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現状からよく考えてますか?資格取得の目的を再確認する

履歴書に志望動機を書く際に新卒の場合にはどう考える?

資格は持っていたほうがよいのでしょうか?「国家資格でないと仕事に就けるわけではない」、「資格取得は合格したときに感じるやりがいだけだ」という反対意見もあります。

しかし、「実際に勉強したことが仕事の役に立った」、「転職の募集要項に〇〇の資格優遇と書いてあった」など資格取得賛成の意見もたくさんあります。

結論を言えば、資格は取得していたほうがよいでしょう。現在のような変化が激しい社会では常に勉強をし続ける必要があります。資格取得とは自分の知識をアップデートすることになるのです。

しかし、ただやみくもに何の資格の勉強をするかを決めても、途中で勉強をやめてしまうか、取得後にどうすればよいか、わからなくなります。

そこでしっかり目的を確認して、有益な資格取得をめざしていきましょう。

今いるステージによって資格を取得する目的は変わる

では、どのような資格を勉強すればよいのでしょうか。実はあなたのいるステージによって勉強するべき資格は変わってきます。

世間でよく言われているように、誰にでも簡単に取れてしまう資格では、なかなか仕事に結びつきません。しかし、取りやすい資格は、次の難易度の資格に結びつきます。

人は勉強している内容が5割わからないと、勉強することが嫌になってきます。いきなり仕事に結びつくような資格の勉強を始めても、わからなくて継続性がないでしょう。

そこで資格には低難易度のものが用意されています。あなたがいるステージ(知識の理解度や勉強をする力)を把握した上で、しかるべきステップを順序よく押さえることが、仕事につながる資格を取得するコツなのです。

では、あなたのいるステージ別、資格取得の目的を見ていきましょう。

勉強をする習慣を身につけるという目的

取りたい資格や将来の夢がある・ないに関わらず、何かの資格を取るためには「資格をとるための基礎力」が必要です。これは「勉強をする力」ともいえるでしょう。

資格をとるための基礎力とは具体的に次の3つになります。

  • 勉強時間を確保するための時間調整力
  • 勉強を続けるための継続力
  • 内容を理解するための読解力・理解力

今の仕事の忙しさで勉強時間を確保できなかったり、3日坊主でおわってしまったり…と大人になって勉強をしようと思うと立ちはだかる大きな壁が、上の2つです。

そんな、時間調整力や継続力があまり身についていない人が、高い読解力や理解力が必要な資格を勉強しようとしても、ハードすぎてやる気が出なくなります。

今まで何度も資格取得をめざして勉強をはじめたけど、途中でやめてしまったという人はこの時間調整力や継続力が身についていなかったのでしょう。

そこで、まずは勉強をするための、時間調整力や継続力だけを身につける目的で資格の勉強をしてみましょう。

高い読解力や理解力が必要のない、テキストさえ読んだり、ノートにまとめれば9割は理解できるという資格を選びます。漢字検定や趣味的な資格がおすすめです。

試験日までのスケジュールを立て、仕事や家事を効率的に片付けて、勉強時間を確保する練習をしていきましょう。同時に合格ぐせもついてきます。

基礎を知るという目的

勉強をする習慣が身につくと、自分に自信がついてきます。自信がついてくると、今まで興味はあったけれど、手が出せずにいた資格にも挑戦したい気持ちが出てくるでしょう。

ところが、いきなり難しい資格を取ろうとしても、理解できないところだらけでは、やる気が起きなくなります。5割わからないと勉強が嫌になるからです。

そこで、次は興味のある分野の入門編に位置する資格を目指してみましょう。理想は7割理解できて、3割わからないぐらいだとやる気が継続します。

また、資格によってはスクーリング(通学や実習)をしないと受験資格が得られないものもありますが、この段階ではできるだけ自分の力で勉強することをおすすめします。

なぜなら、受験料が高かったり、スクーリングが必要だったり、必要参考書の値段が高額だったり、高難易度の専門的な資格=仕事につながる資格は、取得の際にお金がかかります。

ここで自分の力を蓄えると同時に、お金も貯めていきましょう。

仕事に直接活かすという目的

資格をとるための基礎力も合格ぐせも、また興味のある分野の基礎知識も身につけたあなた。この段階まで来たら、いよいよ高難易度の資格に挑戦できます。

専門家に学ばないと取れない資格もあるでしょう。大きな本屋さんやネット上を探さないと参考書がない場合もあるでしょう。そのような資格だからこそ、仕事にもつながるのです。

資格取得のステップを重ねることで成長できる

以上を読んでみていかがでしたか?若い読者の方だと、仕事に直接活かすような資格を取るところまで想像がつかない方もいたかもしれません。

でも実は職業生活を考えたときに、40代・50代のころには仕事に直接活かすような専門的な高難易度の勉強をしていたいところです。

もしかしたら、まだ資格になっていない先端的な分野の勉強が40代・50代は必要かもしれません。

いきなり大きなことをするのは、なかなか難しいことです。小さいことをコツコツと積み重ねることでステップアップをすることができます。

今のうちから資格取得を利用して、ぜひ職業生活を充実したものにしてください。