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【転職のきっかけ】結婚で第2のライフステージへ!

【転職のきっかけ】結婚で第2のライフステージへ!

結婚や出産は、人生に起こる大きなライフイベントの一つです。特に女性にとっては、大きな節目としてそれまでとは違った生活に変わることがあるものです。

また、妊娠や出産は女性の自分の身体をかけた大変な大仕事でもあり、これによって家族全員の今までのライフスタイルもガラッと様変わりします。

結婚や出産によって仕事を辞めたり、転職するという変化もそのひとつです。結婚することで家庭を守り、家族を増やしていく使命を帯びて、収入を増やしたり家事や育児に専念するという選択肢も見えてくるからです。

大きな人生の節目となる結婚をきっかけとしたその後の人生設計において、仕事との付き合い方は大きく変わることになるのです。

女性の転職のきっかけ

結婚と女性の働きかたとの関係は、とても密接に結びついています。男女雇用機会均等法の始まりとともに、女性は社会進出を実現し、男女が肩を並べて働くようになりました。

日本女性の社会的地位は平成の始まりから20年以上たった今でも世界の女性たちから比べて決して高いものではありませんが、総合職について役職を得たり、ガテン系の職場で肉体労働をものともせず稼いている人も増えています。

しかし、依然として結婚をきっかけにした退職を選択する女性は多く、結婚後に転職をする場合には、家庭を一番に考えられる職種や働き方を選ぶ人が多いようです。

女性が結婚とともに退職、または転職をする理由として考えられるものの中で一番大きいものが出産準備です。

出産は女性にしかできない、そして日本の未来を支えるための大切なこと。そして絶対に男性が代わりをできないものです。

しかし、出産には長い妊娠期間がつきものです。この期間には徐々に大きくなっていくお腹を抱え、さらにつわりなどの肉体的な変化、または苦痛を伴う可能性があります。激しい運動や強い刺激、ストレスで流産の危険もあります。

そのため、女性は結婚すると妊娠のために仕事をセーブし、スムーズに妊娠期間に移行できるように生活を整えるのです。

もちろん全ての女性が妊娠を望むわけでも、妊娠したからといって働き方を変えるわけではありませんが、この傾向は大いにあるといっても過言ではないでしょう。

そして女性はこう変わる

結婚を機に女性は、今まで働いていた会社を退職することが多くあります。

一般的にこれを「寿退社」などと言い、一昔前にはこれに憧れる女性は多く、また会社でも男性社員と女性社員を伴侶として引き合わせ、多くの女性たちが一緒の職場では働きにくいためという理由などで、退職していきました。

現在ではこれをあからさまに行う会社は少なくなりましたが、今でも一部の企業では若い女性社員を男性社員の社員寮に招くパーティーなどを会社ぐるみで応援しているところもあります。

業種や職種によっては夫婦が同じ職場で働けないという規定がある場合もあり、そういった場合にのみにはどちらかの移動か退職は仕方ありませんが、その場合でも女性が退職すべきという考えはちょっと前時代的にも感じられます。

とはいえ、女性側の言い分として、専業主婦への憧れというのも根強く残っており、稼ぎの良い男性は引く手あまたという現状は否めません。

結婚後、女性の多くは退職をしてしばらく家庭を整えることに専念して、妊娠、出産。もしくはまだ二人きりを楽しみたいということで、家庭生活に差し支えない短時間のパートやアルバイトをする事もあります。

第一線でバリバリのキャリアを誇っているキャリアウーマンの中には、そのまま転職せずに働き続けることもあります。一度転職をすることでその会社でのキャリアが損なわれますし、やりがいのある現状を変える必要性を感じなかったのでしょう。

この場合には、相手男性に女性の社会進出や仕事への理解があり、協力を厭わないという姿勢が不可欠となります。専業主婦や昔ながらの家庭へのあこがれが強いのは、女性ばかりではないのです。

男性の転職のきっかけ

男性の転職のきっかけも結婚による場合があります。

それは主に家庭を存続できる収入の確保にあります。例えば前述したとおり、結婚後女性が仕事を辞めたり、減らしたりしてその収入が減る場合には、男性の収入で二人暮らしていかなくてはいけません。

そのため、結婚をきっかけに転職をして収入アップを目指そうというわけです。その後の出産や家族が増えることを考えると、現状維持できるだけでは不安が残るのです。

また「育メン」や男性の育休制度取得といった社会の変化によって、男性自身が育児を中心に行うために、退職や転職をするケースというのもわずかではありますが、増えているようです。

女性の社会進出が進むにつれ、カップルのうち高収入の方が働くという選択肢を選ぶ人が現れたのです。男性たちの意識も変わり、 昔ながらの男女の役割に対するこだわりも減ってきたことも原因の一つでしょう。

昔ながらの役割や枠組みに囚われず、向いていることを選ぶことで、性の枠を超えた協力型の結婚生活が営まれることとなります。男性的な女性や女性らしい男性もそれぞれが生き方を選べる自由な時代の到来したのでしょうか。

そして男性はこう変わる

男性はまず、結婚によって家族への責任を考えるようになります。これは主流である、男性が働いてその収入で家族を養っていく場合のケースです。

転職によって全くの別業種につけば、これまでのキャリアや培った能力が反映することはなく、収入アップは難しくなります。

しかし、これまでと同業種だったり、知識やスキルが活かせる分野で転職することで収入を上げることができる可能性が出てきます。

新業種への転職でも、若さがあれば、チャレンジすることで良い結果となる場合もあります。もともと業種自体のお給料の平均が良くない場合にはこうした選択を素早くすることで、将来の収入増へと活かすことができます。

女性と違い、正社員から正社員への転職である上に、基本的な目的が家族を養う収入を得ることなのですから、退職と転職のタイミングは計画的に図る必要があります。

退職したものの新しい仕事がないなどという事態はなんとしても避けなくてはいけません。

そして少数派とはなりますが、育メンや専業主夫を目指すという選択肢を選んだ場合、こちらは多数派の女性同様、家庭の秩序を乱さない範囲でアルバイトなどを行うことになるでしょう。

ただし、近年では家庭で出来る内職も変化してきていて、在宅での仕事を得る人や会社を辞めずに在宅勤務という形を取る新しい働き方も増えています。

これなら男女関わらず、子どもの有無も関係なく、働くことができ、社会に大きく関わりを持ちながら家庭と両立できそうです。

結婚で変わる生き方、働き方

お互いに違った生活環境の者同士が、協力し合って一緒に暮らす結婚生活は譲り合う必要もたくさん出てきます。一人で自由に仕事をして趣味に打ち込んで、帰りの時間も気にせず遊んで、というようにはいかなくなります。

結婚によって、お互いがお互いの生活に責任を持たなくてはいけなくなるのです。 そのため、生活やライフプランを共有し、協力してそれを成し遂げるためには、これまでの優先順位を変えざる得なくなります。

これまでの人生の優先順位がこうだった場合も

  • 仕事、資格取得、スキルアップ
  • 遊び、余暇活動
  • 趣味や仲間との集まり

以下のように変えざるえない、または自然にこうなっていくかもしれません。

  • 家庭、子どものこと
  • 貯金、マイホーム購入(またはローン返済)
  • 家族サービス、家族旅行

結婚した瞬間に大きな変化を遂げるのは、女性のライフスタイルだけかもしれません。

しかし結婚生活をともに営んでいくうちに、家族が増えたり、生活習慣が変わったりして、夫婦どちらも生き方や働き方を変えたり、自然に大切な優先順位が変わっていくものなのです。