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転職しなくちゃいけないけれど、退職するベストタイミングはいつ?

転職しなくちゃいけないけれど、退職するベストタイミングはいつ?

働いている会社がいつ潰れてもおかしくない。そうおもったなら転職を考えるのが普通ですが、タイミングとしてはいつごろ転職すればいいのでしょうか。

加えて早期退職や雇用保険はどうなってしまうのでしょうか。

今回はそういった、倒産しそうな会社から上手に転職する方法や注意点を紹介したいと思いますので、参考にしてみてください。

転職活動はいつからはじめるのか。

第一に必要なのは、「倒産の噂」が本当なのか情報収集をする事ですが、その上で間違いないと判断したならば、転職活動は倒産する前から始めたほうが無難です。

いつ職を失うかわからない状態で、待ちぼうけというのはあまりに精神的なストレスが大きいですし、倒産間際ともなれば、異常に忙しくなったり、給料が支払われない可能性だってあるので、会社が機能しているうちに事を起しましょう。

ただし、一つ問題となるのが倒産前に転職活動を始めた場合、面接での転職理由をどう用意するかです。

倒産前ですから、会社都合とはいえませんし「潰れそうだから辞めた」と正直に言ってしまうと、「都合が悪くなれば逃げてしまう」と思われかねませんから、別の理由を用意するべきでしょう。

(給料の未払いがあったり、倒産が発表されているなら正直に答えても平気です。)

早期退職はするべきか。

会社側が希望退職者を募っている場合は、その手に乗ってしまうというのも一つの作戦です。

というのも、働いている企業が大きければ大きいほど、同社同業の人間が多く失業しますから、同じ業界で生きていくなら、再就職を決める段階ではライバルになります。

ですからなるべくライバルが少ない時期に転職をしたいなら早期退職は良い選択肢です。

ただし、早期退職の場合は退職金が大きく変動している可能性もありますから、条件内容はしっかり確認した上で判断するべきでしょう。

立つ鳥跡を濁さずが基本。

潰れてしまう会社だからといって、引継ぎや撤収作業を雑にしてしまうと、思わぬところでハプニングがおこり、折角きまった転職も駄目になってしまう可能性があります。

何事も去り際が肝心で、残るものには敬意を払い、雑な仕事はせずしっかりと勤めあげることは社会人として当然のマナーですし、そうであったほうが転職活動もスムーズに運びます。

また、後になって必要な書類などを取りに行く事もあるかもしれないですから、上司は勿論、同僚や部下に対しても不遜な態度はとらないようにしましょう。

最も理解すべきは、雇用保険。

実は転職活動の時期によって大きく左右されてしまうのが雇用保険の受給内容です。

会社都合であった場合は、雇用保険の受給がかなりはやく、勤続年数によって支払われる期間も大きく伸びる可能性がありますが、倒産前に転職した場合は自分都合で退職した事になります。

この場合、受給にいたるまでには最低でも3ヶ月以上の待機期間が設けられ、給付期間も場合によっては短くなる可能性があります。

とどのつまり、空白の時期がないように次の会社で働きたいなら、早々と転職したほうが正解ですが、とりあえず退職して一息入れたいと考えている場合は、雇用保険の条件等々もしっかりと確認しておくべきだという事です。

貯金に余裕があるならスキルアップも手。

ワンランク上の会社に転職したいと考えるならば、資格をとったり必要であればビジネススクールに通おうという手もあるでしょう。

この場合は勿論、貯金がある事前提ですが、3ヶ月以上ブランクが空きそうな場合は、雇用保険の手続きもしっかりとすませておきましょう。

雇用保険は申請があってはじめて待機期間がうまれ、その後に支給となるので、3ヵ月後に申請すればいいやなどと考えていると、そこから更に3ヶ月待つ羽目になってしまいます。

ちなみにいって、雇用保険の受給資格条件の一つには、「すぐにでも働く意思がある者」というものがあります。

そのため資格の勉強やビジネススクールに通いながらでも、指定された件数の就職活動はこなす必要が出てきます。

(ハローワークが行っている講習であれば、それだけで就職活動とみなされるものもあります)

次の会社選びで失敗しないためには。

会社の倒産を経験し、次に働いた会社も倒産となってしまえば、金銭的にも精神的にもつらいものがあるのは想像に難くないはずです。

こういった事態を回避するためにも、会社選びに際したリサーチは念入りにするべきで、二つ返事で内定がもらえたからといって、簡単に飛びつくような事は控えましょう。

経営状態や社内の雰囲気や経営方針など、納得の行くまで調べるべきで、もっと情報が欲しい。

でも公開されている情報が少なさ過ぎて判断できないというならば業者に頼んで調べてもらうのもありです。

いずれにしても、面接に赴いた際に何処か不安に思ってしまうような要素があったならば、見ないフリ、気付かなかったフリなどはせず、しっかりと受け止めて考えましょう。