと考えたりします。

すると役割が多すぎて、リストに書いたやりたいことが終わることはないでしょう。そこで思いついたのが、毎日やりそこなった思いに駆られるのをやめたことです。

することリストを作らないから、やり損なうこともありません。一番大切なことに集中していればいいんです。

生活の中のやらなければならないことをカテゴリーに分けて、一番大切な成果につながるものを選び、どうしてそれをしたいのか理解します。

本当に自分のやりたいターゲットとその理由を知っていたら、それに専念できるし、達成するためのエネルギーも湧いてきます。どうやって辿り着くかは、たくさんのやり方があります。

生産性の高い人がする一番大切なことは、自分の仕事力を最大限に引き出すという点です。他の人に頼んだりしません。

他の人に頼んで、それがうまくいかないとその人にムカついたりしますが、自分で仕事を行うと、自分に成果を出すかどうかの決定権があたえられます。

わたしがそのクライアントの決定権を左右する影響力を少し持っているとしたら、クライアントの成果がしっかり出るよう計らうことができます。

締め切りが来る前に、きちんと仕事ができているようおしりを叩いたりします。一緒に、ゴールを切りたいんです。

そのゴールに辿り着くのに必要なものを持っているか確認します。でも、わたしが主に行うのは、これがたどり着きたい結果で、これが理由だとモチベーションを上げて力づけてあげることです。

クライアントのことを理解し、結果と理由を一緒に提示してあげるのです。どうやってその結果に辿り着きたいかは、その人次第です。

もし、ブレインストームが必要だったら、一緒にしますが、クライアントのほうがよいアイデアをひらめくことになるでしょう。

もし、自分でどのように、何をどうしてすべきか導き出すことができたら、100倍その仕事を早く終わらせることができます。

特にそれをグループで行っている場合は。わたしが若い時は、自分は賢いから、問題は一人でも解決できると思っていました。

責任があったし、成功したいと思っている誰もが持っているようなエゴもありました。でも、そんなのは愚かな考えです。一人で12の問題にとりかかるより、12人で一つの問題にとりかかったほうがいいんです。

それを行うようになってから気づいたのは、貢献しそうもないように見える人が、実は誰も想像もつかなかったような洞察力を持っていたということです。

そのいい例がスティーブ・ウィンです。スティーブはいい友だちですが、彼はラスベガスを再構築したわたしが知っている中でも一番賢く、裕福な男です。

スティーブは、ホテルのフロント係員から、また管理職とは程遠いような人々から多くを学びました。

どんなことをお客が感じているのか、経験しているのか、どのようにインパクトを与えればよくて、何を変えていかなければならないのか。

このような人々が現場にいるのですから。利益となる手段を見出すことは重要です。今ちょうど新しいビジネスを始めようとしている人の多くが、マリーさんのような成功した実業家の番組を見たりしていると思います。

その人達に伝えたいのは、自分一人でしかできないと思っていても、時間は限られているし、子供や家族、友達との時間もいるという事実です。その答えとなるのが、誰かを雇うことです。

2時間だけ、代わってもらうのです。わたしも最初はそうしていました。駆け出しの頃は、ドライクリーニング店に走って行って、自分の2つしかないスーツを取りに行ったものでした。

店が閉まってしまったら、スーツを受け取れないし、仕事のために空港へと向かうこともできないからです。汗をかきながら空港に走って、わたしは、汗っかきだから余計汗を書いてしまうんですけど。(笑)

マリー:わたしもです!(笑)

アンソニー:汗をかきながら、ドアに滑り込んだ後、こんなことおかしいと思いました。もっと生産性の高いことをするかわりに、ドライクリーニング店の前で列に並んでたんです。

わたしは17,18,19才ぐらいでしたかね。その時、誰かを雇おうと決意しました。1日2時間から始めて、それが4時間になりました。

他の人が自分よりうまくできることはしないし、有効に使っていない時間の消費をなくすというスタンスです。これは今でもすることです。

明確な結果、目的、行動計画を持っていれば、早く目標に近づくことができます。計画は変わってもいいんです。わたしは、それを自分一人だけではなく、他の人に協力してもらいながら成し遂げていきます。

マリー:本の話に移る前に最後に聞きたい質問は、スランプについてです。よくクライアントの事業が停滞している時や精神的につらい時期にアドバイスに呼ばれることがあると思います。

わたしのブログに書き込んだり、質問してきたりする人の多くが、むずかしい立場に立たされています。

おそらく、成功を味わったものの、先ほどおっしゃったアンソニーさんの友達のピーターさんように、もうこの仕事をしたくない、次に何をしていいのかわからないといった方が多いと思います。

何か共通したパターンだったり、スランプに関するお話があったら、お聞きしてもよろしいでしょうか?どうやってそのスランプを乗り切ればいいでしょうか?

