気力が持たない!仕事を探す時のモチベーションを保つための方法
「また不採用か」転職や就職活動でそんなこと言葉をつぶやく毎日を過ごしているかたも多いのではないでしょうか。
不採用の通知や電話を受けるたびに自己否定された気になり、仕事探しをする気力を失ってしまうということを経験されているかたは多いはずです。
ハローワークに長く通い、どこにも就職が決まらず精神を病んでしまうという話は、それほど珍しい話ではありません。
誰もが仕事を探すために必死になるからこそ、そのショックは大きく、傷を心に溜め込んでいった結果、立ち直れないほどの大きな傷を負ってしまうのです。
それを考えれば、仕事探しにおける精神の保ち方というのは重要なコツであり、履歴書の書き方や面接のマナーのようなものと同等に、マスターしておかなければいけない問題なのです。
スポーツ選手にとっての体調管理が、仕事探しを行う人にとってのそれであるといえます。打席に立たなければ、ヒットもホームランも打てるはずがないのですから、まずは試合に出場できる精神を保つことを忘れはならないのです。
日進月歩、変化することを心がける
面接の形式というのはそれほど多様なものではありません。毎日同じことを繰り返していると、悪い意味で就職活動に慣れてしまうものです。
そのことに関しては良い面もあるでしょう。面接会場の空気感になれ、本来の自分を緊張することなく出せるというのは、一見、プラスなことのように思えます。
ですが、緊張感を失ってしまえば、一つ一つの面接に対する熱量の低下を招く恐れがあります。他の面接でされた同じ質問に対し、同じ回答をしていしまい、作業のように就職活動を行うという事態に陥ってしまうのです。
就職活動とは何でしょうか。作業などでは決してありませんし、運で採用されるようなものではありません。就職活動とは勝負なのです。昨日の失敗を明日に活かせなければ、負けてしまっても文句は言えないです。
変化のない作業ほど、人の心に闇を落とすものです。服装でも履歴書の書き方でも面接の受け答え方でも構いません。変化をつけることで、仕事探しの毎日の中に抑揚がでてきます。
そうすることによって、あの面接はダメだったけど、別の会社の面接では、あのポイントを変化させたからきっと大丈夫だ、という希望が生まれます。
その心の変化は結果にも繋がってきますし、試行錯誤の毎日は悩む時間を少なくしてくれるのです。
考えて実行し、毎日進化していく。それは就職活動のコツであると同時に、自分の心を安定させてくれる栄養剤にもなるのです。
リフレッシュすることも大事
就職活動に向き合うことも大事ですが、あまり根を詰めて、そればかりを考え続ける毎日ですと、心に大きな負荷を与えてしまいます。
特に頑張り屋の人は、自分でも気付かぬ間に、心のバランスを崩してしまいがちです。
筋肉をつけたいからといって、過度な筋トレをすれば怪我を引き起こしてしまうように、心にも同じことが言えます。適切なリフレッシュや休養を与えることが大事なのです。以下では、その方法をご紹介します。
- 旅行に出かける …旅行ではなくても、近くの自然がたくさんある場所や、海の潮風を浴びるというのも有効です。普段の生活から遠い場所にいくことで、明日への活力が得られ、気分転換にもなります。
- 大声を出す …家の中で大声は出せないので、カラオケなどが良いでしょう。大声を出すとストレス発散になるということは科学的にも証明されています。手軽にスッキリとした状態に戻れます。
- ノートに不満を書き出す …不安や不満などをノートに書き出すと、その不安が書き出した時点で消化されます。それによる安眠効果も期待できますので、心配性の人は試してみてください。
- 悩みを打ち明ける …就職活動がうまくいっていないという悩みは、なかなか友達などには言いにくいものですが、それを声に出し、誰かに知ってもらうことで気分も晴れます。勇気を出して、相談してみましょう。
- 長期間休養してみる …時間の制約の中で、就職活動を行っている人が多いと思いますが、あせる気持ちをいったんリセットするため、一週間以上何もしないというのも有効です。何かをしなければ、という気持ちから、何もしない、という気持ちの切り替えは、自分の中に新しい発想を生まれさせてくれる可能性もあります。
とにかく、就職活動の苦しみと向き合わないというのが重要です。あまりにも大きな苦しみであれば、逃げ出すことも時として正解だということです。
ですが、就職を諦めるということではありません。諦めないために、その大きな苦しみと向き合うために、ある一定期間だけ逃げてみるということです。それはある意味で、大きな前進とも言えます。
今まで頑張った自分へのご褒美と考えても良いかもしれません。それだけの苦しみの中で、諦めずに色んな会社をめぐり、過酷なスケジュールを乗り切ってきたのですから、それだけでも立派なことです。
どんな場合においても、けじめをつけるということが重要なのです。やるときはやる。やらないときは全力でやらない。その表と裏が存在するからこそ、人は前に進めます。決して、頑張り過ぎないということを心がけておきましょう。
面接を受ける場所を限定し、熱量をあげる
大学生が何十社、多いときには百社を超える会社の面接を受け続け、不採用という結果を受け続けるという話を最近よく聞きます。それは決して悪いことではありませんが、本当にその方法は正しいのでしょうか。
いわゆるこの方法は、「下手な鉄砲も数撃てば当たる方式」といえるでしょう。確かにこの方法は大きくその確率をあげるはずですし、もしかしたらその方法で成功して、大企業に勤めているというかたも実際にいるかもしれません。
そしてそれは、精神的にもきついことです。不採用の結果を受ければ受けるほど、心は傷つきますし、時間的なプレッシャーはそのまま精神的なプレッシャーへと変化してしまうのです。
たくさんの企業の面接を受けるのではなく、ある程度絞ってから、限定した場所だけ面接を受けるほうが、心にも余裕をもてますし、一つの企業に対しての対策期間が大きく増えることになります。そしてそれは、そのまま結果として現れるでしょう。
もちろん、多くの企業の面接を受けることが間違った方法だとは言えません。その方法で実際に成功した例も多くありますし、その方法のほうが精神的にも安心できるという人も多いでしょう。
結局は自分の心次第です。自分はどちらのタイプのほうが安心できるか、どちらのほうが楽だと思えるか、どちらのほうがやりやすいか、などを考えながら、自分の心と相談して結論を出すべきです。
ですが、周りがそうやっているからという理由だけで、自分の心を無視してその方法を決めることだけはやめましょう。自分がダメだったからといって周りの人も一緒に不採用となるわけではありません。
つまり、就職活動は大人になるために一人で全てを決断しなければならない最初の大きな一歩だということです。社会の一員になるために、自分のやり方を自分自身と相談しながら、辛い就職活動を乗り越えていきましょう。