ニートから脱却したい!そんな人のための仕事の探し方
ニートや引きこもりの人々にとって、家の外で働くということは本当に望まれていることです。
周りの家族がただ「働きなさい」といっても、ニートの人々には届きません。ニートになるからには、それなりの理由があるからです。
また、ニートと言ってもかつては働いていた人もいれば、学校にも行けず、そのままニートになってしまって人もいるので、ニートだからと言って一概に対応が同じというわけにはいきません。
最近では、ニートや引きこもりの人々の支援が公的にも行われるようになり、ニートの人たちが自分のペースで就業をすることも可能になりつつあります。
今回は、ニートや引きこもりの人々が、確実に仕事につけるようになるために提供されている、様々なサービスを紹介したいと思います。
仕事を探すなら「ハローワーク」が一番
実際、ニートや引きこもりの人々が仕事を探す場合には、以下のような機関やサービスを利用することがお勧めです。
1.ハローワーク 2.地域若者サポートステーション 3.クラウドソーシング
いずれの機関やサービスを使っても、ニートや引きこもりの人々のペースに合わせて、就労への道のりができるようになっています。
残念ながら、地方自治体によってニート支援の取り組みは明らかに温度差があります。
興味がある方は、まず自身がすんでいる地方自治体の取り組みを確認してみられることをお勧めします。
ハローワークのトライアル就労
ハローワークでは、就労を希望する人に対して就労訓練の機会を提供するとともに、興味のある業種の仕事を期間限定であっせんする「トライアル制度」を用意しています。
トライアル制度は、研修目的や就労体験を目的としてやってくる若者を期間限定で雇用することで、厚生労働省から補助金を出すことで、企業に若者の就労体験をさせる機会を提供するように環境整備を行っている制度です。
もちろん、トライアル制度により就労した結果、見込みがあると思われる若者は正式に採用することもできるので、企業サイドとしても「本当に能力があるのかどうか」を確かめながら就労させることができるのです。
また、ハローワークにはニートや引きこもり、就職浪人となっている若者のための専用雇用相談窓口を用意しています。
かつては「しごとステーション」とも呼ばれていた窓口ですが、今では各都道府県に最低1カ所は若者のための雇用相談窓口が用意されているのです。
若者支援ステーション
地方自治体によっては、「地域若者サポートステーション」等の名称で、居場所がなくて困っている若者の居場所や、就労支援など様々な相談に対応する窓口を設けている場所もあります。
地域若者サポートステーションは、通称「サポステ」と呼ばれていて、利用対象者を働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者と位置づけ、キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談やコミュニケーション訓練などの機会を提供しています。
また、地域若者サポートステーションでは、活動に協力してくれる企業へ職場体験などを行う機会を設けるなど、若者の就労に向けた支援を積極的に行っているのです。
地域若者サポートステーションは、全国各地において若者支援の実績やノウハウのあるNPO法人や株式会社などが、厚生労働量の認可を得て事業を実施していて、平成26年度で全国160か所に設置されています。
各県に1か所は地域若者サポートステーションが存在するようになっているので、興味があればぜひ活用してみられることをお勧めします。
クラウドソーシング
ニートや引きこもりの人々がそうなってしまった原因には、働いている環境における人間関係でのつまずきがあります。
会社や店舗で働く以上は、どうしてもスタッフ間の人間関係が存在します。そこで受けた精神的苦痛から立ち直れないために、ニートや引きこもりになってしまう人もいるし、それを苦にして家の外に出られなくなってしまう人もいるのです。
そういう人々には、インターネットを活用して働く「クラウドソーシング」という働き方も、新しい就労のスタイルです。クラウドソーシングは、主に執筆業やイラスト作成に関して、自宅就労を可能とする方法です。
最近は、クラウドソーシングのサービスを提供するサイトも増えています。代表的なのは「ランサーズ」です。
クラウドソーシングサイトでは、仕事の依頼が適宜更新され、ユーザーがPCを介して業務を受領し、自宅で作業を行い、Web経由で納品し、対価報酬を得る仕組みです。ここで、人間関係が存在するような組織への所属などの義務はありません。
もちろん、請け負った業務の内容によっては、担当者と面会することも必要となる場合がありますが、自分自身で業務を選んで受注できるので、まずは自宅で就労して報酬を得るということにこだわるならば、クラウドソーシングもお勧めできる方法です。