スランプを乗り切るには

アンソニー:停滞期に陥る人は多いです。一番その時期で大切なのは、イライラしたりストレスを抱え込んだりしないことです。ストレスは何も解決しません。

でも、気軽に捉えて、関係ないやと思うのもよくありませんね。その間をとって、現状から回復するにはどうすべきかを考えます。

感情的にならないと、よりうまくいきます。言うのは簡単ですけど、実際むずかしいと思います。

スポーツ選手でもビジネスマンでも、役者でも、一番に考えられるスランプの原因は、仕事が楽になりすぎてしまうことです。

何かやり始めて、それが成功すると、多くの人がハングリー精神をなくしてしまいます。人間を他の動物を分けるいちばん重要な構成要素は、ハングリー精神です。

知性も同様に大切ですが、すごく賢い人でも成功への壁を突き破れない人は多いです。ハングリー精神を失わない人が上にいくんです。

それは、スポーツスターでも人気のタレントでも同じことが言えます。彼らは、満足しないんです。だからこそ、エネルギーや情熱のあるその人達のそばに、もっといたくなります。

そういった人は少ないですから、そのハングリー精神を失うとき、スランプに陥るんです。自信がつきすぎてしまうんでしょうね。

もうひとつのスランプを与える要因は、予期していなかった変化が起きた時です。

例えば、ずっとうまくいっていた夫婦仲が急に悪くなった時、その人は弁護士になりたいとずっとがんばってきたけど、妻は傷ついてイライラしているし、彼もそれにイライラしているし、どうしたらいいかわからなくなります。

こういったことがリズムを狂わすんです。ここで、わたしがするのは、彼らの状況を把握して、どのようにお互いに良い結果に導けるか見せるんです。

3番目のパターンとしては、自分に嫌気が差すようなことをしてしまったとき、タイガー・ウッズがいい例ですよね。

彼は、世界一のスキルを持っていて、それには何も変わりはなくても、その1年間半ほどは、ひどく自暴自棄に陥っていましたよ。自分の能力を破壊していたようなものです。

どんな形でその人の問題点に介入できるかにしたがって、改善策を打ち出します。その改善策は、クライアントの気の持ちようだったり、感情の変化だったりします。

私達は皆、素晴らしい心を持っていますが、感情的になってしまうこともあります。

しかし、論理的な思考を感情よりも重要視する社会に住んでいるので、その人間の本来持つ感情的な本質を忘れてしまうんです。

感情に左右されるのは、こわいと思っていますからね。感情は、突発的にやってくるので、それをなんとしてでも避けようとする人もいますし、その感情に圧倒されてしまう人もいます。

心の知能が高いのはいいことですが、心が健全であることがもっと大切だと思います。知能は、その能力を持っていることですが、心が健全であることは、何に対しても立ち向かえる準備ができていることを表しています。

わたしは、いつも何が起きても大丈夫なように鍛錬を重ね、それが実行できる力になるんです。多くの人が、何かを理解する段階で留まって、それを行動に移そうとはしません。

わたしは、みなさんをこの行動に移せるような準備万端な状態に持っていくのが仕事です。というのも、それが人生が充実していると感じられることに繋がるのですから。

20年ぶりに執筆した本について

マリー:わたしも、そう思います。さて、今度発売する本に話を移しましょうか。実際の本がこちらにあると思うのですが、ちょっとみなさんにお見せしますね。

この本は、誰もが手にして読みたい本です。家族にも友達にも読んであげたい本ですよね。

最後のあたりの章は人のために役立つためのことが書いてあるのですが、思わず涙が出てきました。どこも大切なことが書かれていて、最初から最後まで蛍光ペンで線を引いてしまいました。

本に書かれていることを実際に行動に移してもいます。この本は20年ぶりの出版になると思うのですが、どうしてお金に関するトピックを選んだのですか?

