仕事上、若手とチームワークを組むなら心得ておくべき事とは
30代付近となり、社内でも中堅どころになると、新入社員などの若手を含めたチームを任されることもあります。こういった機会はリーダーとしての資質を会社に認めてもらうチャンスですから気が抜けないもの。
そこで今回は若手を含めたチームワークをどうやって円滑に維持するかについてお話したいと思います。
部下が問題を起した時は、頭ごなしに叱らない事
若手ですから、青臭い意見や我を通したい発言、精神の不安定さやストレスからくる弱音や文句なども発生しやすいもの。
これらに対して説得したり、納得させるのもリーダーの務めですが、彼らの意見も聞かずに頭ごなしに命令しても士気が落ちる一方です。
モーレツなんて言葉が流行った昭和の時代から二十数年たった今、根性や気合で納得できる若者は非常に少ないですから、自分が上司にそう言われたからといって、同じ方法が通じるとは限らないということです。
くわえて年齢が近いなら尚更なので、時間に余裕があるならまずは彼らの言い分を聞き、それから説得に移るべきでしょう。
若手の不満というのは、そのうち半分くらいは聞いてほしいだけなので、これだけでも意外と解決してしまうものです。
社外のスキンシップは適度に
新しいチームで作業を開始させたなら、まずは飲み会などを開いてチームの結束を深めるというのは今も昔も有効な手段です。
若手は盛り上がってくれれば結構ですが、リーダーとしては彼らの性格などをここで理解するべきです。
デジタル社会が進行し、アナログ的なコミュニケーションが苦手な新人も非常に多いので、まずは柔らかいトークをメインに彼らの心境を知りましょう。
ちなみにこのあたりで、一番注意すべきは女性の若手に対する扱い。
今はハラスメントに敏感な社会なので、自分が経験した以上に繊細な扱いをしないと訴えられてしまう可能性もあります。
たとえば「彼氏はいないの?」とか「結婚しないの?」という質問もハラスメントとしてとらえられ、問題になってしまう可能性があるので要注意です。
判断が難しいと思うなら、基本は「女性のプライベートは自分から詮索しないこと」です。
序盤の会議は小まめに
チームの方向性を定めるという意味では発足当時の会議は重要です。不満やストレスが膨れ上がる前に、小まめに状況を把握するようにしましょう。
こういった場合、大体は時間というより回数が重要なので、長い会議をたまに行うより、短い時間で小まめに会議を行った方が効果的です。
ちなみに若手同士で意見が食い違い険悪なムードになってしまった場合は、そのまま争わせたりせず、会議後に個々に呼び出し話をきいてあげましょう。
とにかく若手に重要なのは「話をきいてあげる事」なので、双方の意見を聞いてから結論を考え、必要であれば再度会議を開くことをおすすめします。
過剰に媚を売ってくる部下はどうすればいいか
媚を売るというのも処世術のひとつでしょうが、それが過剰な場合になると問題ありです。こちらとしては問題なくても他の社員の目にはあまりよく映りませんから、場合によっては処罰や厳重注意の元となります。
これらに対して重要なのは、自分でしっかりと線を引くこと。
すべてをつっぱねず、境界を越えたなと思う部分に関しては、注意や断りをいれましょう。若手も馬鹿でなければ、それで距離感を理解してくれるはずです。
ちなみに距離感を理解してくれないようであれば、直に注意するしかありませんが、その場合は個別に他の社員に聞かれないように口頭で注意してあげましょう。
叱られる内容としてはどう考えても恥ずかしく思う内容ですから、彼らのプライドを傷つけないようにするのも重要です。
若手にプライベートな悩みを相談されたら
ドライなことを言うようですが、プライベートな内容を相談されたら、親交を深めるチャンスです。しっかりとケアしてあげれば、好感度もよくしっかりと働いてくれる事でしょう。
ちなみにこの点においても結論をだしてあげずとも「話をきいてあげる」だけで充分な場合が多いです。特に仕事に関係がないなら、こちらから出せる意見は個人的なものしか用意できませんから、無理に突っ込む必要はありません。
それにあまりに的確な回答をしてしまって、しょっちゅう相談にこられても疲れてしまうからプライベートな相談事も距離感が大事です。
全体的にいって、若手の取り扱いは兎にも角にも「話をきいてあげる事」と「距離感」です。とくにバシバシと命令しなくても、こうするだけで若手にとっては接しやすい上司と映りますし、社会人として適度な好感度を保てます。
「今の若者は」なんて言葉はいつの時代も存在するものですが、数年前まで若手だった自分達もそういう事を言う側に廻ってきたという事だけです。
なので、多少の事は目を瞑り、良好な関係を築いてチームワークの維持や向上につとめていきましょう。
上手くいけば、社内の立場や地位向上に繋がること間違いなしです。