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税理士になったらどうする?資格の活かし方を考える!

税理士になったらどうする?資格の活かし方を考える!

税理士といえば個人・法人に限らず、税金や会計業務に携わることができる独占業務が豊富な資格で、これから先も必要不可欠な業務なのでとても難易度が高い資格にも関わらず、人気のある資格です。

独占業務の内訳は税務代理・税務書類の作成・税務相談となりますが、これらはどんな活かし方があるのか、以外に難関の資格を取得した方でも把握していない事が多いようです。そこで資格を上手に活かす為に参考になる事をまとめてみました。

まずは税理士としての登録

資格を取得して税理士と名乗りたいのなら、日本税理士会連合会へ登録しないといけません。その為には実務経験が2年以上必要です。

ですがこの条件は意外に認められている範囲が広く、バイトやパート雇用でも良く、電卓を利用した単純な事務でも含まれます。なのですでにこの経験は積んでいる事もあるので確認してみてください。

条件をクリアしたら登録書類を提出し、登録更新手数料5万円と税理士登録免許税6万円を支払います。

そしてそれぞれの条件を満たしているかなどの審査が行われ、約2か月後審査が通れば登録が通知され、税理士証票交付されます。

最後に税理士・支部会に入会手続きを済ましたら、ここでやっと税理士として名乗る事ができるようになります。

開業・勤務どっちがいい?

税理士の資格合格者の9割が開業していると言われています。それだけ定評がある資格なので個人の創意、工夫次第で上限なく報酬を手にする事が可能です。

報酬は毎月の顧問料があるので顧客を多く付ければ定期的な収入が増えます。更に確定申告の時期などの単発業務の収入も入ります。

開業の不安材料といえば顧客を作る事ができるかという事と責任は全て自分持ちという事です。

それに対し会計事務所や税理士事務所での勤務は、規模の大きい所を担当する事が多いのでそれに応じてチーム単位で業務を行います。

組織戦略に特化しているので自分の得意分野を担当し活かしていく事ができます。

様々な企業に対応するのでスキルを磨くには勤務税理士の方が確実に向いています。開業をするのなら勤務税理士としてスキルアップをしてからの方が報酬も手にしやすいと言えます。

他にもある税理士の働き方

【企業内税理士】 企業にとって税理士の資格も持った人材はとても歓迎されます。主に配属するとしたら金融機関や一般企業の経理・財務・会計になります。

企業側はコストダウンの効果を特に期待するので、さまざまな提案ができ経営に関しても広範囲な仕事が行えます。

【国際業務】 今では海外進出する企業や参入してくる外国企業も、珍しくないビジネス社会です。そうした企業の動きに合わせ税理士も国際業務が増えました。

日本だけではなく海外の税制も把握し、調整を行うため高度な知識と能力を求められます。また両社との情報交換やコンサルティングの力も必要とされ、とても広範囲な業務をこなします。

税理士としてのステータスアップ

税理士の資格はとても高度で幅広い知識を有する為、他に取得が有利になる資格もあります。

例えば、行政書士は試験が丸ごと免除されるので、そのまま登録するだけで済んでしまいます。

税理士とプラスして資格を取得する人が多いのがFP(フィナンシャル・プランナー)です。

顧客の将来のライフプランニングを資金面からアドバイスする資格ですが、税理士の資格があれば大幅な試験科目の免除があります。

また税理士の知識があり英語が得意なら、国際資格であるEA(米国税理士)の取得をすれば業務の幅もずっと広がります。グローバル化が進んでいく先でも対応していける資格です。

注目の業務

景気の先行きを読む事が困難な時代だからこそ、注目を浴びているのがMAS(マネージメント・アドバイザリー・サービス)です。 この業務は経営遂行するためのリスク分析やタックスプランニングをアドバイスをするため、現状分析を行い、未来のシミュレーションをします。 金銭管理のプロである税理士がアドバイスするのでとても、信頼性があります。経営者本人であっても現状すら把握できない事が多いので、税理士が行うMAS業務はとても有効であり、依頼は年々増えています。

パソコンの性能の向上や普及に伴って、会計や税金業務が事務的な処理から進化を遂げています。そこで税理士に求められる事はコンサルティングに傾いてきました。

時代に伴った進化や発展を税理士もしていかなくては、資格を活かしていけない難しい時代になっています。これから先も向上心を持っていかないと税理士としての力を発揮する場が減ってしまいます。

みなさんは時代の波に押しつぶされないよう頑張ってください。なんといっても顧客が税理士に求める事は信頼性と安心感です。いかにそれを感じてもらえるかが顧客を掴む為のカギになります。

コンサルティングにも力を注いでいけば不景気にも強く、どの時代にも対応できるのでおすすめします。それぞれに合った形で資格を活かしこれからも頑張ってください。