どうして今書こうと思ったのでしょうか?他のお金についての本とは何が違うのでしょうか?

アンソニー:今まで本をずっと書いてこなかったのは、執筆活動が嫌いだからです。(笑)ホントのとこね。

4日か5日に1回ぐらいは飛行機に乗って15国を移動しますし、25万人ほどの人と1年間に会います。ライブイベントが大好きなんです。

自然な感じが好きですし、常に新しいことを追求していかなければならないですし、今そこにいる観客の人たちが何を思っているのか感じることができます。

執筆活動は、そういったことと独立した一人で行うプロセスです。人生の質を決めるのには数えるほどの要素しかありません。

身体と人間関係と感情と、お金もそのうちの一つです。たくさんの人とお金について話してきました。

幼少時代は、金銭的に辛い環境で育ってきました。お金はなかったですし、車を差し押さえられたことも、食べ物がなかったこともありました。

そんなに長くは続かなかったですが、その当時は常に不安な状態で生活していました。2008年のリーマン・ショックが起きた時、本を書こうと決意しました。

多くの人が家をなくし、ずっとためてきた貯金の半分を失って、こんなにひどい状況に陥っているのだから政府が何かすると思っていましたが、2010年になっても何も対策がとられておらず、怒りがわいてきました。

記事を読んだり、ドキュメンタリーを見たりして、憤りを感じていましたが、我慢できなくなったのは、『インサイド・ジョブ』と呼ばれる映画を見た時です。

アカデミー賞を受賞した映画で、マット・デイモンがナレーターをしていました。

その番組は、誰が実質的に世界経済を打ちのめしたかが描かれていて、その団体の犯した罪の埋め合わせに、わたしたち市民が財政援助をしただけでなく、経済の立て直しの責任を背負って、その団体に更にお金を送り込まなければいけない羽目になったんです。

だから、映画の最後には、リーマン・ショックで何が起きていたのか理解することができるのですが、見た後怒り狂って誰かを殺したくなるか、何も解決案が提示されていないから鬱に陥ってしまうかのどちらかになってしまいます。

うまく出来ているドキュメンタリーですが、解決策が一つもあげられていないんです。わたしは、解決案を導き出すのを仕事にしていますから、何かしなければいけないと言う思いに駆られました。

自分が唯一の解決者ではありませんが、特殊した才能があります。どうやって良い方向に向かっていくかの手立てが頭に入っています。

ほとんどの人がこれを知らないので、わたしのことをモチベーションが高い、楽観的な人だと思っていますが、実はそうではないんです。

わたしは策略家であり、歴史上トップ10に入るディーラーであるポール・チューダー・ジョーンズも21年間わたしのクライアントとして相談に来てくれます。

毎日のように彼からメールが来て、いろんな計算をしながら、面談を行います。

コンピューターの2000年問題が起きた時もツインタワーが崩壊した時も彼のそばにいましたし、サブプライム住宅ローンのときも2008年の金の価値が激減した時も、21年間ずっとお金を稼ぎ続けることができていました。

彼の会社は28年間も黒字なのですから、わたしだけの力ではないのは明らかです。ポールからは、多くのことを何十年間も学んできました。

そこで考えたのが、ポールや50人の財政界の大物にインタビューをしたらどうなるかということです。皆さん、まだご健在ですし、ぜひインタビューして、一般人も勝ち続ける事ができるのか?そのためにどうすればいいのか?

よくあるテレビ番組であるような、12%の資金を存在もしてもいないようなところに出資しようなどという馬鹿げたことを言うのではく、真実を伝えたいんです。

4年間の執筆活動で、45分ほどのインタビューを平均して見積もっていたのですが、時には3時間、4時間にもなったものもありました。

みなさん、今まで誰にも教えてこなかったことも話してくれましたし、7つのプロセスにしたがってインタビューしたので大学を出たばかりで、学生ローンをどうやって返済していけばいいのかさっぱりわからなくても、その本を読めばお金に困ることはなくなるでしょう。

また、ベビーブームの時に生まれて、2008年に大金を失って、それをまだ取り返していないとしても、どうやってその失ったお金を取り戻すかがわかります。成功を収めた投資家に聞きたいことがすべて書かれています。

