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信用組合営業:田舎の金融マンさんのお仕事体験談【信用組合 地方支店】

体験談4

アナタのお仕事の一日の流れは?

自分の任せられた区域のお店や企業や個人事業主等を訪問して、売り上げの集金をしたり経営状況を伺ったりします。金融商品の相談やローンの相談にも個別に応じています。

外回りが終ると、事務所に戻って預かった書類の整理やお金の預け入れなどを行い、融資の申し込みがあった場合は関係書類の作成をします。

働く中で嬉しかった出来事や、やりがいを感じたポイント

人間生活していく上で、お金は大切なアイテムです。私たちもそのお金を商売道具としています。

訪問先のお客様は、私のことを心から信頼してお金の相談を持ちかけてくださいます。資金繰りの厳しい時も、景気の良い時もいつも素直にお話ししてくださいます。

特に商売を行ってみえる方はご存知かと思いますが、普通、同じ商売は長く続きません。常に進化が必要だとお客様と接する内に分かってきました。

お客様のプライバシーに触れない範囲で、常に新しい情報や、お得な情報を訪問先で伝えると訪問先のお客様はとても熱心に耳を傾けてくださいます。

自分の受け持ったお客様が、順調な経営を保てることが、自分の仕事の一番のやり甲斐と言っても過言ではありません。

お客様から、「あなたのお陰で、こんな風に資金繰りが良くなった」って言われると、この仕事を選んで良かったと思います。

衝撃的だった事件や一番印象に残っている嫌な思い出

毎日、お客様を訪問しているとたまには機嫌の悪い日もあります。

基本的に私の場合、訪問するのは求めに応じてではなく、用があってもなくても訪問することとなっています。当たり前かもしれませんが…

もっともつらいのは、自分では融資のお役に立ちたいと精一杯努力しても、信用保証協会から保証が受けられなかったり、景況が悪いと判断されて融資の決裁が下りない時です。

景況が厳しいから融資を受けて立ち直ろうとしている企業も、一定以上の割合で景況が悪化している場合は見放されてしまうのです。

直接、そのお客様と毎日のように接しているからこそ、分かることがあるのですがそれを、上司や融資係にうまく伝え切れていない自分へのもどかしさ。これが一番ツラいです。

これからその仕事に就く方へのアドバイスやメッセージ

お金は生き物です。情勢によって色んな流れ方をするので、見ていると面白いです。

一つの会社も、なんか調子を掴むとどんどんお金が流れ込んでみたり、何か一つ歯車が狂うと、たちまちお金が流れ込まなくなり、流出の一途をたどったり…

金融のプロとして働く以上、一般の人たちよりいち早くお金の流れを予測し、自分の顧客にアドバイスが出来るよう成長出来ると良いと思います。

体をあまり使う仕事ではありませんが、頭は思い切り使う仕事です。

そして、融資などの制度も目まぐるしく刻々と変化します。それに対応しながら顧客を守っていくことが、顧客企業の発展につながり、自信が務める金融機関の発展につながり、町の発展、ひいては国の発展や経済成長にまで関係していくのです。

やりがい、そして高い志を持って臨める仕事です。