新卒就活の書類選考で落とされないようにするコツ
リクナビやマイナビなどのナビサイトを使う就活が主流になってから、もうずいぶん経ちました。
1つの企業に全国各地の就活生が応募できるようになったため、企業側も選ぶのが大変です。応募してくれた大勢の中から少ない新入社員を選ぶわけですから、何回も選考を行い、ふるいにかけて選ぶ必要があります。
最初の選考、それは履歴書やエントリーシートの書類選考ではないでしょうか。大手企業や中小企業にかかわらず、人となりを知る重要な書類として扱われます。
面接や筆記試験を行う前の書類選考で落ちてしまっては、選考に進めず就活がうまくいきません。そのため、書類選考で落とされないようにするコツをお教えします。
内容を読む前に落とされる?ちゃんと読んでもらうためのコツ
大手企業であればあるほど、その応募数の多さから「書類を読むかどうかを決めるポイント」があるといいます。
「え?送ったのに読んでもらえないことがあるの?」とびっくりする人も多いかもしれません。しかし、何万枚と送られてくる履歴書を限られた時間と人事担当で読むということが不可能な場合もあるようです。
しっかり目を通してくださる企業が多いとは思いますが、内容を読む前にチェックするポイントに引っかかってしまっては、その時点で読んでもらえず不採用になる可能性もあります。
時間をかけて書いた書類を読んでもらえるよう、提出する前にチェックするポイントをお教えします。
- 日付記入を忘れない 提出する書類に空白欄があるのはタブーです。一番書き忘れる可能性が高いのが日付欄です。特に何枚も書き溜めしていたりすると、忘れることが多いようです。
- 印はまっすぐ、かすれたりしないように押す。二度押ししない まれであるとは思いますが、印が曲がっていることで書類を読んでもらえない企業もあるようです。 「就職活動は何社も並行して行うのが普通でたくさん書けば印が曲がることもあります。しかしあなたの本命の企業なら、印が曲がったものをあえて出したりしないでしょう?」と言われれば、確かにそうだと納得するのではないでしょうか。 他の欄を記入する前に印だけ押しておけば、印が曲がっても他の文章は書き直しにならずに済みそうです。
- 日付は元号・西暦を統一する 例えば、平成27年と2015年が同じ書類上に並んでいたらどうでしょうか。読みにくい事この上ありません。日付、学歴、生年月日などを書くときは、どちらかに統一したほうがよさそうです。
他にもたくさんある、書くときに気を付けるチェックポイント
書類を書く際は、他にも大切なポイントがあります。内容云々をどうこう言う前に、決まり事をしっかり守って書けるようにしましょう。
- 証明写真の裏には大学名と氏名を書く もし仮にのり付けが甘く、写真が取れてしまったとします。人事担当は本人の顔を知りませんので、写真と名前が一致しているという確認を取ることができません。 そのため、万が一はがれても写真の主と書類が一致するよう、大学名と氏名は書き忘れないようにしましょう。
- 熱で消えるペンは使わない 消せるボールペンは正式書類で使わないほうが無難です。一発書きは怖いかもしれませんが、書類の輸送途中などで消えてしまっては元も子もありません。 書類を受け取った企業の方が、人事担当同士で共有するためにコピーを取った時、熱で字が全て消えてしまって何も読めなくなってしまったという話もあります。 消えてしまっては誰が応募してきたのかさえ分からなくなりますから、消えないペンで書きましょう。 欲を言えば、輸送中に雨などで滲んでも困るので、耐水性のあるボールペンで書くことをおすすめします。
- 日付は手から離れる日にする 郵送の場合は送る日、手渡しの場合は渡す日を記入します。手から離れる直前、最新の情報を書きましたという証拠になりますので、十分に気をつけてください。 履歴書などを書き溜めする場合は、出すタイミングで書くようにして空欄にしておくといいでしょう。ただし書き忘れには十分ご注意を。
- 資格、免許は正式名称で書く 一般的に知れ渡っているものであったとしても、略して書いたりしてはいけません。必ず正式名称で、間違わないように書くことが求められます。
書類でしっかり伝わるようにするコツ
上記のことに気を使えば、人事担当に読んでもらうことが確実になるでしょう。そのうえで、次の選考に進むために書類だけで言いたいことがしっかり伝わるようにするコツをお伝えしていきます。
- 結論を先に書く まず結論を書きます。そのあとにエピソードを書き、また結論につながるまとめを書けば、ぐっと論理的な文章になります。 だらだらと書いて何を言いたいのか分からないような文章を書くよりは、これができます!と言い切ってしまった方がその後の文章を読む気になってもらえます。
- 自己PRは具体的な話を交えて書く 必ずエピソードを交えて書くようにします。例えば、リーダーシップがあります、とだけ書いても、人事担当の方には響きません。 こういう経験をして、自分はこう成長して、こういうものを得たので自分はリーダーシップがありますと言えば説得力も増します。
- 読んで映像が浮かぶくらいに具体的に 直接話せば伝わることも、書面ではなかなか伝わりません。そのため、具体的な名称や数字など、分かり易いものを盛り込むことでよりイメージ豊かに見てもらえます。
- 仕事で役立つ自分のセールスポイントを明らかにする 人事担当の方が欲しいのは、エピソードがどう仕事に役立つのかということです。これができます、で終わらずに、就職したらこのシーンで役立てていきますと書けば他の就活生に差をつけることが出来るのではないでしょうか。
- ネガティブな表現は避ける 例えば、「失敗しないように、○○した」のようなマイナスの表現は避けます。同じことを言うのならば、「成功するために、○○した」のほうが印象は良いですよね。
- 「思います」は使わない 思います、は感想文ですよね。~出来ると思います、と書くなら多少自信が無くとも自信満々に~できますと言い切ってしまいましょう。そのほうが、「直接会って話をしてみたい」と思ってもらえるのではないでしょうか。
いかがでしたか。書類だけで伝えるのはとても難しい事ですが、コツさえつかめば書類の通過率は格段に上がります。
直接会って話をさせてもらえるように、お役にたてればと思います。提出をする前に一歩思いとどまって、上記のことができているか確認してみてください。