この本に誇りを持っていますし、財政界のトップに立つ人から話を聞いたので、わたしの経験談よりも、彼らが実際にどのように成功に至ったのか詳細に描かれています。

マリー:読んでいて、とても面白かったです。600ページ以上もあるので、ページ数に圧倒されてしまいましたが、インタビューをしていたのを知っていたので、一つ一つ消化しながら、かつ速く読もうと思いました。

最初によく街で聞く根拠の無いような説を解き明かしていくところでは、どれほど一般の人が無知で利用されているかを知って、気分が悪くなってきました。

なにか本当に腸が煮えくり返るような事実はありましたか?9つの説が本には書かれていましたよね。

アンソニー:9つの最も汚い説を選んだのです。一番覚えていて欲しいのは、一般の人が財産管理を必要以上に難しいと思っている点。

金融産業は、意味もわからないような複雑な言葉を使ってくるので、何らかの融資会社に預けて何とかしてくれと頼んでしまいます。

ここで、多くの人が気づいていないのが、そう預けさせるように仕向けられているということです。

意地の悪いシステムというわけではありませんが、利益を最大限にあげるのが最大限の目的の会社によって作られているシステムでもあるのです。投資家第一の考え方ではありません。

みなさんは、一番に考えられていると思っていますが、実際にそうではありません。

十分な投資できる資金が貯まるまで待っているのではなく、「アップルの携帯を持つんじゃなくて、アップルの株を持ってみよう。アップルのような素晴らしい別の会社の株も所有してみよう。所有者の立場にならなければ、いつまでたっても金銭的に窮屈でいるままだ。」と思ってみるんです。

何らかのビジネスに投資したら、少しだけだとしても成長することができます。

少額でもかまいませんが、自動的に何度も行うことが大切なんです。セオドラ・ジョンソンと呼ばれる人がいます。

UPSという会社に働いていましたが、最初は運転手からのスタートでした。1年間に1万4千ドル以上の額を儲けたことはありませんでした。老年の今は7千万の財産を保有しています。

どうやってそれを成し遂げたのか?その最初のステップは自分の給料の何%かを税金だと思って、自動的に投資の通帳に移して、使ってもいいお金として扱わないようにします。

セオドラさんは、彼の給料の20%を投資に回しました。彼が、5%も貯金できていないと家族に言うと、家族の誰かが税金だと思えば払うでしょと言い返したそうです。

20%のお金が積もりに積もるとすごい額になります。そのやり方をみんなに教えます。

問題点は、その最初のステップはする人が多いのですが、投資のプロになるという次のステップまで行かない場合が多いんです。

市場のルールを理解するステップです。古いことわざに、お金を持っている人は、経験のある人に出会い、経験のある人がそのお金をとっていってしまうというものがあります。

このように市場は動いていくのです。2つか3つのよく多くの人が信じている通説をささっと紹介します。

もし誰かに「お金を手渡してくれれば、市場で大儲けさせてやるぞ」と言われたら、嘘だと思ってください。

ウォレン・バフェットがそれは嘘だとを明言しましたし、歴史に残る投資家のレイ・ダリオもそうでしたし、1億円もエール大学の資金を24億に20年間で膨れ上がらせたディビット・スウェンソンも、みんなそういいます。

ウォレン・バフェットは、わたしの遺言には90%の資金を投資信託会社には渡さず、『インデックス』にまわすと書いてあると言いました。

インデックスというのは、全ての巨大な会社の少額の株を買うというものです。というのも96%の投資信託会社は、市場で負けているんです。

でも、信託会社にお金を預ける人はいますよね。家族もいるし、ビジネスもあるし、生活もあるけど、投資家じゃないから、誰かプロの人を雇おうというのは理解できます。

プロの方がうまく資金活用してくれると思い込んでいるんです。しかし、残念なことにそれは間違っています。

4%だけしか利益を得ることができていないんです。4%のプロの投資家を見るけるなんて、ブラックジャックで賭けているようなものです。

ブラックジャックでは、カードの数字を21に近づけるようにしていくのですが、21以上になるとすぐ負けです。

もし、2枚で20になるカードをもっているとすると、そのまま待つか、勝負を仕掛けるかしかないんです。

21になるためのカードはもはや1しかありません。もし勝負を仕掛けたら8%の確率でしか勝てません。

4%の確率でしか利益を出すような信託会社に出会える可能性はないのですから、その可能性はゼロに近いです。

でも、よくあるのは、必ずうまくやると売り込まれて、1,2年はそうやってうまくいくかもしれませんが、大切なのは長い目でそれを見てみることです。

そうすると絶対うまくなんていかないことがわかります。

ウォレン・バフェットはヘッジファンドを行う団体のプロテージ・パートナーと賭けをしていて、プロテージに「5つのヘッジファンドを選んで、最高のものを作り上げればいい。わたしは、何にもお金がかからない市場で勝負するよ。」挑戦しました。

