仕事ができる人のリフレッシュ術!-休日の賢い過ごし方
就職して3年未満のフレッシュな社会人は、仕事を覚えるにしたがってバリバリ働く時期にいるのではないでしょうか。
そんなやる気に満ちた人ほど、休日も自宅で企画を練ったりするなど、とかく仕事漬けの日々に明け暮れてしまいがちです。
誰しも、身体的に若い時期にはそんな生活も楽しいものですが、退職までの長い人生、いつまでもそんな無理がきくものではありません。
休日は賢くリフレッシュするほうが、実は仕事が効率的に達成できるのです。
ここでは、心身をリフレッシュして仕事の効果を高める賢い休日の過ごし方を考えてみましょう。
普段の仕事を効率化する
最初に考えたいのは、「休日も仕事が頭から離れない」という人にむけた提案です。
このような「仕事人」タイプは昔から日本人には非常に多いとされてきました。しかし仕事に熱心な人が多いだけに、休日でも仕事を持ち帰ってしまう人が多くても、これまであまり問題にされることはありませんでした。
しかし近年、「働きすぎ」といわれてきた日本人が、実は、その長い労働時間に比例して生産効率は高くないことが指摘されているのです。
ヨーロッパ諸国の場合、会社と家庭の線引きがはっきりしているため、勤務時間内で確実に成果をあげるように集中する傾向にあるというわけです。
したがって休日のリフレッシュという前に、まずは仕事の効率化から始めましょう。
おすすめしたいのは朝の時間を活用することです。朝出勤したら、その日に達成する仕事をスケジュール化することです。
肝心なのは「時間厳守」という点です。仕事に熱心なうちは、とかく仕事そのものに没頭し、時間の概念を忘れがちです。これからは、朝に決めたスケジュールの時間がきたら、きっぱりと次の仕事に移るという習慣をつけるのです。
そのために時報機能つきの時計を用意するのもよいでしょう。
もちろん相手のある仕事の場合は思うようにいかないこともあるでしょう。
しかしこの習慣を身に着けない限り、働き方に「時間」の概念を導入することはできないと覚悟を決めることも必要です。新米の社会人から中堅の働き手になるための重要なステップだと考えましょう。
生活のリズムを崩さない
さて、次は休日の過ごし方です。
とかく忙しい時期ほど、休みの日の朝は起きる時間が遅くなり、ついダラダラと時間を費やしてしまうものです。ハードに働いた週末の疲労を考えれば無理もありません。
しかし、朝の目覚めの時間と、夜に体が眠くなる時間は連動するものです。そのため、起きる時間が遅かった日は、夜眠りに入る時間も遅くなりがちで、結果的に翌日の目覚めに影響してしまうのです。
そこで休日に心身をリフレッシュするために、平日と休日の生活リズムを大きく変えない心がけが大切です。
ウィークデーの1日には、起床と3度の食事、そして就寝という大きなリズムがあります。このフィジカルな動作が日々くり返されることで、覚醒してから仕事モードに入り、そして休むという体ができあがっていくのです。
それが週末のたびに大きく変化してしまうと、再び本来のリズムにもどるのに時間がかかり、その変調が翌週の体に疲労を残してしまうのです。
起床時間も就寝時間もなるべく平日と同じように努め、食事時間もきちんと確保する。そうすることで、ウィークデーでの耐性のある体を意識的につくっていくことが大切です。
ただ、朝起きたらお風呂に入ったり、ふだんよりも軽めのランチにしてみるなど、気分をリフレッシュするための意図的な変化は積極的に楽しみましょう。
非日常のアクションに目を向ける
生活のリズムを崩さない工夫は、おもに「身体」のリフレッシュに効果があることです。
これに対して「心」のリフレッシュも大きな課題になります。特に、休日でも仕事が気になって仕方がないタイプの人は、心のリフレッシュを強く意識してみたいものです。
ここで大切なことは、仕事に近づかないこと。仕事を思い出してしまうようなものから、あえて距離をおいて過ごすように心がけることです。
そのための手がかりは、「非日常」を意識して1日を楽しむことです。
非日常を意識するということは、普段はやらないようなことを取り入れること、あるいは逆に、いつもやっていることをシャットアウトすることです。
例えば通勤に電車を使っている人が電車を使わないで過ごしたり、パソコンの電源を入れない、携帯を持たずに外出する、などです。
特に心のリフレッシュに効果的なのは旅行です。といっても必ずしも大掛かりなツアー旅行に参加する必要はありません。
肝心なのは、行ったことのない場所を歩くことです。これは普段の自分の世界を外から眺める経験になると同時に、視覚や聴覚、嗅覚や触覚といった人間の本能を覚醒させ、感覚を養うことにもなります。
またスポーツを楽しんだり、コンサートや展覧会を鑑賞したりするのもよいでしょう。
仕事を中心にまわる日々の世界から意識的に距離をとり、創造力や感覚を研ぎすます時間を確保して、自分の心を高めていきたいものです。
社会人になって歳を重ねると、やがて結婚し、家庭ができ、休日の過ごし方も独身時代とは大きく変ってきます。
それだけに、仕事に打ち込めるのは若い社員の特権という側面もありますが、休日に賢くリフレッシュして自分を高めることも、若いからこそできるものです。
仕事モードの頭と体を、休みなく維持させようと無理をすると、逆に、翌週の仕事の効率を下げる結果にもなります。
普段の仕事を効率よくこなし、休日はきっぱりとチャンネルを変えて、職場とは違う自分を発見することを楽しむ。
そうした余裕をもった休日の過ごし方を工夫して、長い目でみた「できる人間」になりたいものです。