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履歴書に書ける資格は3級以上?!面接官は資格をどう評価するか

公務員を目指すあなたが知っておきたい志望動機の書き方

履歴書の免許・資格の欄を「なし」と記載するのはあまり印象がよくありません。そうはいうものの、「資格の各級はどこまで履歴書に書いたらいいの?」「あまりに初歩的な級だったら書くのが恥ずかしい・・・」「マイナーな資格は書いてはまずいかも」と履歴書に資格をどう書いたらよいか迷いますよね。

免許や資格は、自分の持っている技術・スキルだけでなく、意欲や向上心を雄弁に語ってくれます。それではどのような資格を履歴書に書いたら採用担当者によい印象を与えられるでしょうか。

採用担当者は資格を評価する?しない?

そもそも資格とは約800年前の平安時代に貴族が官僚になるための試験が設けられたのが日本で最初と言われています。

第二次世界大戦以降、資格が大々的に整備され、人々の身近なものになりました。誰もが知っている国家資格(弁護士、公認会計士など)はこのころに新設されたものなのです。

さらに現在は国家資格・民間資格合わせて約650の資格が存在し、毎年その数は増えています。いかに資格を取得することが日本に根付いているかを物語っていますね。

それだけ多くの人がキャリアアップのために資格の勉強をしており、厚生労働省では教育訓練給付制度を設け資格取得の勉強をバックアップしていますし、企業によっては取得時に報奨金を出してくれます。

しかし、採用面においては一般的に資格は積極的には評価されません。資格の勉強だけでは得られない実務経験と実績を積み重ねることで仕事のスキルが向上するからです。

例え資格を持っていなくても採用に見合うキャリアを持つ人材ならば即採用となるでしょう

しかし、新卒の就職活動では経験で勝負することはできません。応募者の差が少ない状況においては、他の面で評価が同等の応募者が2人いれば資格を取得している人の方が有利です。

このように資格は未経験の職種への応募する際にとても頼れる存在となります。履歴書にはしっかりと書きましょう。

履歴書に書くのに有効な級はどの程度?

資格は積極的に履歴書に書くべきなのですが、資格に級が設定されている場合、低い級だと履歴書に書いていいものか迷うこともあるでしょう。

資格の各級のレベル設定は資格によってまちまちですが、ある一定の目安があります。

  • 3級・・・入門レベル
  • 2級・・・ある程度の勉強時間が必要なレベル
  • 1級・・・十分な勉強時間と実務経験が必要なレベル

どんな資格でも1級はかなりの難関であり、取得していれば高く評価されます。2級でも取得までには相当量の勉強時間が必要な場合が多く、それだけの勉強をする意欲があるということをアピールできます。

3級は入門レベルの設定の資格が多いため、履歴書に書いても評価されることはありません。

しかし、あえて書いて「●月○日に2級を受験予定」などと勉強中であることをアピールするのは効果があります。

これは級を設定していない資格についても同じで、「●●資格取得に向けて勉強中」と書くと意欲や向上心を評価してもらえるでしょう。

ただし、応募する企業の業種が資格そのものと関連性が薄い場合は書くと印象が悪くなってしまいますので注意してください。

また級のないTOEICも何点以上のスコアなら書いてよいのか迷いますよね。さきほどの級の設定にあてはめてみると英検2級に相当するTOEICのスコアと考えて、600点を目安として考えてみてください。

600点以上でなくても「長期的なスキルアップを目指して半年に1回ずつ今後もTOEICを受験する」などと補足してスコアを記載すると印象がよくなります。

趣味の資格は履歴書に書くべき?

最後に趣味ために取得した資格は書くべきか?という点です。賛否両論ありますが、実際は趣味の資格を履歴書に書いても全く害はありません。

趣味の資格が採用にプラスに働くことはありませんが、珍しい資格だと面接時に話がはずむなど、話題づくりの良い材料となります。

しかし履歴書に資格を記入する欄は限られているため、採用に効果があると考えられる資格から優先的に書く必要があります。資格をたくさん持っている場合は以下の優先順位で資格を絞り込んでみてください。

  • 対象の業種にアピールとなる資格
  • ビジネスに活かせる汎用的な資格
  • 趣味の資格

また、運転免許については仕事で必要とされるケースも多いため、優先順位にかかわらず必ず履歴書に書くようにしましょう。

資格を記載する真の目的は「自分の達成したい目標に向かって、いかに向上心を持っているかを裏付ける」ことです。資格の取得そのものがアピールポイントになるのではなく、意欲・向上心をアピールするための裏付けとなるものなのです。

面接で自分の目標を的確に説明できれば、履歴書に記載された資格が活きてくるでしょう。