ヘッジファンドは、大変お金がかかります。10年の賭けで、どちらが勝つと思いますか?100万ドルを目指して、6年目の今はウォレン・バフェットは42%まで到達、プロテージ・パートナーは12%です。

2つ目に言いたいのは、会社がひどい実績をあげたあと、よく皆さん言うのが、「手数料はこの際そんなに関係ない。1%だしね。」です。

その時に、わたしがいつも「いくら、手数料払っているの?」と聞くと「知らないなぁ」もしくは「1%だよ」と答えます。

1%は、費用の割合です。定価のタグの金額の一番縁の数字のようなものです。信託会社の50ページに渡る『これからの見通し』を読むと、まぁ、大抵読まないのですが、博士号を持っていたとしても読むのが大変だと感じるでしょう。

ヒルトン・スミスと呼ばれるわたしの本でも引用した人は、2週間をかけて経済学者としての博士号をとったのですが、その彼でも50ページを理解するのに2週間かかりました。

わかったことは、17の異なる手数料があり、平均的には3.12%の手数料を取られると言われています。

数字で頭がごちゃごちゃになっているかもしれませんが、1%と3%には大きな差があります。セオドラ・ジョンソンのようにどんどん額が増えていくのと同様に、手数料も積り重なっていくんです。

その小さな数字を伝えられた時には、気づかないことが多いんです。もし、3人の人がいて、それぞれ、1%、2%、3%と手数料をとられた上で、同額の利益が戻ってくるとしましょう。

35歳にして10万ドル投資したとすると、30年間で、65歳になり7%の額が貯まりました。3人共7%分の利益がもらえるのですが手数料に違いがあります。

引退した後、1%の手数料を払ってきた人は57万4千ドルがもらえます。10万ドルが57万4千ドルですから悪くないですよね。

しかし、3%の手数料を払っていた人は22万4千ドルしかもらえます。77%も少ない額ですよね。

もし、競馬で勝ちたくて100パウンドのジョッキーを自分の馬の上に乗せたいか、300パウンドのジョッキーを乗せたいかを選ぶようなものです。3%の手数料は、それと同じようなものなんですよ。

もし、わたしがあなたに投資話をもちかけて、こういったらどうしますか?「お金をわたしに渡して、ついでにそのリスクも背負ってください。

わたしは、一銭も出しませんし、リスクを背負いません。あなたが失敗してもわたしは儲かるし、あなたが成功してもわたしは儲かる。

もし、長年あなたが稼ぎ続けていたら、わたしは60%のその儲けをいただきます。」とそんなことをいったら、一生そんなことしないと思うでしょう?

これが信託会社の3%の手数料の本質なんです。これらの会社は、クライアントを混乱させて、過剰に支払っていることをわからなくさせているんです。

そのお金で500の大企業の株を少しずつ買い占めることができるかもしれないんですよ。

これらの大企業はどれも指導的地位にあって、それらのすべての株を得られるんです。アップル、Exxon(エクソンモービル)などすべての会社です。

あなたの0.17%の手数料でしかないわけです。もし、信託会社を通すと、同じ会社の株を3.17%の手数料で買わせられるかもしれませんが、それは、ホンダのアコードの同じ車を2万ドルか35万ドルで買うようなものです。

もし、あなたが350万ドルを支払って、隣に住んでる人が同じものを20万ドルしか支払ってなかったら、びっくりしますよね。

こういったことが資産運用では毎日のように起こるわけです。これを知らない人が多いですからね。もし、この本を読んでいたら、そんなことは2度と起こりません。

マリー:この本には、必要な情報が山ほど詰まっていて、聞きたいこともたくさんあるのですが、アンソニーさんのスケジュールが早く切り上げろと言ってくると思うので、あと2つほどの質問にとどめておきます。

最初に、包括的策略についてと、巨大ヘッジファンドのリーダーであるレイでさえもあっと言わせた事実についてお聞きしたいです。

巨大ヘッジファンドのリーダー レイ・ダリオ

アンソニー:レイは、素晴らしい男で、レイ・ダリオが本名なのですが、彼は世界一大きなヘッジファンドであるブリッジウォーターのリーダーです。

ヘッジファンドとは、そもそもお金持ちの人が、お金を投資するところです。富裕層は、市場でより自由に動けますし、ヘッジファンドもやりやすいんです。

ちょうどいいサイズのヘッジファンドは、15億ほどの市場価値でしょう、でもレイのヘッジファンドは160億相当で10倍の大きさになります。

10年前、レイにお金を預けたかったとすると5億のネットでの資産と最低1億の頭金が必要でした。

それは、10年前の話ですが、今ではいくらクライアントがお金を持っていても、レイは一切取引しないでしょう。というのも、中国の年金運営を始めたからです。

レイに会った時は、準備に15時間を費やしました。話のキャッチボールがうまくいくようにしたかったんです。

幸いなことに、彼はわたしのテープを聞いてくれてたり、以前した仕事のファンだということで、45分間を予定していたインタビューが3時間になりました。

インタビューでの討論が盛り上がって、わたしもレイもとても楽しんで話が進みました。最後に、お決まりの質問をレイにしました。

「もし1銭も子供に残せない代わりに、策略や計画、成功をおさめるだけでなく、お金のことで2度と失敗しないようなポートフォリオを与えられるとしたら、それにはどんなことを書きますか?」と聞いたところ、レイは「わたしはもう、全ての事態に備えたポートフォリオを用意していて、すべての資金がわたしの子供のお金も、社会貢献のためのお金も含めて入っています。」

わたしは、「いつかは、死んでしまうのはわかっているから、どんな市場でもいかせるようなものがほしいんです。」と伝えると、レイは「1925年からそのポートフォリオを使ってきて、試してもみたけど、やっぱりうまくいくことが証明されているよ。

自分のために何年もかけて作ったけど、今ではクライアントのために使っているんです。」といいました。それでわたしが、説明をお願いしたら、レイは快く応じてくれました。

予習してきたし、レイのポートフォリオのことはよく知っていたけど、すごく上手に説明してくださって、どうして2008年に人々は資金の半分を市場にあずけて安心だと思っていたのか、どうして全資金の半分が債権となっていた人がいたのか。

どうしてどちらの場合もお金を失ってしまったのかを説明してくれて、どうやったらそれを避けられるのかも教えてくれました。

そこでわたしが、パーセンテージの話だけしていない気がするんですが?チョコレートケーキを作りたいのに、材料だけ教えてでもその分量を教えていないようなものですと訴えだんですよ。

彼は、それが秘密のソースなんだよ渋りましたが、わたしが、もう一般の人をクライアンにとるようなことは、10年もしていないんだし、一般の人が独りでできないことをご存知なんだからぜひ助けてあげてくださいよとすがりました。

からかっかり、押してみたりして、「でも、複雑なんだよ」と言われたりもしましたが、「簡略化するから」と言い返し、「特に言えることなんてないし」と言われると「一つだけでいいから、自己資金なしでできるものを書いてみてよ。

普通の人なら1年に15分は資金運営に費やせるから。」と押しました。レイは「完璧なものはできないよ」といいましたが、「あなたの完璧じゃないレベルでも、一般の人よりは数段にいいから」と返しました。

そうすると、レイは何かを書き始めて、わたしは思わず身体が震えてきました。最後に、何度かそれを過去のデータを使ってテストを繰り返して、それを1年ごとに比較しました。

75年前にさかのぼって、テストしていったので、歴史上の悲惨な経済危機を計算に入れても85%の確率で利益を生み出し、うまく行かなかった時が数回ありましたがそれでもその時の平均の赤字は1.6%でした。

75年間のテストした中で最大の損失でも4%以内にとどめることができました。マイナス3.5%です。

最大の損失が出たのは、2008年の株式市場が51%の下落を経験した時でした。平均の利益還元率は10%弱になりました。

友達には、これで一儲けすればいいじゃんといわれましたが、そうしたい気持ちはやまやまだけど、参加してくれた人は無償で世界に広める心意気でしてくれたんだから、それはできないよといいました。

図書館に行って、この本をコピーすることもできるんです。これは、だれでも手にすることができます。レイの教えてくれたやり方だけではなく、ディビット・ワトソンの方法もあるし、素晴らしい戦略が他にも書かれています。

でも、レイのやり方が、一番やりやすいと思います。ここ20年30年を見ると、1993年から2003年にかけて信託会社で働く平均の投資家は、市場が平均9.2%の利益を上げる中で、2.5%しか黒字を出していないんです。

しかもこの数字は税金を引かれる前です。この調子では資本金の2倍儲けるのに36年もかかってしまいます。

マリー:アンソニーさんは、この本の印税は一切もらってないんですよね?

アンソニー:はい。

マリー:そうですよね。人の人生に変化をもたらす情熱と誰かが1冊買うごとにどこに印税が行くのか教えてもらってもいいですか?

本の売上は全て寄付に回した

アンソニー:この本に誇りを持っていて、はじめは全然うまく行きませんでした。

お話したように、わたしが子供だった時、感謝祭の日があったのですが、お金も食べ物もな買ったんですが、その日にだれかがドアを叩いて、食べ物を届けてくれたんです。それが自分の人生を変えましたね。

食べ物ではなくて、父がいつも人間は自分のことしか考えないと言っていて、その考えがわたしたち子供にも植え付けられていたのですが、その日に他人でも他の人のことを大切に思っていることを感じたんです。

だから、いつかわたしも恩返ししたいと思いました。17歳の時2つの家族に食べ物を持ち寄って、次の年には4家族、その翌年には8家族と数は増えていきました。

誰にも教えてこなかったのですが、4年目になって、助けをもらおうと思い、友達や会社に話を持ちかけて、その数は100万人、そして、200万人となりました。

ここ4,5年はわたしのボランティア団体からの200万人に食べ物を援助するのとわたしの個人的な200万人への援助で1年に400万人の人の食事を感謝祭の日に提供しています。

ちょうどこの本を書いているとき、議会が低所得者に対する食事援助を8億7千万減らす新たな予算を提案したんです。2百万の人々が食べ物をたべれなくなったということです。

わたしは、非営利団体で働いていますが、どれも経営難に陥っています。そこで、この本のために汗水たらしてがんばってきましたが、その利益を寄付しようと思ったんです。

一部ではなく全額を。それで、もうこの際だから本を売りだす前に、売上と思われるお金を寄付してしまおう。儲けても関係ない。

どれくらいの人の食事を提供できるだろうと計算すると1千万人だとわかって、とても興奮してしまいました。

どうしたらもっと注目してもらえるだろうかと更に考えて、5千万人に食べ物を供給しようと決めました。

来週支払いをするのですが、計画としてはまず個人的に5千万人に食べ物を供給し、次にフィーディングアメリカという全米最大の飢餓をなくすための団体とともに1万人の人に食事を与えるつもりです。

4千2百万人の人に今まで食事援助をしてきましたが、今年はその全てを上回るような数を支援できるんです。

もし100万冊売れたら、50食分を一人ずつに与えることができます。100冊売ったら、50万食になります。もう支払い済みなので関係無いですが。(笑)

これは、別にいい人だからしているわけではなくて、してもらった良い行いを他の人を通して恩返ししているんです。

少しの気遣いでできることをみんな忘れがちなのですが、それを思い出させて、行動に移せるように働きかけたいんです。

だれがわたしの家族に食事を持ってきてくれたのか今でもわかりませんが、もしその誰かがまだ生きていたら、この話を耳にして、何が起きているかしってほしいですね。

多分、この話を何度もしてきましたが、誰も名乗りでてこなかったのでその人はお亡くなりになっているのかもしれません。でも、その人は、ほんとうに人生に変化をもたらしたんです。

ただ食事を持ってきてくれたのではなく、心遣いもしてくれたんです。それが、人の人生を変えてしまうようなことなんだと思います。

マリー:そういったところがあるからこそ、わたしはアンソニーさんをすごく尊敬していて、いろんなイベントにも足を運びましたし、これからも支援者としてファンとして友人でいたいです。

世界において、すばらしい人材ですし、その心や情熱が行動から見えてきます。みなさん、ぜひこの本を手にしてください。リンクもありますし、本のことを広めてくださいね。

あなたや家族の人生を変える本ですし、最後にどうして変化をもたらすことが大切か書かれています。アンソニーさん、ありがとうございました。

アンソニー:こちらこそ。またお会いできて良かったです。